物価高騰
2026年04月07日 06:20
経営コンサルティングを事業の主軸としつつ、マーケティングの一環としてイベントや広告も手掛ける我が社にとって、この数年はまさに「激流」の中にいるような感覚でした。かつて、オリンピックの延期と無観客開催という未曾有の事態で、私たちは巨大なダメージを負いました。コロナ明けと同時に舞い込む大型受注に「ようやく春が来た」と胸をなでおろしたのも束の間、私たちは本当の地獄を目の当たりにすることになります。
それは「(原価高騰により)仕事はあるのに、やればやるほど赤字になる」という異常事態です。
一昨年末、私は「大阪・関西万博の仕事は一切受けない」という決断をしました。昨年1月には各所を回り、受託できない旨を丁寧に説明して回りました。当時は「もったいない」という声もありましたが、結果的に万博側の正式発注が遅れたこともあり、身を引くことができました。
もし、開幕1年前のタイミングで下手に受注していたら・・・。昨年の状況を鑑みれば、会社の存続すら危うかったかもしれません。それほどまでに、現在のイベント・広告制作コストの跳ね上がり方は、私たちの想像を絶するスピードで進行しています。
今年に入り状況はさらに悪化しています。その象徴的な出来事が、とある塗料メーカーからの「シンナーの価格を75%値上げ」という通知。すでに他社がシンナーを含む塗料全般を以前の50%〜80%増にしていたので予測はしていたものの、突然&急な値上げ。
背景にあるのはホルムズ海峡の緊張状態です。アメリカによるイラン攻撃が中東情勢を不安定化させ、全ての石油化学製品の価格を上げ、イベント業界に暴風雨をもたらしているのです。
イベントに不可欠なパンチカーペットもその一つ。以前は幅182cmの30mが2万円台前半でしたが3万円台から7万円台に高騰しています。特に映画イベント等で使われるレッドカーペットは使い捨てのため、とんでもないダメージとなっています。
糸や綿の価格上昇により、キャラコなどの布地も高騰。さらには中東とは何の関係も無さそうな木材/紙まで値上がり。舞台製作に不可欠な資材は、すべてが跳ね上がっています。
モノだけではありません。現場を支える「人」と「足」が今最も深刻なコスト増要因。人件費は職人賃金はもちろん、設営撤去アルバイトの時給単価も上昇の一途。
そしてガソリン&軽油価格高騰が配送コストを直撃。機材を運ぶトラックやワゴン車自体の車両価格が上がり、各社は買い替えもままならない状況です。これらはもはや「企業努力」で吸収できるレベルを遙かに超えているといえるでしょう。
「受注が増えれば利益が出る」という旧来のモデルは崩壊しました。今、私たちのようなイベント・広告に携わる企業に求められているのは、単なる手配師としての機能ではなく、「この高騰局面で、いかに価値を再定義できるか」というコンサルティング能力そのものです。
「レッドカーペットを敷きましょう」という過去を踏襲した提案が、クライアント予算orイベント会社の利益を圧迫する時代。頭を使って「環境に配慮したレッドカーペットの姿としてゲストが赤い衣装を着るというスタイルでの実施です」といったアイデアも必要になります。
私たちは、限られたリソースの中で最大限の効果を生むための「選択と集中」を、これまで以上にシビアに提案していかなければなりません。
万博という巨大な潮流から距離を置いたことで、私たちは冷静に足元を見つめ直す時間を手に入れました。私はこの時間を、クライアントの大切な予算を「消えゆくコスト」にするのではなく、「未来への投資」に変えるための機会に変化させたいと思って来ました。
さすがに今年に入ってさらなる悪化が待ち受けているとは思いませんでしたが、私たちはこの変化を恐れずに、新しいイベントの形を模索し続けたいと思っています。
最後になりましたが、私共はイベントが本業では無いので耐えられますが、工務店や建設業の方々は大丈夫でしょうか。今後は建設費高騰の嵐がビル建設や再開発事業中止へと進むのではないかと思っております。
2025年12月21日 05:18
19日に日銀から政策金利を0.25%上げると発表があってから、なんだかんだと様々なメディアや評論家の評価が一通り出切ったと思います。AIによると「日銀の金利が上がると、企業の資金調達コストが増加し、借入金利も上昇するため、設備投資に慎重になり、投資意欲が減退します。特に、銀行融資に依存する中小企業や、機械・建物など有形資産への投資が多い業種は影響を受けやすく、業績悪化や成長鈍化につながる可能性がありますが、手元資金や無形資産への投資が多い企業は影響が限定的になることもあります。」だそうです。
たかが0.25%程度の金利上昇で「設備投資意欲が減退」とか「経済に対するマイナスの影響」なんてあるんかいな?ってのが個人的な感覚でして、逆に銀行や信用金庫の収入が激増するし、利益が取れるならどんどん貸出そうって感じになるのでは?と思ったりしてます。
なによりもアベノミクス以降、日本の財政収支が劇的に良くなっていて、さらにインフレ移行で名目GDPも拡大。高市政権下での大規模投資で企業の成長を促すことに成功すれば財政状況はより改善することでしょう。
日本はどんどん財政を悪化させているとか借金を未来の世代に押し付けてるとか言う方々がいるのですが、最大の課題は令和7年度予算で国の一般歳出の約56%にも及んだ社会保障費であって、大した病気でも無いのに病院へ行っては薬をもらう国民が諸悪の根源だと思うんですよねー。
腰痛程度で病院へ行って電気をあててシップと痛み止めテープを各30枚もらう老人なんて治るわけないんだし、インフルエンザなんて病院へ行かなくても5日で治るのに病院に行って3日に短縮させるなんてバカげたことやってるわけで、そりゃあ財政悪化しますよねえ。
血圧の基準値を下げて国民総高血圧認定して山のように血圧の薬をばらまいてるのもアホ。加齢とともに血圧は上がるのが当然で、年を取ったら血圧は一定以上じゃないと低くなった時に倒れるし最悪の場合は死にます。高齢者が運転中に暴走するのって降圧剤のせいじゃないっすか?
日銀には来年もある程度金利を上げてもらって、中小零細企業の賃金上昇が実現するまで今の物価高騰カーブを維持して欲しいのですが、物価高騰理由の4割は食料品。これが来年も同じ上昇カーブを維持することはあり得ないしコメ価格は暴落確実。今はデフレ再来不安もあるのが現実。
個人的にはランチで外食利用する時、以前の心理的上限800円が1200円ぐらいになりました。でもこのまま1500円とか2000円になるとは思えないんですよ。最大のデフレ圧力は。日本には私のような安い物を買おうとする人の多さなのかも。
「どの医者も同じ料金のわけがなく名医は高い。美味しい物は高い。ブランド品は高い。そんな世界の当たり前が通用しない日本。保険医療は当たり前と思い使い放題。食べ物はコメですら1円でも安い物を求める。服は全部ユニクロ。働きもしない年金受給者は足りないとばかり言う。それが日本人の賃金と物価が上がらない理由です。」
なんて事を日銀総裁や総理大臣が言えるわけ無いし、評論家やアナリストも「私だって30年以上もデフレ社会にいるわけで経済予測なんてできません」なんて言えるわけが無い。「そもそも経済予測や成長育成ができてたら今頃大金持ちになってこんな人前に出る仕事してませんよ!」って感じですよね。
日銀金融政策決定会合発表を読み、それに対する評論家やアナリストの発言や記事を見て、ここ数日「いろいろ気苦労の多い大変なお仕事だなー」としみじみしております。お仕事おつかれさまです!









