決算

2026年02月18日 05:06

スクリーンショット 2026-02-18 041132先週末2月13日に行われた電通グループの決算発表。前日報道の時点では「25年12月期連結最終損益で3276億円の赤字(前の期は1921億円の赤字)」といった衝撃的な物でしたが、実際の内容は真逆の感じでした。

内容としては日本国内市場は6%成長で利益率も良く絶好調。北米市場も絶好調で2026年度は売上マイナス2%を見込むけど利益率がスゴイ。赤字だった中国とオーストラリアを黒字化。事業としてはバンバンザイって感じ。

課題は過去にやっちまってる海外企業の大型買収ならびに小規模買収の数々で、市場が当時から「割に合う投資か甚だ疑問」と言っていた通りに高値づかみだったので、毎年減損処理してますが事業が絶好調なうちにまとめて処理しまーす!ってのが「3276億円赤字」の内訳でした。

この過去のやっちまった買収は、2012年にイギリス大手広告代理店イージスグループを約31.6億ポンド(当時約4千億円)と言われた件が過半を占めるのですが、まじで当時から「?」という話しでした。

というのも、確かに大型買収ではあったのですが、当時の電通は広告代理店世界5位だったのですが、この大型買収を成功させても5位のまま。広がるのは取引市場だけで、全世界に広がる市場に送り込める外国語と海外事業の経営に堪能なマネジメント要員が電通に何人いるんだ?と言われていました。

もう一つ言われていたのが「値段高すぎねーか?」ってこと。直近の株価に4割以上もプレミアムを乗せたのもおかしければ、この買収を借入れで実現したので、実質無借金から財務体質が一気に悪化したことも疑問視されていました。

このイージス買収前はフランスのピュブリシスグループってのに15%以上出資する資本業務提携をしていたのですが10年やっても効果が出ず解消。やっと国内回帰かと思った瞬間にこのイージス買収へと進んだって感じでした。

高すぎる買収費用で時価総額を上回った部分は「のれん代」となるのですが、当時のイージス分が5千億円弱だったのですが、他の買収案件等も加えると一時は合計8千億円以上にも積みあがっていて、「いつかどこかで消さないとね」って状態ではありました。

今回の決算では、「海外事業の減損テスト上の見通しを見直し(中略)のれん減損損失3,101億円」としたそうで、これでのれん残高は2024年度末の半分以下となり、今期(26年12月期)は697億円の黒字に浮上する見通しなのだそうです。

決算内容をチョー短くまとめると、「業績絶好調なので過去の役員達が失敗しまくった買収案件ののれん代処理は適正化させるので今期は期待しててチョ」とのことです。

メディアも「電通過去最大の赤字/社長交代へ」とか書くなっちゅーねん!見出し風に書けば「電通/海外事業買収のれん償却にメド/次世代へ社長交代」ってのが正しい感じかな。それにしてもここ10年の電通社長たちは可愛そうでした。みなさまおつかれさまです。

そんなわけで、恐らくですが電通系の国内子会社はそもそも影響を受けないので絶好調なんじゃないかと想像しております。詳しくは電通IR情報(リンク)をご覧ください。

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