F1

2026年09月29日 05:22

f1私の住む日本という国には、いつの時代も得意とする分野があり、それを輸出することで、小さな国ながらに存在感を維持し続けてきました。

陶器、カトラリー、繊維、玩具・・・、資源の乏しい日本は、常に「海外に売れる物はないか」と探し、それを作り、改良し、世界へ売ってきた「モノづくりの国」だったと思います。

戦後になると、それが鉄鋼、造船、自動車、オートバイ、家電、カメラ、時計、半導体などへと変わっていきました。国も旧通産省が中心となり、日本製品の海外進出を積極的に推し進めました。

日本企業による海外生産が本格化した背景の一つには、外国からの圧力もありました。あまりにも日本車が売れすぎて、アメリカとの貿易摩擦が激しくなり、日本の自動車メーカーはアメリカでの現地生産に踏み切っていきました。

ところが、いつしかグローバル=全世界思考が当たり前になり、日本企業は次々と安く作れる海外拠点を探すようになり、実際に積極的に生産拠点の海外移転を進めるようになると、気が付けば日本国内は「モノづくりの国」とは言い切れない状況になっていました。

もちろん海外生産そのものが悪いわけではありません。市場の近くで作ることには大きなメリットがありますし、日本企業が世界企業へ成長する過程では当然の選択でもあります。問題は、海外へ出ていった産業に代わる「次の産業」を、日本国内で次々と生み出すことができなかったことではないでしょうか。

アニメ、キティちゃん、任天堂、マリオ、パフィ、プレステ、ポケモン、たまごっち、ピコ太郎・・・常に日本にはキラキラ輝くものがありました。世界はそれらを喜んで受け入れ、それを日本の成長に変えるチャンスは常にありました。

にもかかわらず、それらの進化を海外の手に委ね、収益の一部しか日本に残らないということを、手離れが良くて儲かると言って喜ぶ風潮すらあるように感じます。いまだに中高年層まで楽しまれているポケモンGOなどは、その代表例かもしれません。

タイトルにも書きましたが、私のスマホはGalaxyとiPhone。タブレットはXiaomi。何十年間も徹底して国産や日本メーカーにこだわってきましたが、気が付けば国内メーカーは相次いで撤退し、日本ブランド自体も非常に少なくなりました。

「まだ日本メーカーもあるじゃないか」と言う声があるのも分かります。でも圧倒的なクオリティの差が、それを許さないというのも事実です。AndroidのGalaxyとiOSのiPhoneはスマホ界の両巨頭ですし、低価格帯ではXiaomiのタブレットなど、海外メーカーの製品力には驚かされます。

今年、巨額赤字となったホンダを応援する意味もあって購入したのがDio110。この生産国はベトナムです。日常的に乗っているスーパーカブC125はタイ。熊本で生産されるCBR250RRにしても、部品まで含めればグローバルなサプライチェーンの中で作られています。

ホンダの稼ぎ頭の一つは二輪事業なのですが、日本唯一の二輪完成車生産拠点である熊本製作所の年間生産能力が32万台なのに対し、100万台以上の生産能力を持つ国だけでも以下のとおり。衝撃の数字です。

・インド    625万台
・インドネシア 587万台
・ベトナム   275万台
・中国     204.5万台
・タイ     167万台
・パキスタン  154万台
・ブラジル   140万台

日本企業であるホンダが世界で二輪車を売り続けるためには、当然の姿なのだと思います。インドで売るものはインドで作り、インドネシアで売るものはインドネシアで作る。そして、それぞれの国の所得や道路事情、生活習慣、嗜好に合わせた商品を開発する。

もはや「日本で考え、日本で作り、海外へ輸出する」だけがグローバル企業ではありません。世界の市場を見て、世界の人が何を求めているのかを考え、世界のどこで作り、どこで売り、どこで利益を生み出すのかを考える。それが今のグローバル企業なのでしょう。

そう考えると、私は日本という国そのものが、これからどこへ向かうのかが気になります。

もちろん、今もニトリ、ユニクロ、楽天、ソフトバンクといった新しい企業が新しい市場を切り開いています。ゲームやアニメ、漫画、コンテンツ、観光、食、ロボット、素材、医療、宇宙など、日本が世界で勝負できる可能性を持つ分野も、まだまだたくさんあると思います。

では、日本をどんな国にするのかを決めるのは誰なのでしょう。企業だけではありません。政治だけでもありません。結局は、そこで働き、消費し、次の時代をつくっていく私たち一人ひとりなのだと思います。

だからこそ、最近の若い人たちの就職先に対する考え方を聞いていると、少し残念に思うことがあります。

海外へ出たい、世界を相手に仕事をしたい、外国語を身につけたい、世界中の人と競争してみたいという話よりも、転勤がない、地元から離れなくていい、海外赴任がない、安定している、といった条件が優先されることが多くなったように感じるからです。

もちろん、どんな人生を選ぶかは本人の自由ですし、仕事のために生活を犠牲にする必要もありません。昔のような猛烈な働き方を若い世代に押し付けたいとも思いません。

ただ、資源の乏しい日本は、国内だけで完結して豊かさを維持できる国ではありません。エネルギーも、食料も、原材料も海外から大量に買っています。

それを可能にするためには、世界の人たちが欲しがる商品やサービス、技術やコンテンツを生み出し、海外からお金を稼ぎ続けなければなりません。つまり日本ほど、本来は「世界を見ること」が必要な国はないはずなのです。

企業はとっくに世界を見ています。ホンダの二輪生産能力を見れば、それは一目瞭然です。

それなのに、そこで働く人たちの意識がどんどんドメスティックになり、国の政治を見ても、「10年後、20年後、日本はこれで世界から稼いでいく」という明確な国家像が、私にはなかなか見えてきません。

かつての日本には、「造船で世界一になる」「自動車を輸出する」「半導体で世界を取る」といった、良くも悪くも分かりやすい目標がありました。

2009年、民主党政権下で行われた事業仕分けでは、次世代スーパーコンピューターの研究開発が対象となり、文科省や理化学研究所側が世界一を目指す意義を説明する中で、仕分け人だった蓮舫参議院議員から「世界一になる理由は何があるんでしょうか? 2位じゃダメなんでしょうか?」という質問が出ました。

もちろん、この発言は「世界一を目指すな」という意味ではなく、巨額の国費を投入して世界一を目指す必要性を問いただす文脈で出たものです。それでも私は、あの言葉に象徴される空気に強い違和感を覚えました。

世界一になれる可能性がある技術に対して、「なぜ世界一でなければならないのか」と問うこと自体は必要です。しかし、その一方で「どうすれば世界一になれるのか」「世界一になった技術をどう産業につなげるのか」という議論も、同じくらい必要だったのではないでしょうか。

今、日本は何で世界と戦うのでしょう。

AIなのか、半導体なのか、ロボットなのか、コンテンツなのか、観光なのか、環境技術なのか。それとも、それらを組み合わせた全く新しい産業なのか。答えは一つである必要はありません。

ただ、「日本はこれから何で食べていくのか」という問いだけは、政治も企業も、そして私たち自身も避けて通ることはできないと思います。

人口が減っていくからこそ、国内だけを見ていてはいけない。
資源がないからこそ、世界を見なければならない。
小さな国だからこそ、世界中の市場を自分たちの市場として考えなければならない。

それは、陶器や繊維を海外へ売っていた時代から、実は何も変わっていないのではないでしょうか。

日本がもう一度元気になるために必要なのは、昔の日本に戻ることではありません。
もう一度世界を見て、「世界一になれる何かはないか」「世界の人たちが欲しがるものは何か」をガムシャラに探し、それを仕事にしていく国になること。

私は、そこに日本がこれからも豊かであり続けるためのヒントがあるように思っています。

早朝からヒマな老人の戯言にお付き合いいただきありがとうございました。頑張って、朝から交通安全運動の旗振りボランティアを頑張りたいと思います。

2026年06月19日 04:40

スクリーンショット 2026-06-18 105114先日、飲食店で隣に座った方から、「レッドブルでチャンピオンを獲ったホンダのF1エンジンって、なんで今年は遅いんですか?」と聞かれました。

私は即座に、「バイクはずーっと遅いっす!」と返したのですが、相手はかなり驚いていました。F1ファンでもない限り、ホンダが現在MotoGPで苦戦していることを知らない人は意外と多いようです。

現在のホンダは、収益面では二輪事業が圧倒的な稼ぎ頭です。世界中で売れるバイクのおかげで高い利益を生み出しており、その利益が会社全体を支えていると言っても過言ではありません。そう考えると、F1で勝とうが負けようが事業への直接的な影響は限定的です。

しかし、二輪メーカーであるホンダにとって深刻なのは、二輪のブランドイメージを形成してきたレース部門の長期低迷ではないでしょうか。

現在、オートバイロードレースの最高峰はMotoGPです。ホンダが最後にチャンピオンを獲得したのは2019年。その翌年にはコンストラクターズランキング5位に転落し、そこから長い低迷期に突入しました。2025年シーズンのコンストラクターズランキングは以下の通りです。

1位 ドゥカティ 768ポイント
2位 アプリリア 418ポイント
3位 KTM 372ポイント
4位 ホンダ 285ポイント
5位 ヤマハ 247ポイント

ホンダは多少持ち直したとはいえ、かつての王者の姿とは程遠い状態です。日本メーカー同士で最下位争いをしているのが現実です。

今年からホンダはF1でワークス体制での参戦を再開しました。MotoGPもF1も実際に運営しているのはホンダのレース専門子会社であるHRC(Honda Racing Corporation)です。つまり、HRCという組織は現在、「F1でも苦戦」「MotoGPでも苦戦」という状況に置かれているわけです。

もちろんレースは勝負事ですから勝つ年もあれば負ける年もあります。しかしMotoGPに関しては、もはや一時的な不振とは言いにくい。気が付けば6年近く低迷が続いています。

バイクメーカーにとってレースとは広告塔です。そこで勝つからこそ「ホンダってすごいな」「次はホンダを買おうかな」というイメージが生まれるのだと思うのです。

逆に言えば、世界最高峰の舞台で毎週のように後方を走る姿を見せ続けることは、少なからずブランド価値を毀損しているはずです。私はまさかホンダがこんな姿を何年も見せ続ける日が来るとは思ってもいませんでした。

ところが6年も続くと不思議なもので、ホンダやヤマハが優勝争いではなく、中団グループで戦っている光景にすら慣れてしまいました。世界中のホンダファンも、ガッカリを通り越して「またか」と思うようになっているのかもしれません。

レースの成績不振が、たちまちバイクの販売台数に影響することはないでしょう。しかしブランドというものは、積み上げるのに何十年もかかる一方で、失うのは驚くほど早いものです。

ホンダが長年築いてきた「世界最強の二輪メーカー」というイメージは、少しずつではありますが着実に削られているように見えます。販売不振になってから慌てて立て直そうとしても、失ったブランド価値を取り戻すにはさらに長い時間が必要になるでしょう。

プロ野球やJリーグのクラブなら、これだけ結果が出なければ監督交代どころかフロントの責任問題に発展してもおかしくありません。

では、6年近く最高峰カテゴリーで低迷を続けるホンダのレース活動について、誰が責任を負っているのでしょうか。

もちろん外部から見える情報だけで単純に判断できる話ではありません。しかし、ホンダが世界最高峰の舞台で勝てなくなった理由を検証し、組織として改善しようとしているのかどうかは、多くのファンが気になっているところだと思います。

F1の不振が話題になるたびに、私は「実はもっと深刻なのはMotoGPではないか」と考えてしまいます。なぜならF1は参戦と撤退を繰り返しても、ホンダという会社の土台は揺らぎません。

しかし二輪は違います。ホンダの原点であり、今なお最大の収益源でもあります。その最高峰カテゴリーであるMotoGPで勝てない状態が6年も続いていることの方が、私ははるかに重い問題だと思うのです。

ホンダは今も世界最大級の二輪メーカーです。四輪のEVシフト失敗で作り出した巨額の赤字も、二輪の利益で消そうとしています。しかし、その地位は過去の栄光によって永遠に保証されるものではありません。

もし最高峰カテゴリーで勝てない状態がさらに続くなら、ホンダは稼ぎ頭である二輪事業そのものを支えてきたブランド価値と収益力を共に失う可能性すらあるのではないかと思っています。

レース無くしてホンダ無し。レースでの勝利無くしてホンダ無し。4月には4代目社長の川本信彦氏(90)が本社を訪れ、現社長の三部氏に辞任を直談判したとの報道も出ています。それだけ強い危機感を持っているのでしょう。

急にホンダの四輪車が売れ出すなんて事は無いでしょう。F1で最後尾を走っていればなおさらです。だったらMotoGPぐらい上位争いできるようになって欲しいなと思っている私です。

2026年04月17日 05:46

スクリーンショット 2026-04-16 095747鈴鹿8時間耐久レースは、オートバイ世界耐久選手権シリーズの一戦です。かつては日本独自のレギュレーションが許容される大らかな一面もありましたが、2012年頃から国際基準に合わせる形で急激に厳格化されました。

そんな中、新たに義務付けられたのが「給油時の耐火服着用」です。当時、チーム監督だった私のうっかりで耐火手袋を買い忘れるという失態を犯し、装備車検で不合格に。急いで代わりを見つけなければならなくなりました。2013年のことです。

藁にもすがる思いで鈴鹿サーキット向かいの「ハラダカートサービス」さんへ駆け込むと、「手袋くらい何枚でもあるよ」と心強いお言葉。胸をなでおろしていると、オーナーから「なんで急に必要になったの?」と声をかけられました。

「実は8耐の給油に耐火服が必要になりまして・・・」と事情を話すと、オーナーがさらっと「あそこにいる人、8耐で優勝したらしいよ」と言ったのです。

振り返ると、そこにいたのはなんと、マイケル・ドゥーハンその人でした。

ご存知ない方のために説明すると、彼は1994年から1998年までロードレース世界選手権(WGP)の最高峰500ccクラスで5年連続チャンピオンに輝いた、伝説の「絶対王者」です。

しかも彼は、日本を足がかりに世界へ羽ばたいたライダーでもあります。1987年にプライベートチームからTT-F1世界選手権日本ラウンドに出場し3位表彰台。翌年にはスーパーバイク世界選手権で優勝。ヤマハのワークスマシンを駆り、日本で開催された世界戦で次々と勝利を挙げました。

1989年にホンダワークス入りしてからは、下のクラスを経由せずいきなり500ccクラスへ参戦。大怪我を乗り越え、引退まで強烈なまでの強さを誇った超人なのです。

そんなレジェンドが鈴鹿のカートショップで何をしていたかというと、息子さんのレース用品を探していたのでした。「ちょうど8耐で日本に来る用事があったから、息子のカートグッズを見に来たんだ」と、驚くほど気さくに話してくれたのが印象的でした。

話はここで終わるものですよね。ところが2024年、F1チームのアルピーヌが、2025年からのレギュラードライバーとしてジャック・ドゥーハンの起用を発表。さらに予定を早め、2024年の最終戦から参戦することになったのです。

最近になって「ジャックはマイケルの息子だよ」という話を聞き、ネットで調べてようやく点と線がつながりました。あの日、鈴鹿で伝説の王者が一生懸命グッズを探していた「息子さん」こそ、当時11歳のジャック君だったわけです。

バイクの世界王者の息子が、四輪最高峰のF1ドライバーになる。まるでマンガのような話ですが、紛れもない現実です。

信じられないようなチャンスを自ら掴み取ってきたお父さんだからこそ、息子にも最高の場所を目指せと伝えられたのでしょう。あの日、鈴鹿の片隅で真剣にカート用品を選んでいた姿は、世界王者という肩書きを脱ぎ捨てた、一人の「夢を応援する父親」そのものでした。

監督の私が「アホ」でなければ、あの伝説のパパに出会うことも、この奇跡のような繋がりに気づくこともありませんでした。たまには失敗してみるものですね。皆さんも、ふと隣にいる人が未来の世界王者の父・・・なんてことがあるかもしれませんよ。

私がスポンサードしているモトバムというレーシングチームにも若いライダーが何人も所属しています。どのライダーも保護者の方々からの送迎/メカニックサポート/資金援助・・・といった様々な支援を受けて未来の成功を目指して頑張っています。

夢を追い続ける親子の姿を間近で見られることは、私の人生において大きな宝物であり日々の活力となっています。

二輪と四輪、形は違えど「世界一」を目指すドゥーハン親子の挑戦も素晴らしいですが、若い子供達には無限の可能性がある。その可能性を応援し続けられている今の環境は、お得意様や弊社スタッフにご支援&ご理解いただいて成立しているものです。

今週はオートバイのルマン24時間レース。そして来週は宮城県のSUGOで(JSBクラス以外は)全日本ロードレース選手権の開幕戦となります。今後ともご声援のほどよろしくお願い申し上げます。

2026年03月13日 06:14

スクリーンショット 2026-03-13 045506ホンダは「2040年に脱ガソリン」と宣言していましたが、「脱脱ガソリン」を発表しました。採算が取れる見込みが無いだけでなく、ちゃんと開発も出来ていなかったので、まずは一安心といった感じです。

ホンダは稼ぎ頭のアメリカで大赤字を垂れ流していて、しかもEV(電気自動車)企業になると言いつつも自社開発できずGMから調達したOEM生産車も大不振。GMとの各種事業も次々と取りやめて行ってます。

今回はアメリカで生産予定だったHonda 0 SUV/Honda 0 Saloon/Acura RSXの白紙撤回を発表。2026年3月期(2025年度)の連結業績予想を2,700億〜5,700億円の赤字(当初見通し5,500億円黒字)に下方修正しました。

日産との経営統合が話題上がった時に上手く立ち回れば電気自動車事業を日産の技術で建て直せたかも知れなかったのに、逆に日産に「無条件降伏すれば吸収してやるかも」的な大上段からの提案をして袖にされ、自社開発EVは原付ですらすぐ電池切れというレベルの低さ。どうにもならなくなってのギブアップです。

利益の大半はバイク事業で、自動車事業全体が赤字の塊。今年から「F1にワークス体制で再度参戦」とか言ってましたが、先日の開幕戦ではまともに走ることすらできず、供給チームのアストンマーチンにも見限られちゃったらF1撤退を発表するのかもと思ったりしております。

2001年から「The Power of Dreams(夢の力)」を企業スローガンとしているホンダ。でも自社スタッフが手を動かして各種開発していたのは遠い昔。エンジニアはパワポ資料作りに明け暮れ、その夢物語資料を下請けに丸投げ。今や「The PowerPoint of Dreams」と言われるほどになっています。

ところが今どきパワポ資料なんてチャットGTP等のAIに投げれば5分とかからず完成するわけで、今ホンダのエンジニアに必要とされているのは「自分で考える力」ではないでしょうか。つまりAIに依存する前にAIへ投げるテーマを考えることが求められていると思います。

AIに「2040年完全EV化の課題」ってのを書かせると一瞬で以下のようにまとめて来ました。

・世界の電力インフラがEV100%に対応できない
・EV需要の成長が鈍化している
・原材料供給の制約
・EV単体では利益構造が成立していない
・政策依存が極めて高い

「したがってEV中心だがマルチパワートレイン戦略を維持する」方針へ修正することが合理的である」なんてまとめまで作成してくれましたよ。時間にして20秒で課題抽出文章5行に結論1行。

それどころか、「最重要課題はEV100%社会の実現には膨大な電力が必要で、2040年までに世界的に整備される可能性は低いという点。ホンダは最適な動力で世界のモビリティを支えるという方向に転換すべき。現在の企業スローガン"The Power of Dreams - How we move you."を活かす形で新スローガン"The Power of Dreams - Dreams drive the world."を打ち出し、Dreamsの中にEVやF1といったプロジェクトを内包することで、夢のある企業/夢が企業の原動力といったイメージを打ち出すのが現実的で持続可能なおすすめ戦略です。」なんてまとめまで書いて来ました。さすがAI!

バイクレースのMotoGPもここ数年は全然勝てないんですよ。どのライダーが乗っても「前進しない」と言っているので、パワーはあるけど車体バランス/ステム角/フレーム/スイングアーム/アクスルシャフト回り/エンジン制御/ダウンフォース/トラクションコントロール等に問題があるのでしょう。

でも、それでもソコを走ってるホンダが好き。世界最高峰の舞台で打ちのめされても戦い続けるホンダを尊敬しています。八郷社長の6年間は厳しいリストラを断行して三部社長新体制の舞台を築きました。

三部社長の5年間はEV化への挑戦でした。あと残り何年あるかは分かりませんが、道半ばでの方針転換が功奏して、ドーンと跳ねる1年となることを祈っております。

最後になりましたが、昨年はホンダN-BOXジョイを買いました。今年はDio110を買う予定です。毎年1台ホンダパワー。これからもよろしくお願い申し上げます。(写真一番手前の電動SUVは発売するみたいです)

2026年03月03日 07:21

スクリーンショット 2026-03-03 064302先週末は東京マラソンで、ここは車いすの部もあったのでパラリンピック関係者や保護者の方々も参加されていたのですが、アメリカとイスラエルのイラン攻撃によってミラノ・コルティナ2026パラリンピック冬季競技大会への移動が難しい方々が出て来ました。

というのも中東の各空港はヨーロッパ便の主要乗換拠点となっていて、安く早く行くにはエミレーツ航空/エティハド航空/カタール航空というのが当たり前になっていたからです。

ウクライナvsロシア戦争前はフランクフルト/ロンドン/パリ/アムステルダムへの直行便が飛んでいたので、これに乗る方々が多かったと思うのですが、今はこれらの便がロシア上空を飛ばず迂回するので時間がかかるため中東乗換え便を使う方が増えていました。

中国の航空会社はロシア上空を飛べるのでそれを使う方も多いですが、この中東経由は使用機材も新しいし乗換え空港もキレイなので快適。しかも価格もリーズナブルなんですよ。

開会式が6日なので選手は別としてご家族や裏方は昨日や今日出発予定の方が多かったのですが、中東経由が飛ばない事態となり、他の路線は全てエコノミーの片道で30万円から70万円と高騰していて、なかなかに難しい判断を求められてます。

裏方といっても代表団に含まれない方も沢山いまして、選手の障害度合いによっては特殊な用具係やかかりつけ医療スタッフ等が付いていく場合もあるので、これらは選手持ちだったり裏方さんの善意による自腹だったりするので、旅費高騰は深厚なダメージなります。

今週末はF1開幕戦がメルボルンで行われるのですが、先週末はピレリタイヤのテストがバーレーンで予定されていたため、タイヤスタッフとマクラーレン&メルセデスがバーレーンにいて、こちらはこちらでまあまあ大変な状況だそうです。

国際大会はテロの危険性もあり、とくにパラリンピックはオリンピックと異なり警備も厳重では無いので、アメリカ選手団やイスラエル選手団はピリピリしていることでしょう。本来なら同盟国である日本も危険だと思うのですが、日本代表関係者にその意識ありますかねえ。

ドバイ空港にはミサイルが着弾(動画)した(私が撮影した平和の時の同じB12搭乗口付近)らしいですし、クウェートではアメリカのF15戦闘機が誤射されて3機も撃墜されたとかで、かなり混迷の度が深まっているようなので、もしかすると来週のパラリンピック出張は中止かも(っていうか中止だろ!)です。

ちなみに一部フライトは運行再開しているので、本日中にはイロイロ判明すると思われます。

2026年01月21日 04:35

スクリーンショット 2026-01-21 042956ホンダの社長が現在の三部敏宏氏に交代したのは2021年4月。三部氏は就任会見で「2040年までにEV(電気)とFCV(水素)の販売比率を全世界で100%にする」と宣言しました。

ボルボやジャガーは2030年までにEV専業になると宣言してますので、ヨーロッパの各社から思いっきり遅れてのEV化宣言。何を今さら?と思ったのも事実ですが、あれから約5年が経過しても、何をどうやって実現させるかが全く見えないように感じているのは私だけでしょうか?

日本郵便のスーパーカブがEVになったのは分かります。そして昨年は各所でこのカブが炎上しました。そんなわけで、バッテリーの使用中止とリコール交換が相次ぎました。要するに燃えたのはバッテリーが原因だったのでしょう。

リーフやサクラといったEV車を持ち、ハイブリッド車もモーターで動くe-POWER(イーパワー)にしている日産なら2040年に脱エンジンというのも分からないでも無いですが、全力でガソリンを燃やすF1なんてスポーツに参加しつつのチャレンジは、全く意味が分かりません。

2024年末に日産との経営統合という報道が出た時は「なるほどEVは日産を吸収してやるのか」と思いましたが早々のうちに日産から蹴られて終わり。アメリカ市場では急場しのぎでGMから調達したEV車をホンダやアキュラだと称して売ってましたが売れず大赤字。さらに共同開発も終了。

アセアン諸国で日本車大不振。中国メーカーの台頭で中国市場大減速。アメリカはトランプ関税と販売不振でリベート出しまくりにより大赤字。さらにGMとの共同開発中止等でも金が出て行きまくり、車の大赤字をバイクの利益で埋める状況です。

別にバイクが売れてるならいいじゃん!って話しでは無く、バカみたいにバイクが売れてるベトナムで、地元最大財閥のビングループの設立した「ビンファスト」がEV車やEVバイクを次々と発売し、ホンダの市場を食いまくっているのですよ。

ベトナム側からすれば、ホンダのアメリカ4輪事業赤字の穴埋めにベトナム2輪事業の利益が持って行かれるぐらいなら、ベトナムメーカーが育ってくれるほうがいいわけで、それだったら大気汚染の問題もあるから大都市はEV優遇しよう!って感じになってます。

ビンファストのEVONEOってEVバイクは1,780万ドンなので、超円安の今でも10万円ぐらい。激安なんですよ。

大企業の全振りって危機を呼び込むじゃないですか。液晶全振りのシャープとかプラズマディスプレイ全振りのパナソニックとかいろいろ記憶に新しいところですよね。ホンダはどうするんでしょう。

そもそも「2040年にEV(電気)とFCV(水素)の販売比率を全世界で100%」なんて言ってる三部社長自身が2040年まで社長やってるわけないので、このゼロエミッション宣言って無責任甚だしい話しなんですが、もうガソリン車なんてやめるって言うなら、バイクレースもいつまで続けられるか検討しないといけないのかもなーって思ったりしてます。

前社長の八郷さん(昔はライダーとしてレースにも出てました)は延々とリストラやり続けていて大変そうでしたが、ここから利益出しまくるのかと思ったら、さらなるリストラが必要な雲行きになってます。迷走してる感じが否めないなあ。

こんなこと書いてますが、昨日「今年からF1はワークス体制でやるぜ!」との発表がありました。「やっぱホンダはガソリン燃やすレースが好き!」って宣言だと感じました。素晴らしい!三部さん本年もよろしくお願い致します。

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