車離れ
2026年06月27日 04:15
ホンダは2026年7月発売予定の新しいHonda N-BOXを6月18日に先行公開しました。今回はフルモデルチェンジではなく、マイナーチェンジになります。主な変更点は、「N-BOX CUSTOMのフロントデザイン変更」と、「JOY」に特別仕様車「BLACK STYLE」が追加されること。さらにリアシート用USB-Cソケットの採用や、JOYではフォグランプが標準装備になるなど、細かな改良も施されるようです。
私はノンターボのJOYを買ったばかりなのですが、このBLACK STYLEが実にカッコいいんですよ。メッキ部分がブラックアウトされ、内装まで黒で統一されています。
「あと数か月待てば良かったかな・・・」なんて少しだけ思いましたが、さすがに買い替える余裕はありません。このまま大切に乗り続けたいと思います。
それにしても、私が購入した時点でも250万円近かったN-BOXですが、今回のマイナーチェンジでさらに値上がりするのでしょうか。
今は軽自動車が300万円に迫る時代です。もちろん、安全性能や環境性能が昔とは比べものにならないほど向上しています。衝突被害軽減ブレーキ、複数のエアバッグ、バックカメラ、各種センサー、LEDライトなど、これだけ装備が充実すれば価格が上がるのも理解できます。
それでも、「軽自動車が300万円」という価格を見てしまうと、「若者の車離れ」が進むのも当然だよな、と感じてしまいます。
私が18歳の頃は、AE86レビン・トレノやワンダーシビックSiが新車で130万円前後でした。
KP61スターレットやスーパーシビックなら中古で30万円くらい。中古車センターへ行けば「29.8万円コーナー」「39.8万円コーナー」があり、アルバイト代を貯めれば何とか手が届くスポーツカーが並んでいました。
もちろん今とは時代が違います。エアバッグもABSもありません。バックカメラも横滑り防止装置もありません。エアコンすら付いていない車も珍しくありませんでした。
それでも、若い男なら「まずは車を持つ」というのが当たり前の時代でした。ファミリア、シティ、ジェミニ、パルサー、・・・、個性的でカッコいい車や可愛らしい車が数え切れないほどありましたし、マニュアル車を操ることが運転の楽しさでもありました。
その後、「ハイソカー」ブームがやってきます。ハイソサエティカーの略であるハイソカーは、オートマチック、パワーウインドウ、カーコンポ、オートエアコンなど豪華装備を備えたセダンやクーペが人気となって行きました。
輸入車もBMW3シリーズが「六本木カローラ」と呼ばれるほどになり、街中でメルセデスベンツやポルシェを見かけるのも当たり前になりました。そして時代が進み、車はますます高性能になり、高価格になりました。
今では新車だけではありません。中古のミニバンが500万円、中古の軽ハイトワゴンでも100万円を超えることが珍しくありません。これでは若い人が「最初の一台」を買おうという気持ちになれなくても不思議ではありません。
私は、若者でも頑張れば新車が買える価格帯の車がもっと増えてほしいと思っています。そして中古車はきちんと値落ちし、「初めての愛車」が手の届く価格で選べる市場になってほしいとも思います。
若い頃に車を持ち、友人とドライブへ行き、自分で洗車をして、時には故障しながら車を覚えていく。その経験があるからこそ、大人になっても車好きが育ち、次の新車へと買い替えていくのではないでしょうか。
「若者の車離れ」とよく言われますが、本当に若者が車から離れたのでしょうか。私はそうではなく、「若者の手が届く車」が市場から減ってしまったことの方が大きいような気がしています。ようするに買えないから興味が無いと自分にウソをついて慰めているのかもなーってこと。
新車はもっと買いやすい価格のが出て、中古車はしっかり値落ちして、誰もが気軽に最初の一台を買える市場になることを願っています。そんな時代が戻ってくれば、日本のクルマ文化も、もう一度元気を取り戻せるんじゃないかと思っている私です。









