電通
2025年12月26日
電通は得意先ファーストだ!
ほんの数年間の広告代理店社員生活でしたが、徹底されたのが「得意先ファースト」の姿勢。まだ「ソリューション」とか言われるよりはるか前の時代です。新しい企業理念「“Total Communications Service”の提供」を象徴するコミュニケーション・エクセレンス・デンツウの頭文字を取った新CIが導入され、スーツ左胸に「CED」のバッジを付けることを徹底されました。
社名は有名でしたがロゴの知名度は低く「そのバッジ何?」と聞かれることも多数。何人かで集まってると「お揃い?」と言われたりもしたものです。
世の中的にはCM等を制作するクリエーティブや企画書等を作成したり市場動向を調べるマーケといった職業の方々が有名で、独立して活躍している著名人も多いので広告&プロモーション会社と思われがちですが、実際は広告主(電通ではお得意と呼ぶ)に張り付く営業マンが花形という徹底した仕組みになっていました。
常に「お得意社長の考えや気持ちに寄り添え」「お得意社長の常に横に張り付いてろ」と言われ続け、「たばこのフィルターでも火でもコンサートチケットでも必要と言われたら即調達しろ」とも言われていました。
その中で染みついたのが「お得意に必要無い作業だと思ったら電通の売上や利益を無視して行動しろ」と言われた部分。30歳の時ですが、年間10億円ほど売上があった作業をやめてもらい、メガバンク口座開設、企業CI・VIの導入、本社工場&物流センター建設といった事を進めてもらいました。
この得意先ファーストには「言いなりになるな」や「スルーパスはダメ」や「得意先の期待を超えてゆけ」が含まれており、同時に「報告・連絡・相談は絶対必要」なんだけど「いちいち人に相談するな」ってのも入ってたりする魅力的な言葉でした。
当時所属していた岡山支社長は「支社の売上はオール電通の0.36%。30人でこの数字は立派。だから自信を持て。同時にこんな数字はゼロになっても支社長が責任取ればいいだけだから気にするな。仕事なんかでクヨクヨしたり悩んだりするな。得意先ファーストでフルスイングしろ。この地域から日本一・世界一の企業を創り出せ!」と言ってました。
先日、参議院議員だった片山虎之助さんが亡くなられました。私の上司だった宮田さんが後援会をされていて素敵な思い出もたくさんあります。たった3年6ヶ月の岡山勤務でしたがF1を2回、政治では橋本龍太郎(岡山)政権が吹っ飛ぶ消費税導入直後の参院選や江田五月vs加藤六月戦争も経験。私にとっては非常に貴重な時間だったと感じます。
それもこれも全ては電通・電通西日本で働かせていただいたおかげだなーと思っているうちに思い出したのが「電通は得意先ファーストだ!」でした。備忘録としてのこしておきたいと思います。
最後になりましたが虎さんありがとうございました。いつも国会答弁は最高に面白く魅力的でした。ご冥福をお祈りいたします。
gq1023 at 06:52|Permalink
2025年03月05日
コミュニケーションエクセレンス電通に学んだこと
その昔に数年間だけ所属していた広告代理店のロゴマークは、明確に「Communication Excellence Dentsu」と書かれていました。1978年に英文社名は以前の「Dentsu Advertising Ltd.」から「Dentsu Inc.」となっていて、脱広告会社化を積極的に進めていました。ソリューションカンパニーの先駆けだったと思うのですが、私がいた当時は理解している人としていない人が混在しており、30歳前後はパシリでもありつつ現場を回すトップでもあったりするわけで、様々な無理難題をいただいてはソリューションを見つけるという日々でありました。
広告会社としてはテレビ・ラジオ・新聞・雑誌(以下媒体社)の空き枠を高く売りつけるのが仕事なのですが、お得意様と呼ぶ広告主にメリットの無い物を提案しては意味が無いわけで、とはいえ売れ残ってる広告枠やいつでも買える広告枠に効果の大きい物は少なく、直接的効果が見込めるキャンペーン提案やイベント提案も積極的に導入するようになっていました。
そんな毎日の中で、会社ロゴの「コミュニケーション エクセレンス」という言葉の中に、ふと「コミュニケーション能力があれば羽ばたける」と書かれていると思ってしまい、超勘違い野郎だった私は独立する道を歩んでしまいました。
実際に所属していた会社は全国組織を解体して分社化して出来た電通西日本という所で、同じ名刺を持ってるのに所属や賃金がビミョーに違っていたのですが、私の場合は分社して3年後には独立しちゃってるのでまだグチャグチャで、電話を取るときも「電通です」と言ってる感じでした。
この経験で分かったのは、人間はすべてにおいてコミュニケーション能力が最重要で、コミュニケーション能力の低い人はどんなに高学歴でも知能指数が高くても意味が無いってことです。
お得意様や媒体社の前で世界平和を語っても意味が無いわけで、手元にあるリソースを最大限有効活用してお得意様の数字を上げつつメディアの売上もアップさせる。それにゴルフが有効であればゴルフをし、酒席が必要であればセッティングもする。それ以上でもそれ以下でも無いわけです。
電通内には媒体社担当部署もあって、そこに何人の知り合いや仲間がいるかも仕事上重要でしたので、広告主にできるだけ良いものを提案するには社内営業も必要なわけですよ。そのために草野球やラグビーもやったりしました。
今はネットとAIの普及で多くのコミュニケーションがバーチャルで可能になりました。でも人間である限りコミュニケーション能力が問われる時代だと感じます。
先日のゼレンスキー氏とトランプ氏の合意文書調印式がJDヴァンス副大統領の一言で吹っ飛びましたが、ああいうヤツはどこにでも必ずいるし、あんなヤツに引っ掻き回されて「裸の王様 vs 裸の王様」をやる国家元首がいたわけですから、やはりコミュニケーション能力の時代なのだと痛感しました。
ああやってNATOを分裂させ、アメリカに国連とウクライナへの資金供与停止を決定させたJDヴァンスは、プーチン大統領と習近平総書記と金正恩最高指導者にとって、JDヴァンスはどのスパイよりも最高のコミュニケーション能力を持った人に見えたことでしょう。
先日はランチタイムにカレーのCoCo壱番屋で「カツが写真と全然違うだろ!」と叫ぶ客と意味を理解せず「すみません」だけ言い続ける外国人店員のやり合いを見る機会に恵まれました。状況は4分にも及んだのですが、まさにコミュニケーション能力を欠くとこうなるのですよ。
話しの着地点は「無料にする」「作り直す」程度だと思うのですが、延々と言葉の空中戦が継続して最盛期に席は空かないし店員は1人取られるしで店は大損害。
怒ってる客も時間の無駄だと思うのですが、社会に対する怒りをカレー店で癒して欲しかったのかもしれないと、私のコミュニケーション脳は判断して府に落とし、私はチキンカツカレーを正月福袋に入っていた金券を利用して食べて帰って来ました。
今は学歴や性別は関係ない時代。だからこそ必要とされるのはコミュニケーション能力。そんな時代だからこそ、次はCoCo壱に行ったら怒られてた店員さんがどの国の人か分からないけど「ドンマイ」と一言だけ声をかけてあげたいと思ってます。
コミュニケーション能力低めですみません・・・。

gq1023 at 06:11|Permalink
2025年02月19日
お仕事としての大阪万博はあきらめました・・・
数年前から「2025年は大阪万博なんで体を空けておいてくれ」と頼まれておりましたが、先日もブログに書いたかと思いますが、私自身としては長期でのお仕事を受けられない旨を複数の方にお伝えさせていただきました。理由は単純で「今の時点で何の依頼も来てない」から。ウイークリーマンションをマンスリーで予約したりしていましたが、無料キャンセル期限が来る前に仕事を受けないという判断をする必要があったので、やむを得ず決断するに至りました。
何年も前から書いてますが、今のイベント業界人は仕事の発注タイミングが遅すぎます。だからやっつけ仕事になるのです。オリンピック・パラリンピックや万博ともなれば、常時イベント慣れしているスタッフが山のようにいる東京ディズニーランドやUSJ以上に準備が必要なのは素人が考えても分かるはず。
にもかかわらず、何にも準備せず平気で1年前ぐらいまで放置するわけですよ。しかも、途中まで仕事やってる感を出すために「1000日前イベント」「500日前イベント」「1年前イベント」なんてのを単発で実施し、1年前からはカウントダウンボードを設置したりします。
その時点で真剣に考えて動き出せば良いものが出来る可能性はギリギリありますが、ここを切ってくるともう限界。
・ディズニーワールドから園内一周リニアモーターカー(Supported by JR西日本)
・ディズニーカリフォルニアから観覧車(Supported by 公文教育研究会)
・上海ディズニーからズートピア(Supported by HUAWEI)
・韓国ロッテワールドからジェットコースター(Supported by ロッテ)
・オランダエフテリングのウォーターショー(Supported by サントリー)
といった感じで「世界のテーマパークから人気アトラクション大集合!」ぐらいなら大学のイベントサークル会員でも思いつくじゃないですか。とはいえ海外テーマパークとの交渉だって2年はかかるし、本物を持ってくるには1年以上の実務作業も必要。
1990年の花博ではマスターズを開催するオーガスタ・ナショナルC.C.の12番ホールが再現されました。ターゲットは明解ですよ「ゴルフファン」。「ゴルフファンは金持ってるからオーガスタは行かなくても大阪は来るやろ」で決定!実際にしっかりと集客効果もありました。
しかも強烈なジェットコースター等をドーンと引き受けてる「泉陽興業」って会社が大阪本社でして花博では大活躍。私も様々な博覧会でお世話になってる会社だったりします。こんなの活用して世界最大のジェットコースターとか企画すれば良かったんですよ。
花博はこれがセットだったので、まさかのオーガスタ12番ホールのグリーン後方にジェットコースターという万博でしか撮影できない光景が実現しました。
別に小さい企画でもいいんです。商工会議所と組んで「万博チケットで得してやー!」なんて企画を立て、見せるだけでもらえる特典を用意したり、チケット1枚につき1万円まで「大阪市万博プレミアム(20%)付商品券」が買えるなんて企画も必要じゃないですか。
「大阪万博めぐりきっぷ」とか名付けて大阪市交通局と北大阪急行電鉄のフリーキップを販売。70年の太陽の塔や、90年の鶴見緑地内にある各国モニュメント(QRコード付き)を回ってもらう企画とかも考えればいいし、ここまで前売チケットが売れてないなら、入場者に各1枚プレゼントでもいいんじゃね?とか思います。
瀬戸大橋博(1988年)/横浜博(1989年)/姫路百祭シロトピア(1989年)/アーバンリゾートフェア神戸(1993年)/世界リゾート博(和歌山/1994年)/平安建都1200年祭(1994年)/但馬・理想の都の祭典(1994年)/神戸ルミナリエ(1995年〜)とまあ、いろいろ関わらせていただきました。
発注主はそれぞれでしたが、電通関西支社と元電通社員で経営企画センターの茶谷さんって方がいろいろやってまして、茶谷さんが壮大な企画を計画しては電通関西支社がお金を集めるという素敵な構図で回っていたような記憶があります。
さすがに今回は維新中心だし、オリンピックにあれだけ人材と資金を投入したのに犯罪者扱いで逮捕されたり罰金なんて言われたら大手広告代理店が主体的に動くことは無いでしょう。「広告発注があれば入札に参加します」程度の関わり方かと思います。
ちなみに私が関わった各博覧会では、1週間が7日なので「広報計画は100日前スタートでも14チャンスしかない!」と常に怒られてたし怒ってました。
ちなみに大阪万博まであと53日。広報チャンスは7回しかありません。王様のブランチで「ミャクミャクと大阪グルメ旅」とかシューイチで「大阪まじっすか選手権」等は仕込まれてますか?東京のPR会社や旅行会社向けの最終オリエンってやってますか?
こんなこと世界的レベルのイベントを実行する皆さんにとっては釈迦に説法ですので、成功をお祈りさせていただくと同時に、結構な枚数のチケットを買っているので何度かは寄せていただくつもりです。応援しています、頑張ってください!
gq1023 at 08:04|Permalink









