六花亭

2026年09月30日 05:35

obiノースマンの話を書いていたら、いろいろ思い出して来たので引き続き書かせていただきます。ノースマンの話って何?って方は、1つ前のブログをお読みください。

昨年12月、帯広出張へ行ったのですが、まさかの帯広の方々もビックリするほどの大雪に見舞われまして、電車も飛行機も完全ストップで、雪の中を疾走することで有名なばんえい競馬まで中止になりました。出張の目的はばんえい競馬だったんですけどね。

そんなわけで、まずはスノーシューズと吹雪にも対応可能なダウンジャケットが必要となり、北海道のワークウェアでお馴染みのプロノの、帯広駅から近い帯広東店へ行ってそれらを調達しました。

ここまではブログに書いたので、ご記憶の方も多いかと思います。ただ、その後そこからすぐのイオン帯広へ行ったり、六花亭本店へ行ったりしたので、そのことを記録に残しておきたいと思います。

まずイオン。当然ですが、観光客が来る場所じゃないので、最初は大したものはないだろうと思って行ったのですが、予想外に六花亭や柳月のお店もありまして、そこを見ているうちに、広告代理店勤務時代に何度か行った北海道出張で教えてもらったいろいろなことを思い出しました。

テレビ業界では東阪名札福(とうはんめいさつふく)と呼ぶ、東京(関東広域)・大阪(関西広域)・名古屋・札幌・福岡という主要地区がありまして、広告の仕事をしていると結構出張機会があります。札幌は必然的に宿泊出張となるので、地元メディアの方からいろいろ教わるのです。

まずは帯広の代表格で、マルセイバターサンドが有名な「六花亭」。ここで人気なのが「大平原」というマドレーヌ。これマジで超人気でして、北海道では小さいマドレーヌが袋に何個も入った「めんこい大平原」というのが、コンビニや駅の売店など、そこいらじゅうで売られてます。

そして次は「柳月」。ここは白樺の薪を模した「三方六」というバウムクーヘンが有名なのですが、北海道の方がよくお土産でくれるのは「きなごろも」というお菓子。原材料の大豆もきなこも十勝産というこだわりようで、とってもおいしいお餅のお菓子です。

イオンには、他にも十勝産の牛乳やヨーグルトなどがいっぱい並んでいて、買いたい気分満々だったのですが、一歩外に出ると大雪の中を歩かなければいけないので、グッとこらえました。その夜は、帯広駅前で立ち往生した車を救出するため、2時間ほどスコップで雪かきしていたのは以前のブログに書いたとおりです。

その夜は、雪かきしたお礼に「サッポロソフト」という謎の飲み物をいただいたのですが、全くもって水にしか見えないデザインのボトルで、うかつにも口に含んでしまい、それが実は焼酎であることを知りました。あとから知りましたが、サッポロビールとは何の関係もない札幌酒精工業製で、まさかのさとうきび原料のお酒でした。知らんこと多いなー。

翌日もどうにもならないほどの雪が残っていたので、六花亭本店へ。ここには六花亭ガーデンという喫茶があって、モーニングやランチが食べられるのですよ。これも意外と多くの方々が知らないのではないでしょうか。

タンシチュー・ビーフシチュー・カレーライス・ハヤシライス・ピザといった様々なメニューがありまして、窓から見える白樺には様々なポーズをとったエゾリスが配されていて、素敵なエゾリスの森といった感じの景色と共に食事ができるのです。

クッペと呼ばれる自家製パンも有名で、モーニングはそちらが主役。この時はシチューとクッペをいただいたのですが、お店の方に「焼きたてパンケーキはいかがですか?」とお声がけいただき、フワフワのスフレパンケーキをいただきました。これは行ったらぜひ食べていただきたいと思います。

帯広は、それまでも何度か出張で行ったのですが、その多くが道東唯一の百貨店「藤丸」でのイベント立ち合いでした。北海道最後の地元資本の百貨店とも言われていたのですが、2023年に閉店し、まさに六花亭本店の真ん前なので、そこが仮囲いで囲まれていたのは悲しかったなあ。

じつは「クランベリー」というスイートポテトのお店があって、帯広の直営店でしか買えないことで有名なのですが、このお店は結構大きいスイートポテトを量り売りで販売する仕組みなので、さすがに一人では食べられないと思い断念しました。これは何人かで行ってないと食べられないっす。残念。

あと、帯広へ行ったら行ってみたかった場所が「音更(おとふけ)」。じつは私の住む戸越銀座に、北海道の冷凍餃子の代表格ともなった「ぎょうざの宝永」の支店があります。このぎょうざの宝永誕生の地が音更でして、行ってみたかったんですよ。

私はこの戸越銀座店が出来た頃から知っているのですが、当時からお店に出ていた女性が、その後結婚されてお子さんも生まれまして、お子さんが生まれる際にはお母さんが手伝いに来られていて、「音更もいい所ですよ」と教えていただいていたので、せっかく帯広まで来たのだから行ってみようと思い、路線バスに乗って音更へ向かいました。

この大雪の翌日でも路線バスが普通に走ってるところがスゴイのですが、途中でハピオ木野ってスーパーに立ち寄ったり、らららマルシェという農産物直売所へ行ったりしたのですが、雪解け水でびしょ濡れになってしまい、ぎょうざの宝永までたどり着きませんでした。こちらも残念。

東京の戸越銀座で北海道・音更の話を聞き、それを思い出して帯広へ行ったついでに行ってみようとする。こういう人とのつながりから、知らなかった土地へ行ってみるのも、出張の楽しみだったりしますよねえ。

それもそうなのですが、何の偶然か、この大雪に見舞われた2025年12月14日の朝、NHKの「Dearにっぽん」で「“公団ちゃん”夢を駆ける 〜北海道・岩見沢〜」というドキュメンタリー番組が放送されました。道路公団の黄色いパトロールカーのようなデザインの車でレースに挑むチームのお話でした。

この番組には、2025年8月に亡くなられたレーシングドライバー面野一(おものはじめ)さんの話も出ていました。十勝から強い思いを持ってS耐に参戦していた選手でした。ばんえい競馬を見るために帯広へ来たその日に大雪となり、たまたまテレビをつけたら北海道からモータースポーツに挑む人たちの番組が放送されている。しかも、そこに十勝からS耐に参戦していた面野さんの話まで出てくるのです。

大雪の帯広で見た「公団ちゃん」の番組は、なにか世の中が得体の知れないものでつながっていることを感じさせてくれました。

支離滅裂なブログで申し訳ありませんが、大雪の翌日は奇跡的にとかち帯広空港からの最終便が運航してくれたので、帰京することができました。また何かの機会があれば、帯広へも行ってみたいと思っています。その時は今回たどり着けなかったぎょうざの宝永へ行って、クランベリーのスイートポテトも食べて来たいと思っています。

スクリーンショット 2026-09-29 183934今年5月、東京駅(改札内)でノースマンと言うお菓子が売られているのを見つけました。「まさか札幌の銘菓が東京に!?」と思ったのですが、じつは期間限定の直売店で、4月24日より9月30日までの期間限定ショップとのことでした。

思わず感激して購入したのですが、まさかの実物大ノースマンステッカーをいただき、嬉しすぎて何度か買いに行ってしまい、今や事務所のドアを開けた正面にあるロッカーに、ノースマンステッカーをいつでもどこでも貼れるように、磁石で止めてあります。

このノースマン、札幌千秋庵と言う会社のお菓子なのですが、北海道のお菓子を考える際に、この「千秋庵」の名前が各所に出て来ます。

北海道土産と言えば、今なら「白い恋人」が真っ先に出てくるのかもしれません。でも、北海道に住んでいる人が日常的に白い恋人を買って食べているかと言えば、そんなことはないでしょう。あれはどちらかと言えば観光客のお土産というイメージが強いお菓子です。

北海道には、それよりずっと昔から地元で親しまれてきたお菓子がたくさんあります。そして、その歴史を辿っていくと、面白いことに「千秋庵」という名前に何度もぶつかるのです。

千秋庵の始まりは札幌ではありません。1860年、まだ江戸時代だった頃に函館で創業した「千秋庵総本家」が始まりです。そこから北海道各地へ暖簾分けされ、函館千秋庵 → 小樽千秋庵 → 札幌千秋庵 → 帯広千秋庵と広がって行ったのです。

マルセイバターサンドが有名な六花亭。この六花亭は「帯広千秋庵」が名前を変えて誕生した企業です。つまり、「ノースマンの札幌千秋庵」と「マルセイバターサンドの六花亭」は、ルーツを辿れば同じ千秋庵の流れをくむ、親戚のような存在とも言えるのです。

さらに面白いのが「山親爺」。「出てきた出てきた山親爺〜」という昔のCMを覚えている北海道の方も多いと思います。バターやミルクを使った洋風煎餅で、スキーを履いた熊が鮭を背負っている、いかにも北海道らしいお菓子です。

この山親爺も、もともとは函館千秋庵総本家の四代目が昭和初期に作ったお菓子で、その製法が北海道各地の千秋庵へ伝えられました。現在は函館千秋庵総本家に「元祖 山親爺」が、札幌千秋庵には「山親爺」があります。

六花亭に山親爺はありませんが、模様こそ柏の葉になりますが、歴史的なつながりを感じさせる「郭公の里」という、よく似たお菓子があります。こういう歴史を知ってから北海道のお菓子売場を見ると、かなり面白いのです。

話が脱線しましたが、兎にも角にも札幌千秋庵の「ノースマン」が東京駅で買えるのは今日まで。パイ生地の中に餡を入れるという、洋菓子なのか和菓子なのか分からないような組み合わせですが、これが実に北海道らしいお菓子です。最近は生クリームをたっぷり入れた「生ノースマン」まで登場し、こちらも購入可能です。

そんなわけで、ちょっと気になって東京駅(改札内)まで行けそうな方は、行ってみてはいかがでしょうか。北海道へ行った気分になれますよー!

なお、改札を出て八重洲地下街(ヤエチカ)に行けば、北海道のアンテナショップ「北海道フーディスト」があり、歩いてでも行けるお隣の有楽町駅前には「北海道どさんこプラザ」もあります。東京駅でぷらっと北海道体験も楽しいかも知れませんね。

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