スクリーンショット 2025-10-09 050804昨日、30代の中年男性からビックリするような事を言われたのですが、「今の若い世代が歳をとった時には年金なんて貰えないからみんな払ってないですよね」なんてことを言われました。

「年金は払うじゃ無くて納付というか納めるだよ」なんてことを言いたいのでは無く、いまだに年金を納めてない人が沢山いるというメディアのデマを信じてる大人がいるってことにビックリしたのです。(令和6年データはリンク参照)

年金の被保険者には第1号・第2号・第3号の3種類があり、サラリーマンや公務員は第2号に強制加入で給料から天引き。その配偶者は第3号。つまり未納になる可能性があるのは自営業者や学生や単身アルバイトの方で構成される第1号だけになります。

しかも、昨年10月からは「週労働時間が20時間以上」「賃金が月8.8万円以上」「2か月を超える雇用」「学生ではない」に適合する「従業員数51人以上の企業」で働いているアルバイトやパートも加入対象になりました。

現状は第1号・第2号が4,746万人、第3号が641万人、第1号が1,368万人で、免除&猶予の592万人を引くと未納は過去最低の72万人しかいない。つまり年金を納付していないのは年金加入者6,755万人に対し72万人なので1.1%を切るぐらいということになります。

これを伝えると「でも年金って破綻してるって言うじゃ無いですか」とも言われました。これって旧民主党が野党時代に言ってた話しですけど、2009年夏の選挙で政権奪取したら手のひらをかえすかのように「年金は絶対破綻しません」って言いなおしたんですがね。

そもそも年金って老後の生活資金としての側面より、病気やケガで生活に支障が出た時に給付される「障害年金」ってのが重要で、これって「公的年金の加入期間の3分の2以上の期間について保険料を納付(or免除)」と「初診日のある月の前々月までの1年間に保険料の未納がない」ことが条件になります。

年金は20歳から60歳まで納付するので全期間だと40年間。その3分の1って13年ちょっとなので、20歳から30代半ばまで未納だとすると、それ以降の全期間納付しても一生涯障害年金を受け取れない可能性があるってことを説明させていただきました。

東京って俳優/ミュージシャン/お笑いタレント・・・なんてのを目指して上京して来た若者が結構いるのですが、仲間内で「年金は払わないほうがいい説」なんて都市伝説を信じて広めちゃってるのかも。払えなければ免除や猶予をもらえばいいだけなんですけどね。

今日は「年金未納の若い人は納付した方がお得」ってことを書いてみました。人と会うと気づきがありますね。