財務省

2026年07月23日 06:04

allstar今年4月末、財務省の三村財務官は、「断固たる措置を取るタイミングが近づいている」「これは最後の退避勧告」といった非常に強い警告(口先介入)を発し、その後、実際に大規模な為替介入(ドル売り・円買い)が行われ、円相場は一気に円高方向へ動きました。

この一連の動きで見えたのは「日本政府・財務省は1ドル=160円という水準を相当意識している」ということ。

私レベルの普通のオッサンにも分かる「壁」を丸見えにさせてしまったわけですから、世界中の投機筋や機関投資家だけでなく、実需でドルを必要としている企業や個人までもが「為替介入が入って1ドル=150円台まで円高になったら、そこでドルを買おう」と考えるようになりました。ちなみに私も、その一人です。

ブルームバーグでは、今後さらに円安が進み、1ドル=190円に達する可能性まで指摘(有料記事)しています。

本当にそんな時代が来るのかは分かりません。ただ、1ドル=163円という水準を実際に目の前にしていると、「そんなバカな」と笑って済ませることもできなくなってきました。そんな時代になって、ふと思い出すのが、2017&2018年に2年続けて家族3人で行ったディズニーワールドです。

私は2007年末、2008年の鈴鹿8時間耐久ロードレース参戦にあたって、妻が郵便貯金に預けていた150万円に手を付けました。「いずれ返す」という条件付きでした。これは妻がディズニーワールドへ行く資金として貯めていたものです。

そして月日は流れ、バカな亭主のレース物語は延々と続き、鈴鹿8耐だけでは飽き足らず、全日本ロードレース選手権の年間参戦等にも手を出していました。

2016年、全日本ロードレース選手権ST600クラスで榎戸育寛選手がチャンピオンに輝くと、妻から「そもそも夏休みにディズニーワールドへ家族で行くという約束はどうなっとるんじゃい!」と言われる事態となりました。

8年前に借りた150万円の返済条件「いずれ返す」は、いつしか「夏休みに家族でディズニーワールドへ行く」という約束に変わっていました。

さらに「2019年は大学受験なので、来年or再来年しかない」と期限まで区切られました。ビジネストークなら素晴らしい話法です。

150万円を借りたのは確かですが、家族3人でディズニーワールドとなると話は大変です。しかも夏休み。風雲急を告げるとはこのことです。

翌2017年の鈴鹿8時間耐久ロードレースの日程は7月27日から30日でした。22日(土)から24日(月)を備品積込み日として設定しており、25日(火)を鈴鹿搬入日、31日(月)東京帰着、8月1日(火)荷物おろしというスケジュールを空けていました。

休むとしたらココしかない。8耐に出なければ結構なお金も浮くはずです。そんなわけで密かに調整を始めました。そして実際に「行ける」と決定したのは、出発4日前の7月19日(水)でした。

22日(土)夕方に成田を出発してロサンゼルスへ。時差の関係で現地着は22日(土)朝。そのままディズニーランドで1日遊び、深夜便でオーランドへ移動。

23日(日)午前4時にオーランドへ到着し、朝9時にはウォルト・ディズニー・ワールド入り。そこから4日間現地に滞在し、27日(木)午前にオーランドを出発。ワシントンを経由して29日(土)に東京へ戻って来ました。今振り返っても、かなり無茶なスケジュールです。

当時の為替レートは1ドル=112円前後。現地では500mlサイズのペットボトルの水が3ドル50セントほどで、「水が400円もするんかい!」と思ったものです。

じつはこの年、私は重大なミスを犯しました。というのも、4日間あればディズニーワールドを十分回れると思っていたのですが、全く日程が足りなかったのです。

そもそもフロリダのウォルト・ディズニー・ワールドは、東京ディズニーリゾートとは規模が違います。さらに初日のトランジット時にロサンゼルスのディズニーランドへ行ってしまったため、時差ボケもなかなか治りません。妻以外の2名は、ほぼヘロヘロの状態で過ごすことになりました。

そこで反省を込め、回り切れなかった場所へ行くためのリベンジ旅行を翌2018年に計画しました。

さすがに前回の反省から、この時はオーランドに到着した日は何もせず一晩休み、翌日からパークだけで6日間を確保。さらに予備日を1日設定しました。この時も円ドルレートは前年と同程度でした。今になって考えると、2017年と2018年に行っておいて本当に良かったと思います。

例えばペットボトルの水。仮に現在の価格を4ドル50セントとしても、1ドル=163円で約733円。コカ・コーラ社が販売している「DASANI」という水ですから、日本で言えば「い・ろ・は・す」。何の変哲もないペットボトルの水が約733円。東京ディズニーランドは250円ですから、えらい差です。

私たちが行った2017年との比較だと、水500ml1本が392円から733円になってるってこと。現地価格の値上がりと円安が重なると、日本円で考えた負担は2倍近くになります。そして恐ろしいのは、これが水だけの話ではないということです。

ホテルも同じです。旅行予約サイトで、私たちが宿泊した(写真の)ディズニー・オールスター・スポーツ・リゾートの料金を検索してみると、日程によって当然変動しますが、3人1部屋で1泊約3万5,000円という価格が出てきます。

2017年&2018年に私たちが泊まった時は、1泊約1万2,000円でした。単純比較はできませんが、私たちが支払った金額と比べれば約3倍です。

航空券も大変です。今年の日程で検索してみると、エア・カナダのモントリオール経由で約25万円/人。ユナイテッド航空では50万円を超える便も出てきます。もちろん航空券は日程や予約時期によって大きく変わりますが、私たちが2017年&2018年に利用したユナイテッド航空は約35万円でした。

そして現地で毎日必要になるのが食事です。私たちは一番安いオフィシャルホテルに宿泊(というかそこに泊まる以外の選択肢が無い)していたのですが、できるだけ安い食べ物を探し、毎日のようにフードコートで1切れ約8ドル=896円のピザを、「ココは食事も高いなあ」と思いながら食べていました。

ところが、今なら同じようなピザが10ドル超えだそうです。10ドル×163円=1,630円。家族3人なら、ピザを食べるだけで約5,000円。さらに水が1本4ドル50セントとして3本買えば約2,200円。ピザと水だけで7,000円を超えます。まじかー!

しかも豪華なディナーを食べているわけではありません。家族3人でピザを食べて、水を飲んだだけです。これが朝・昼・晩と続くわけです。

ホテル代は大幅に上昇。食事も値上がり。ペットボトルの水も高い。そして何より1ドル=163円という円安。アメリカ国内のインフレと円安が同時に進んだことで、日本人にとってアメリカ旅行のハードルは、この10年足らずで一気に高くなってしまいました。

なんだかんだで、私たちは2017年と2018年、2年続けて合計17日間ほどアメリカ旅行をしました。当時も決して安い旅行ではありませんでした。「家族3人でアメリカへ行くなんて金がかかるなあ」と思っていました。それでも今と比べれば、まだ「頑張れば家族で行ける」という時代だったのだと思います。

もし、あの時に妻への借金を現金で150万円返して、「ディズニーワールドはまたいつか行こう」なんて話にしていたら、どうなっていたでしょう。そして今になって、「ところで、そろそろ家族でディズニーワールドへ連れて行ってくれるじゃなかったっけ?」なんて言われたらエライコッチャでした。

私が2年間のディズニーワールド訪問で使った費用は合計284万円。生命保険会社から借り入れて8年がかりで返しまして、今年3月に全額返済できました。

最後になりましたが、家族間での証文の無い金銭の貸し借りは危険ですので気をつけましょう。そして返すと約束したお金はしっかり返しましょう。

2026年05月05日 06:42

スクリーンショット 2026-05-05 054722先日3日のブログ「為替介入って効果あるの?」に「為替介入で一時的に1ドル=160円超から155円台に突入したもののすぐ157円台に戻った」話しを書きました。

1日には財務省・三村財務官が「まだまだ序盤」と言っていたのですが、昨日午後また為替介入したらしく一時155円台に入りましたが、すでに為替介入前の157円台に戻っています。

昨日の片山財務大臣会見では「投機的な動きについては断固とした措置をとる」としていましたが、私は以前と同じ考えでして、現状は1ドル=160円突破は当たり前だと思っていて、日銀が基準金利を上げないと為替介入は意味が無いと思っています。

たぶん、お仕事でドルを使う方からすれば「155円台になったら買え」と会社から言われているでしょうし、財務大臣と財務官が大型連休中の為替介入を予告していたので、投機筋はお休み中だとしても、実需層は休み返上で備えていたことでしょう。

現在手元にある生命保険のうちドル建ては妻名義の1本のみ。2003年に加入して2013年に前期全納済み。調達平均は1ドル=112円でした。これが年利(最低)3.05%で運用されていて、月々3万円だったので、投資元本360万円です。

360万円を1ドル=112円で調達したので約3万2千ドル。これが2013年の全納時点で約3万8千ドルになっていました。そして12年経った昨年春に約5万5千ドルになっていました。1ドル=155円計算で850万円超。円で持ってたらと思うとゾッとします。

これを昨年春に年利(最低)5.05%確定の商品に変えました。期間は10年。10年後には約9万ドルになります。1ドル=100円計算で900万円。1ドル=150円なら1,350万円。誰が日本円で持っておくんじゃい!って感じなわけですよ。

そんなこと書いてる私ではありますが、自分の生命保険は円建てでして、超ムダに大した金利もつかず600万円ほどが寝かされております。そして、こいつもドル建ての先ほどと同じ商品に変えようかと検討中。小さいながらも600万円がまたドルに変わることでしょう。

大した金額でも無い個人金融資産を考えてもこの感じですから、やはり日銀は金利を上げないとまずいと思うのですが、難しいんですかねえ。

少なくとも為替介入を最低3回はやってからでないと金利を上げられないって話しなのかもしれません。ってことは5月には基準金利が上がるんですかね。でも0.25%刻みじゃ効果が少ないので、1%ぐらい期待したいところですけどねー。

すでに都心のタワマンは値下がり傾向になったので、今後は海外投資家が逃げて行くでしょうから、円を売ってドルを買うシフトは強まる可能性が高いかも。

結局、国がいくら「断固とした措置」と言ったところで自分の身を守れるのは自分の決断だけ。寝かせっぱなしの私の600万ではありますが、内心忸怩たる思いはありつつも「出稼ぎ(ドルシフト)」に出そうと思っている私です。

2026年03月28日 05:58

doruまたドルが160円を突破しました。160円に近づくと政府が為替介入すると言われていましたが、結局介入しないまま週末に入ってしまいました。

トランプ氏はアメリカの物価高騰対策としてFRB(米国連邦準備制度理事会)にかねてより金利を下げろと圧力をかけ続けていますが、2会合連続で現状の3.50〜3.75%に据え置いています。対する日銀の政策金利は0.75%。結構な金利差です。

私が昨年春に加入したアメリカドル建て生命保険の年利は10年間は利回り確定で5.25%。150円前後で加入したので、100万円が6666ドルだとすると、1年で金利が付いて7千ドル超えとなり、1ドル=160円で換算すると1,122,554円となります。

日本円建ての生命保険なんて利回りは実質ゼロみたいなもんだけどインフレなので円の価値が低下し続けてるからかけるだけムダ。当然ですがこんな調子なので、NISAやiDeCoや投資信託で資産運用してる方も、円建てではない商品を選ぶでしょう。

私が若い頃はローンを組んで外車や海外ブランド品を買った物ですが、円安の今は圧倒的に安いのは国産。安いのを買って余ったお金は毎月1万円で良いので外貨建てで資産形成って方が多いと思います。

日本人ですらそうなわけで、外国人から見れば1ドル110円が160円になってるってことは、1億円の不動産は1ドル110円なら約91万ドルなのに、1ドル160円だと約62.5万ドルなので3割引きに見えます。そりゃあ日本の物件を買い漁り、値段が吊り上がってしまいました。

その結果、都心のマンションは気が付けば海外の持ち物になってしまい、日本人が買おうとしても輸入品を買うのと同じように3割以上高となっていて、今年はその動きが戸建て市場にも移って来ました。

円安対策は日銀の仕事ですが、インフレ抑制なら金利を上げるのがセオリー。同じく円安対策も金利を上げるのがセオリーです。だったら金利を上げればいいじゃね?って話しなのですが、景気を一気に冷やす可能性もありどうなるかはビミョーな感じ。

今回の春闘は賃上げ回答だらけでしたが、そこにイラン情勢がぶつかって景気後退は確実。人件費が増えて景気が悪化すれば企業収益も悪化するのは当然。大企業の収益悪化は中小企業への値下げ圧力に直結するので大企業が上げただけ中小企業の人件費は下がるでしょう。そこに有利子負債の金利上昇がぶつかったらヒドイ未来しか見えません。

たかが160円、されど160円。財務省が動いて為替介入するでしょうか。ただ、中長期的にはもっと円安に進むとしか思えないので、財務省の心理的ハードルは170円に移るのではないかと思ったりしてます。

どっちにせよイランの話しが落ち着いたらトランプ氏は日本に「復興費用はよろしく」「機雷除去もよろしく」と言ってくるでしょう。当然それもドル建てなので、この週末は為替介入の有無を見続けつつFXでも楽しむこととします。

2025年06月11日 07:32

スクリーンショット 2025-06-11 063903写真は2008(平成20)年7月に農水省から「米の備蓄運営等について」として発表された資料(リンク)の一部です。ここには備蓄米の運用方法について書かれています。

政府備蓄米制度は、1993年に平成の米騒動が発生したことで与野党一致してスタートしました。その当時は「回転備蓄」という仕組みで、3年間保管してから主食用米の古米として市場に流す仕組みでした。

ただコメ価格の下落が続き、主食用米ではなく非主食用(飼料等)として売ることを検討せよとの話しが与野党双方から出てきて、2008年には写真資料のような資料も作られましたが、コメ価格下落の責任を追及されたJAが「政府が100トンも持って回転備蓄してるから値上がりしない」と猛反発。

農水族議員も「そうだそうだ!」となって、結果的には食用として保管しているコメを格安で放出する「棚上備蓄」の仕組みに変わりました。2011年のことです。

ただ、本来はコメ不足に対応するために設計された仕組みなので、今のような事態に主食用として販売されるのはおかしくないのですが、コメ価格の下落対策で備蓄方法を変更したのに、価格が上昇したら困るというのは本末転倒なような気がします。

ただ、農水省の事務方(現場職員)からすればどちらでも良い話しで、総理大臣や農水大臣がGOサインを出せば対応できたわけで、一番重要なのは財務省から「入札じゃなく他の売り方してもいいよ」とのお墨付きだけもらって動いたので、大臣交代後こんなに早く対応できたのでしょう。

ただ今回の件を受けて思うのですが、そもそも国費負担が重い「棚上備蓄」って必要ですか?非常時に備えるなら「回転備蓄」でいいですよね。なぜ主食用として食べられるコメをゴミ同然で売り渡さないといけないのでしょう。

今回は農水省の事務方はよく動いたし各流通も良く対応しました。先日のブログで書いたように精米と袋詰めがやはり課題で、配分をゲットしたけどどうにもならないという会社もあるようですが、5月中に販売開始した会社はすごかったと思います。

幸か不幸か脂肪肝による糖質制限でご飯なんてもってのほかと言われている私なのでコメ不足とは無縁で、それどころか飲食店でも「ご飯ナシ」なので微力ながら貢献できているのではと思っています(お酒を飲まないので迷惑?)が、育ち盛りのお子さんがいる家庭は大変ですね。

昔はコメって10kg7千円が当たり前って時代もありましたので今の価格水準でも安い気がしますが、直近と比較すると高いのは事実なわけで、日本の米農家さんが生活に困らない程度の価格水準で落ち着けばいいのにと思ってます。

2025年03月19日 07:33

q昨日YouTubeで「財務省解体デモ」ってのを見て、はじめてその存在を知ったのですが、消費税廃止を訴えてるデモがあるらしいですね。各自の信念に基づいて活動されている方はご苦労様です。

経営者側の視点で言えば、消費税もインボイス制度も国が決めた仕組みなのでそれに従います。ですから、有益に活用して国力増強していただければと思います。

ただし、現状で8%と10%に分かれている税制は迷惑です。そして、この8%部分をゼロにしろといった意見があるようですが、そんなことになったら消費税を納めるときに大変な金額を用意しないといけないので、それだけは絶対にやめて欲しいです。

消費税はお客様からお預かりした分と、仕入れなどで支払った分を相殺して計算して納めてます。ただ、人件費は消費税がかからないので、おおよそ人件費と利益分の10%が消費税額だと予想できるので、これを毎月貯金して納付に対応してます。

ところが、もらうときは消費税がかかるのに払うときは消費税がかからないとなると、大変な額になるわけです。とくに食品を仕入れて商売する飲食店等は地獄ではないでしょうか。

日販30万円のお店なら消費税はザックリ半年で500万。それって計画的に貯められます?どんぶり勘定でやってる店なら、入って来た現金を全部使っちゃうでしょ。そしたらお客さんが払った消費税は飲食店の利益になるってこと?それとも税務署がしらみつぶしに飲食店を税務調査するの?

消費税は現状で17-20%ぐらいにしないと国が回らないと思うのですが、そんなことはどうでも良くて、一部ゼロなんてとんでもないので、とにかく税率を統一して欲しいと思ってます。

記事検索
QRコード
QRコード
月別アーカイブ