ABS市場

2026年03月04日 07:01

スクリーンショット 2026-03-04 055922先月末に破綻したイギリスの住宅ローン専門会社「マーケット・フィナンシャル・ソリューションズ(以下MFS)」の件ですが、当初は日本市場への影響は限定的とされていました。

ところが昨日になって三井住友銀行(SMBC)にも懸念される債権があるとされ、一部報道によるとその額約1億ポンド(約210億円)とも出ています。ただ直接融資して無いでしょうから、いったいどんな金融商品に投資して関わることになったのかに注目が集まっています。

サブプライムローン問題をきっかけに発生したリーマンショックの記憶が新しいだけに、「信用度の低い客に多額のローン貸付をする金融機関があった」という事実は、「他にもやってるヤツがいる」という疑心暗鬼を生み、金融株下落につながっています。

世界最大のリスク債権はアメリカのクレジットカード債務残高。アメリカ人はなんでもクレジットカードで買い、毎月最低返済額(=当月分の金利)だけ返す生活をしています。その合計1.3兆ドル(約200兆円)以上。1人平均1万ドル(150万円)以上のカード負債を抱えています。

しかもこの金利が20%以上と高いのに当月分の金利しか払わないわけですから、要は一切返済しないわけです。

それでも金利だけを何ヶ月も払い続けていると貸出上限が緩和され、なぜかアメリカ人は「おっ!また借りられるようになってる!」とばかりに上限まで使い、もっと借りるためにさらに金利の高いカード(400%ってのもある)を作り、その金利負担を増やす生活を続けるのです。

今トランプ氏はこの状況に対し「クレジットカード金利上限を10%にしろ」なんて事を言っているのですが、このクレジットカード債権も金融商品化(Credit Card ABS)されているのですよ。しかもリスクが極めて少ない商品とされています。

ちなみにサブプライムローン問題の総額が約1.3兆ドル(当時のレートで140億円)。ですからアメリカのクレジットカード債務残高と同規模。

住宅ローンをユルユルで貸してるなら自動車ローンもユルユルなはずとなってクレジットカードもユルユルじゃね?なんてことになったら一大事だと勝手に懸念している次第です。

もしアメリカ人が改心してカード負債額を減らすと決めたとしても、元金150万円/金利30%/5年返済だとして月々48,530円で総返済額が2,911,800円。なんと支払利息は驚異の1,411,800円です。実際の平均金利はもっと高いと思いますけどね。

なんとなく対イラン攻撃で株価が下がってるように見えますが、実際はいろいろあるってお話しでした。なお私は日銀の基準金利上昇期待で銀行株を買ったのでダメージ直撃しております。しょんぼり。

記事検索
QRコード
QRコード
月別アーカイブ