KTM
2026年06月03日 19:42
先日、九州のオートポリスで開催された全日本ロードレース選手権J-GP3クラスでは、尾野弘樹選手(P.MU 7C GALESPEED)と高杉奈緒子選手(TEAM NAOKO KTM)によるトップ争いが最終ラップまで続く見応えのあるレースとなりました。結果としては尾野選手がトップでチェッカーを受け、高杉選手も自己最高位となる素晴らしい走りを見せました。
表彰式もその順位で行われましたが、その後に発表された正式結果では尾野選手が失格となり、高杉選手の優勝という形に変更されました。私はその話を聞いたのがサーキットを離れる直前だったため、当初は詳しい事情を把握していませんでした。
その後、尾野選手が所属する7Cから経緯についての発表がありました。それによると、ゼッケン75番からの抗議を受けて再車検が実施され、その結果、車両規則違反が確認されたとのことです。
違反内容はフロントフェンダーに関するもので、「フロントホイールスピンドルを通る水平線から上と前に45度で引かれた線の前に出てはならない」という規定に抵触していたとされています。7Cの発表によれば、実測では40度だったとのことです。
もちろん規則違反があったのであれば裁定そのものは尊重されるべきですが、一方で失格という最も重い処分については厳しい印象を受けたのも事実です。
今回のレースは最後まで手に汗握る攻防が続いた素晴らしい内容でした。それだけに、実力で2位フィニッシュを果たした高杉選手に対する評価は何ら変わるものではありません。
しかしながら、レース後の裁定によって結果が覆る形となったことに、どこか複雑な思いを抱いたファンや関係者も少なくないのではないでしょうか。
7Cの坂井社長は発表の中で、以下のように述べています。
「この後の方法としては控訴も考えましたが (中略) いたずらに正式結果を引き延ばすのはいかがなものかと考えて結果を受け入れることにしました」
納得できない部分があったとしても、最終的には裁定を受け入れるという判断は重いものだったと思います。
今回の件については様々な意見があるでしょう。しかし、次のレースでは全選手がルールの範囲内で全力を尽くし、その結果を誰もが気持ちよく受け止められるような週末になることを願っています。
Number Web記事「音のない世界で一人で走っている」49歳で全日本ロード初の女性ウィナーとなった難聴のライダー・高杉奈緒子のレース人生
PS) 高杉選手へのサポート活動もあしかけ18年になりました。8耐で予選落ちした2008年が去年のように思える自分が怖いです。
2025年05月23日 05:57
ここ数日間、昨年11月に自主破産して再建へと動き出しているバイクメーカー「KTM」についての報道が相次いでいます。じつは破産しているというのに、オートバイロードレースの世界最高峰MotoGPに結構な規模で参戦していまして、フル参戦の正規ライダーだけで4名。さらにテストライダーも世界最高峰クラスのライダーを3名も起用している状態です。
報道によると、当初の再建プランで予定されていた巨額融資が実行されることになったようですが、日本人の感覚からすると、経営破綻して再建中の企業がレースをやってるなんてのは意味が全く分からないのですよ。まずそこからやめなさいよって感じですよね。
でもモータースポーツの本場ヨーロッパでは「バイクメーカーの再建にはレースが不可欠」って感じになるんでしょうね。さすがとしか言いようがありません。
この再建計画にはインドのバイクメーカー「バジャジオート」が強く関与していることをそれとなく開示していて、明日もしくは明後日の融資実行が行われた以降に、何らかの大きな発表が行われるのかもしれません。
普通に考えれば融資する金融機関なら「融資実行と同時に本格的なリストラ策を実行せよ」と条件をつけるでしょうから、もしかするとMotoGPチームについても何らかの変化があるのかもしれないと思ってます。まずは今後の動向に注目したいと思います。
2025年03月20日 06:26
昨年11月末に事実上破綻か?との報道があったバイクメーカーKTMですが、モータースポーツファンの心配をよそに先日開幕したMotoGPには予定通り参戦していて、あとは再建計画の行方がどうなるかに焦点が移っていました。これについてKTMは、幸いなことに自主再編計画が債権者により承認されたと発表してます。その内容は以下の通り。
・5月23日までに再建管理者に債権額の30%を支払う
・新規資本として約8億ユーロが必要
・生産再開へ向け株主等から総額5,000万ユーロを確保予定
・生産ライン(4ライン)の再稼働は3か月以内を予定
実際にはラインの再稼働と言っても1勤となっているので、生産ラインは8時間×3勤の24時間稼働させて設備投資資金を回収するビジネスモデルですからフル稼働にはほど遠いのですが、それでも多くの社員が職を失わず現場復帰できるのは素晴らしいことだと思いました。
ただいま日本国内ではKTM Japanの特別キャンペーン(リンク)が開催されています。対象は全13モデルで最大66万円のサポートが得られます。
例を挙げると「890 DUKE GP 2023」が30万円サポートなので、定価で購入するとして118万円で買えちゃいます。お店での値引きもあればもっと安くなるかも。
キャンペーン実施期間は2025年3月14日から2025年4月13日まで(2025年5月13日までの登録が条件)ですので、お早めにどうぞ!









