名鉄百貨店
2025年12月13日
名古屋駅エリア再開発計画無期限停止ショック
名古屋鉄道が社運をかけるとして発表していた「名鉄名古屋駅エリア再開発計画」について、昨日「無期限延期」ともいえる発表がありました。すでにバスセンター向かい側にあった名鉄レジャックは2023年3月末に閉館して撤去され、一時的に「Meieki Parklet」という多目的スペースとなっており、来年2月には名鉄百貨店が閉店。有名なナナちゃん人形という巨大像も一時的に撤去されることとなっていました。
名鉄名古屋駅は巨大ターミナル駅なのに3面2線しかなく、しかも長さも不足しているので車両を停車させるために線路を湾曲させてホーム長を稼いでいて、ホーム足元には行先別&種別で並ぶ位置が書いてあり、それが分からないと簡単には利用できないという駅です。
しかもその上に建つ建物も老朽化が著しく、その周辺に発達した地下街もクネクネと曲がりくねっていて、近鉄名古屋駅や地下鉄名古屋駅とともに、リニア開業へ向けた再開発は必須ともいえる状況です。
そんなわけで再開発事業が立てられたわけですが、今回の事業開始に至る前の2017年にも大規模再開発事業を「2022年度着工&27年度中完成」として発表していました。
ただ、背中を押したはずのリニア開業時期が未定となり、さらにコロナで在宅ワークが普及。オフィス需要が見通せないと2020年11月に中止となりました。
再スタートしたのは今年3月。総事業費8880億円で2033年度以降にオフィスや大部分の商業施設を開業、40年代前半の全面オープンとしていました。ただ名鉄百貨店本店は予定通り来年2月末で閉店だそうです。なんで?
この再開発計画中止って日本中に広がっていて、私の家から徒歩10分の場所にある五反田TOCは全テナントを撤去させてサヨナライベントもやってコンパネで全出入口封鎖までやった後に再開発撤回。再度テナント募集をして現在は普通に営業しています。
中野駅前の「中野サンプラザ」もすでに閉館していますが、中野区から開発を受託した野村不動産らが資材高騰を理由に計画変更を申し出たため区側が協定を解除し中止に。JR九州は博多駅線路上に大型複合ビル建設を発表しましたが、建設費高騰で中止となっています。
ただ、既存施設の解体に着手していない場所はいいのですが、新宿駅の再開発なんてビル解体は終わっているのに施工会社が決まらず頓挫。周囲が全て取り壊された中に残された京王百貨店だけが姿を見せておりヒドイ有様となっています。
ただ一番ヤバイのは地域住民を巻き込んだ自治体主導による駅前再開発。地域住民の協力を得て駅前を整備する事業は次々おこなわれ、私の住む武蔵小山駅前にも2棟のタワマンが建ち、今後も何棟か建つ予定があります。
ところがマンション価格動向と建設費高騰の行方によっては、中野サンプラザのように開発受託事業者側が計画変更を申し出ることは考えられますし、解体&建設を請け負うゼネコンが見つからないといった事態も考えられます。
一番ヤバイのは全住民のうち数世帯を除いて合意が取れているといった案件。この数世帯の説得が遅れれば遅れるほど計画にかかるコストは増え、人口は減ってマンション需要は減っていきます。そして10年後に計画白紙といった事態も考えられるわけです。
都心はまだまだ建設ラッシュの様相ですが、コスト度外視での建設ラッシュであり、今さらオフィスビルなんていらねーだろという時代に何をやってるんだという感じ。1年以内に各所で名古屋駅同様の大規模開発中止が続々出て来るんじゃないかと思っております。
gq1023 at 07:31|Permalink









