貧困層

2026年01月06日

ベネズエラから学ぶ日本

johnyベネズエラ出身の元世界GP350ccチャンピオンであるジョニー・チェコット氏が全日本F2に出ている映像を探してみたら1982年に出場してました。東名自動車と思ってましたがチーム・ルマンですね。

あの年は前年にホンダエンジンが登場して、当時の中嶋悟選手は毎年型落ちマシンで走り始めるのですが、初戦のビッグ2&4から速くて凄かったのを思い出しました。JPSカラーで全日本F2チャンピン取って、確かご褒美に雨のドニントンパークでロータスF1のテスト走行させてもらってたはずです。

それはさて置き、当時は世界最高の金持ち国とまで言われていたベネズエラだったのに、今では最貧国レベルに到達している状態。物価はバカ高く治安は最低レベルと言われていますが、私は輝いていた約40年前に1度行ったきりなので、今の状態は信じられません。

国が崩壊したのは1999年に大統領がチャベス氏になってから。「金持ちは悪」という貧困層に手厚い国家運営を実施。原油の収益を原資に住宅/医療/教育等を無償化し、国営スーパーでは食品を原価の10分の1程度で販売しました。

当たり前ですが金持ちは逃亡し普通に商売をやっていた民間企業も廃業。経済は地に落ち2002年にはクーデターによって身柄拘束にまで至りますが、貧困層が蜂起してクーデター側を駆逐。そこから圧倒的な地位を確立し続けました。

クーデター後にチャベス氏はアメリカのメジャーが投資して建設された産油施設等を国有化。それこそトランプ氏が「アメリカに返してもらう」と言っている部分です。

チャベス氏の死後に後継者として選挙で大統領に選ばれたのが今回拘束されたマドゥロ氏。当然ですがチャベス路線を引き継いだので原油で稼いだお金を国民にバラまき続けました。

ただ、北挑戦が旧日本時代の施設をメンテナンスせずそのまま使っているので稼働率が激下がりしているのと同じで、ベネズエラも産油施設をそのまま使い続けているため稼働率が低下。原油が出ないし精製もできないのでガソリンを輸入する事態になってます。

しかもアメリカの経済制裁を受けているので原油の精製に必要な資材も入手できず、掘り出しても出荷どころじゃない状態と思われます。

F1ドライバーだったベネズエラ人「パストール・マルドナド氏」が超巨額の持参金でシートを得ていたのは有名な話しですが、彼はベネズエラ人でその原資はベネズエラ国営石油会社(PDVSA)から出ていました。

2016年初頭はロータスから出場とされていたのにダメだったのはアメリカのシェールオイルショックによるもの。WTI原油価格は1バレル100ドル以上だったのが2015年末には40ドルを大きく下回わり、2016年初頭には30ドルを切ったので、これが理由でしょう。

ここからハイパーインフレになって国家破綻状態とされていましたが、今回調べてビックリしたのは、彼がF1のシートを喪失してからの10年でデノミを2回やってます。

2017年末は10万分の1に、2021年10月は100万分の1に切り下げていて、2017年の1千億ボリバルが1ボリバルに。ピーク時のインフレ率は月ベースで200万%以上。賃金をどれだけ上げても物価に追いつかない状態。

やっぱり現物である通貨のバラマキは単純に通貨価値を落としますから危険ですね。日本では物価高騰対策としてまた現金をバラマクみたいですが、こういうニュースが出るたびに円を別の現物である他通貨や金などに替える動きが出るわけで恐ろしい話しです。

インフレによる物価高騰対策で現金を配ればもっとインフレになる。インフレは貨幣価値を押し下げるので配る国の通貨が売られる。先にその動きが出ているのがアメリカ。今年は日本もまた売られるのでしょう。

日本がやるべきことは、まずバラマキを止める。次に最低賃金を上げたり企業へ賃金を上げろと言うのを止める(経営者層の金が流失するだけ)。そうしないと原油のあるベネズエラですら起きたことは、原油の無い日本ならいつおきてもおかしくないんじゃないかと思ってます。

gq1023 at 06:07|Permalink