天気図

2026年08月25日 04:57

スクリーンショット 2026-08-25 013236天気予報を見ていて、思わず「なんだこれ?」と思ってしまいました。日本周辺の天気図に、台風が4つもあります。

台風18号、19号、20号、そして24日午前9時に発生した台風21号。4つの台風が同時に存在する、いわゆる「クアドラプル台風」という状態になっています。

長く生きていると台風が2つ並ぶ「ダブル台風」は何度も見ていますし、最近では3つ並ぶ「トリプル台風」もそれほど驚かなくなってきました。しかし、さすがに4つというのは久々です。調べてみると、8月に日本近海で4つの台風が同時に存在するのは、1994年以来32年ぶりとのことでした。

32年前なら私は26歳。まだイベント会社に勤務していた時代です。

1994年は年間36個もの台風が発生し、8月だけでも9個、9月にも8個が発生した、非常に台風の多い年でした。ただ、その数の割には日本への上陸は3個にとどまり、台風の発生数ほどには大きな影響を受けなかった印象が残っています。

私どものようなイベント業に関わる者にとって、台風によるイベントの中止判断は避けて通れません。この時期は常に天気図や予報を見続けることになるのですが、「実施するのか、中止するのか」「いつ決断するのか」という、なかなかに悩ましい判断を迫られる瞬間だらけだったりするのが現実です。

イベントというのは、開催時間だけ雨が降らなければいいというものでもありません。出演者やスタッフが現地へ到着できるのか、機材を搬入できるのか、来場者が安全に会場へ来られるのか。そして終了後、無事に帰宅できるのか。屋外イベントであれば、本番だけでなく設営や撤去時間帯の風雨まで考えなければなりません。

幸いにして、今回の4つの台風による日本への大きな影響は、現時点では沖縄地方が中心となりそうです。

ただ、今週末から来週末にかけて台湾とタイでイベントがありまして、こちらとしては「そもそも現地へ行けるのか」というところから心配しなければならない難しい状況だったりします。今後の進路を注視したいと思っております。

台風で思い出されるのが、1991年の台風19号です。この台風は「風台風」として記憶されている非常に強烈な台風で、全国各地に猛烈な風による被害をもたらしました。

特に青森県では、収穫前のりんごが大量に落下する甚大な被害が発生したことから、後に「りんご台風」と呼ばれるようになった台風です。

この台風は長崎県佐世保市付近に上陸した後、日本海を北東へ進んだのですが、その翌日に広島で小柳ルミ子さんの企業招待会が予定されていました。

そこで台風が接近する前に小柳さん一行に広島入りしていただくことを決め、私も現地入りしました。しかし、そこで全員が「風台風」の怖さを思い知ることとなりました。特に驚いたのが停電です。

1991年の台風19号では猛烈な風によって海水の塩分を含んだ飛沫が内陸部まで運ばれ、電力設備に付着したことで大規模な塩害が発生しました。しかも、この台風は雨が比較的少なかったため、電力設備に付着した塩分が雨で十分に洗い流されませんでした。

さらに瀬戸内海では満潮と台風が重なって記録的な高潮となり、広島港では最大潮位296cmを記録しています。そんなわけで、中国電力管内では約155万戸(管内の約4割)が停電するという未曾有の事態となりました。

電気が止まれば、影響は照明だけではありません。信号も止まり、店舗も営業できなくなり、給水設備や通信設備などにも影響します。都市というものが、いかに電気によって成り立っているのかを思い知らされる災害でもありました。

小柳さん一行にご宿泊いただいていたのは全日空ホテル(現ANAクラウンプラザホテル広島)だったのですが、幸いホテルは停電しなかったものの、広島最大の歓楽街である流川ですら停電している場所だらけでした。

食事へ行こうにも、営業している店を探すだけで大変です。もちろん、スマホもインターネットも食べログもない時代。私はタウンページ(職業別電話帳)の飲食店欄を開き、繁華街にある飲食店へ片っ端から電話して、食事へ行ける場所を必死に探したことが思い出されます。ちなみに、翌日のコンサートは奇跡的に実施することができました。

この台風19号による大停電は、その後の電力会社の台風対策にも大きな教訓を残すことになったそうで、中国電力では、この台風による被害を教訓として、各種対策を講じたことを、後に転職した広告代理店での岡山支社勤務時代に知りました。

あれから35年。当時とは比較にならないほど気象予報の精度は向上しました。インターネットやスマートフォンによって、台風の現在位置や進路予想、雨雲レーダー、風速、河川水位、鉄道の運行状況、航空便の欠航情報まで、リアルタイムで確認できる時代になりました。

1991年にはタウンページを片手に営業している飲食店を探していた人間が、今ではスマートフォンを見ながら、何日も先の台風の進路を追いかけています。便利な時代になったものです。

しかし、どれほど予報技術が進歩しても、自然そのものをコントロールすることはできません。そしてイベントを「やるのか、やらないのか」を最終的に決断するのも人間です。

まずは目の前にある4つの台風。そして、今週末から来週末に予定されている台湾とタイでのイベント。しばらくは、いつも以上に天気図とにらめっこの日々が続きそうです。

それはさて置き、先週末は地域ボランティアで青少年約120名の引率で長野。今週末は全日本ロードレースもてぎ。そして来週は鈴鹿4時間耐久レースです。「お前は遊んでばっかりじゃないか!」と言われそうな、台風の動きを気にしなければいけない活動が続きますが、すべて本気で取り組んでおりますので、今週&来週もご声援をよろしくお願いいたします。

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