マーケティング
2026年09月27日 05:57
「株式会社刀」という会社があります。「マーケティングの神様」と呼ばれる(らしい)森岡毅さんが率いる会社で、USJの再建に携わったことで有名になったそうです。その後、丸亀製麺を展開するトリドールホールディングスの既存店客数16ヵ月連続前年割れからのV字回復を手掛けた、という実績も発表されています。
私が刀の存在を知ったのは2023年。地域の日帰りバス旅行の候補として「西武園ゆうえんち」が挙がり、現地へ実施踏査(ロケハン)に行った時でした。
昭和の街並みを再現したリニューアルを手掛けたのが刀でしたが、現地で案内してくださった方によると、刀による集客効果は限定的で、当時は「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 ザ・リアル」の人気が圧倒的とのことでした。
そんなわけで私にとって刀の第一印象は、西武園ゆうえんちのリニューアルを手掛けたコンサル会社でした。
調べてみると、創業者の森岡さんはP&G出身で、USJ再建などで手腕を発揮したとされ、自伝的な著作も多数出版。メディアを使って自分自身を売り込むのが上手い方だという印象を持ちました。
その後、旧ヴィーナスフォートを利用した「イマーシブ・フォート東京」を自社で手掛け、沖縄では「ジャングリア沖縄」をプロデュースするなど、名前を聞く機会が増えました。
私はイベントプランナーを仕事にしていますが、施設や地域のプロデュースにも関わっています。そのためジャングリアには開業前から興味を持っていました。ただ、まだ行けていません。ちなみにイマーシブ・フォート東京も興味があったのですが、行く前に無くなってしまいました。
私は、こうした施設を行きもしないで評価するのは好きではありません。アクセス、スタッフオペレーション、飲食、物販、客の反応、リピーター、地域への波及効果など、現場を見なければ分からないことがたくさんあります。
ただ、ジャングリアについて調べていて驚いたのが「お金」です。
刀という会社は、とにかく巨額のお金を集める力があります。
・2020年 大和証券グループが刀へ140億円出資
・刀はジャパンエンターテイメントへ30億円出資
・ジャングリアは総事業費約700億円の巨大プロジェクトへ
・金融機関から366億円の協調融資を調達
700億円。私のような小さな会社を経営している人間には想像もできない金額です。これだけのお金を集められること自体、ものすごい能力だと思います。
ジャングリアは2025年7月に開業。当初の年間来場者計画約150万人に対し、初年度は約100万人。意外と悪くないようにも見えますが、テーマパークにとって重要な初年度としては厳しいスタートだったことは分かります。
開業直前の2025年6月期、運営会社ジャパンエンターテイメントは約51億円の最終赤字で、利益剰余金はマイナス約86億円。一方で総資産は約627億円あり、巨額の資金は施設や設備などに姿を変えていたことになります。
そして開業後の2026年6月期は約89億円の最終赤字。親会社ジャパンエンターテイメントホールディングスも、子会社株式の評価損などから約173億円の最終赤字になったと報じられました。
初年度ですから広告宣伝費などが膨らむこと自体は理解できます。しかし今年4月には20億円の追加融資を受け、さらに沖縄振興開発金融公庫が30億円を融資する方向だと報じられています。
しかも後者は新しいアトラクションへの成長投資ではなく、新たなスポンサーへ事業をつなぐまでの「つなぎ融資」とされています。
約700億円規模でスタートした巨大プロジェクトが、開業から1年あまりでさらに50億円規模の追加融資を必要としている。一体、お金はどこへ行ったのでしょうか。
もちろん、お金が本当に「消えた」わけではありません。建設費、設備、アトラクション、人件費、広告宣伝費、金利、企画、マーケティング、コンサルティング・・・さまざまなところに使われています。問題は、その全体像が外から非常に見えにくいことです。
新たなスポンサーや追加資金を巡る話の中では、ジャパンエンターテイメントから刀へ支払われたコンサルティング料なども含め、これまでの資金の流れを明らかにする必要があるとも報じられています。
もちろん、刀に不正があったという話ではありません。正当な仕事をして、契約に基づいて報酬を受け取ることには何の問題もありません。私自身もプロデュースを仕事にしていますから、それはよく分かります。
ただ、これだけ巨額の追加資金が必要になった以上、これから資金を入れるスポンサー候補が「これまでのお金が何に使われたのか明らかにしてほしい」と考えるのは当然でしょう。
沖縄には今まで200回(そんな少なくないとは思いますが)は行っていますが、とにかくあの場所に無いのは巨大プールのある施設。鈴鹿サーキットのプールみたいなのがあれば、美ら海水族館とプールに行くって方はかなりいると思うんですよねー。
そんなわけで、マーケティングの神様である森岡さんは、次の一手が大規模プールで、その次は星野リゾートのホテルじゃないかなーと思ってます。
そして、ここまで長々と書いてきましたが、一番大切なことがあります。
私はまだジャングリアへ行っていません。数字は単なるネット検索によるものです。ですから、まず現地へ行き、自分のお金を払って入場し、自分の目で見て来て評価を書きたいと思っています。
ただ、少なくとも私はマーケティング&プロモーションの世界で30年以上活動していますが、「成功は広告主の手柄、失敗はコンサルの失敗」は当たり前ですし、「手掛けた仕事は10年以上経過するまで一切明かさない」を原則にしています。
「私はスゴイので仕事ください」という方は結構おられるのですが、そういう姿勢はあまり好きになれません。私も高名なプロデューサーを起用する仕事はありますが、表面上はその方の企画になっていても、実際に企画を考えているのは私、ということも当たり前にあります。
安易に「実績がある」というだけで会社に発注するのではなく、最初は相手を疑いながら恐る恐る対話を重ね、少しずつ信頼を築いていく。その中で見つけるのが、本当のビジネスパートナーであり、それが結果的にベストコンサルになるのではないかと思っている私です。
2026年09月18日 06:37
写真は、私がここ数年愛用しているお財布です。以前は長財布を使っていたのですが、キャッシュレス決済の普及によって次第に必要性が薄れ、結局ここまでミニマムな財布で良くなってしまいました。男性が買うブランド品というのは昔からある程度限られていて、代表格が時計・カバン・財布・名刺入れでした。1990年前後にはロレックス、G-SHOCK、スウォッチなどのブームもあり、私自身も必要以上に時計を買いまくりましたし、カバンや財布もルイ・ヴィトンやグッチで揃えていた時代がありました。
変化があったのは、2002年に自宅を購入した頃です。翌2003年には六本木ヒルズが開業し、「ヒルズ族」と呼ばれるブランドや高級品を好む層が注目される一方、その逆ともいえる、余計な物を持たないミニマムなスタイルも少しずつ目につくようになりました。
私もそれまで、カバンにノートパソコン、経済誌3誌、日経トレンディ、日経新聞まで入れて持ち歩いていたのですが、雑誌は日経ビジネスだけに絞り、ビジネスバッグをリュックに変更。車もBMWからスズキ・エブリイに変え、腕時計も「時間を見るだけなら携帯電話で十分」と着けなくなりました。
財布と名刺入れについては、横浜のキタムラさんに仕事でお世話になっていたこともあり、そちらへブランドスイッチしました。この頃からブランド品を完全にやめたというより、少しずつ「必要な物だけ持つ」という方向へ変わっていったわけです。
2010年頃になるとスマートフォンが普及し、私も携帯電話やPHSと併用しながら少しずつスマホ中心の生活へ。2015年に第4世代iPad miniが登場するとノートパソコンを持ち歩くのをやめ、2017年にはスマホをタフネスガラホのTORQUE X01に変更しました。
ところが2018年、オリンピックパートナーの関係で最新のGalaxyスマートフォンへ変更する必要が出てきました。この時にスマートウォッチも同時に入手したことでタブレットすら持ち歩かなくなり、持ち物はさらに減っていきました。
2019年にはスマホケースを手帳型にして、そこに名刺とクレジットカード2枚を収納するようになると名刺入れもほぼ不要に。さらにキャッシュレス決済の普及で、普段持ち歩く現金も1万円以下になり、ついに長財布まで必要なくなりました。
そんなわけで100円ショップで見つけたのが、写真の財布です。これがとにかく軽くて便利で、以来およそ1年ごとに買い替えながら使い続け、現在で4代目となります。
2023年には、直近まで使っていたキタムラの長財布とブルガリの名刺入れだけを残し、自宅にあったブランド品のバッグ、財布、名刺入れ、時計をまとめてリサイクルショップへ売却しました。
ミニマム生活に慣れてくると、今度は財布の中にたくさんカードが入っていることすらイヤになってきます。現在持ち歩いているのは、キャッシュカードを兼ねたイオンカード、楽天の法人カードと個人カードの基本3枚だけ。そして普段持ち歩くカバンまでエコバッグになりました。
考えてみれば、昔はノートパソコン、雑誌、新聞、長財布、名刺入れ、携帯電話などをビジネスバッグに詰め込んで毎日持ち歩いていました。それが今では、ほとんどの機能がスマートフォン1台に集約され、財布は100円ショップ、カバンはエコバッグ。そりゃあ消費が落ち込むわけですよ。
私のような広告&イベントマーケティングプランナーの仕事は、ある意味、世の中に「必要最低限で良いと思わせない」ことです。「欲しい」「行きたい」「体験したい」と思ってもらい、そこにお金を使ってもらう。そのきっかけを作るのが仕事です。
ところが世の中を見渡せば、ユニクロやGAPなどの服を着て、同じような物を持つ人が増えました。かつてブランド品には「人とは違う物を持ちたい」という欲求もあったはずですが、そのブランド品ですら画一化が進んでいるように感じます。
今でも高級品を好む人はもちろんいますが、車はアルファード、スマホは最新iPhoneという具合に、売れている物へ人気が集中する。高い物を買って差別化しているつもりが、結果的にはみんな同じ物を持っているという、なかなか面白い現象です。
もちろん昔にも同じような現象はありました。1990年前後にはBMW3シリーズが「六本木カローラ」と呼ばれた時代もあり、確かにBMWに乗っていればナンパの成功率は上がったかもしれません。ただ、当時も流行はありながら、車や服、時計などの趣味嗜好には、今よりもう少しバラつきがあったように感じます。
そして、それを偉そうに論じている本人の財布が100円ショップで、カバンがエコバッグなのですから、広告屋としてはまったく説得力がありません。
とはいえ、だからこそ「必要ではない物を欲しいと思ってもらう」ことが、昔よりずっと難しく、そして重要になったのかもしれません。
必要な物だけを買う時代に、必要ではない物をどうやって欲しいと思ってもらうのか。100円ショップの財布を眺めながら、そんなことを考えている私です。
2026年04月07日 06:20
経営コンサルティングを事業の主軸としつつ、マーケティングの一環としてイベントや広告も手掛ける我が社にとって、この数年はまさに「激流」の中にいるような感覚でした。かつて、オリンピックの延期と無観客開催という未曾有の事態で、私たちは巨大なダメージを負いました。コロナ明けと同時に舞い込む大型受注に「ようやく春が来た」と胸をなでおろしたのも束の間、私たちは本当の地獄を目の当たりにすることになります。
それは「(原価高騰により)仕事はあるのに、やればやるほど赤字になる」という異常事態です。
一昨年末、私は「大阪・関西万博の仕事は一切受けない」という決断をしました。昨年1月には各所を回り、受託できない旨を丁寧に説明して回りました。当時は「もったいない」という声もありましたが、結果的に万博側の正式発注が遅れたこともあり、身を引くことができました。
もし、開幕1年前のタイミングで下手に受注していたら・・・。昨年の状況を鑑みれば、会社の存続すら危うかったかもしれません。それほどまでに、現在のイベント・広告制作コストの跳ね上がり方は、私たちの想像を絶するスピードで進行しています。
今年に入り状況はさらに悪化しています。その象徴的な出来事が、とある塗料メーカーからの「シンナーの価格を75%値上げ」という通知。すでに他社がシンナーを含む塗料全般を以前の50%〜80%増にしていたので予測はしていたものの、突然&急な値上げ。
背景にあるのはホルムズ海峡の緊張状態です。アメリカによるイラン攻撃が中東情勢を不安定化させ、全ての石油化学製品の価格を上げ、イベント業界に暴風雨をもたらしているのです。
イベントに不可欠なパンチカーペットもその一つ。以前は幅182cmの30mが2万円台前半でしたが3万円台から7万円台に高騰しています。特に映画イベント等で使われるレッドカーペットは使い捨てのため、とんでもないダメージとなっています。
糸や綿の価格上昇により、キャラコなどの布地も高騰。さらには中東とは何の関係も無さそうな木材/紙まで値上がり。舞台製作に不可欠な資材は、すべてが跳ね上がっています。
モノだけではありません。現場を支える「人」と「足」が今最も深刻なコスト増要因。人件費は職人賃金はもちろん、設営撤去アルバイトの時給単価も上昇の一途。
そしてガソリン&軽油価格高騰が配送コストを直撃。機材を運ぶトラックやワゴン車自体の車両価格が上がり、各社は買い替えもままならない状況です。これらはもはや「企業努力」で吸収できるレベルを遙かに超えているといえるでしょう。
「受注が増えれば利益が出る」という旧来のモデルは崩壊しました。今、私たちのようなイベント・広告に携わる企業に求められているのは、単なる手配師としての機能ではなく、「この高騰局面で、いかに価値を再定義できるか」というコンサルティング能力そのものです。
「レッドカーペットを敷きましょう」という過去を踏襲した提案が、クライアント予算orイベント会社の利益を圧迫する時代。頭を使って「環境に配慮したレッドカーペットの姿としてゲストが赤い衣装を着るというスタイルでの実施です」といったアイデアも必要になります。
私たちは、限られたリソースの中で最大限の効果を生むための「選択と集中」を、これまで以上にシビアに提案していかなければなりません。
万博という巨大な潮流から距離を置いたことで、私たちは冷静に足元を見つめ直す時間を手に入れました。私はこの時間を、クライアントの大切な予算を「消えゆくコスト」にするのではなく、「未来への投資」に変えるための機会に変化させたいと思って来ました。
さすがに今年に入ってさらなる悪化が待ち受けているとは思いませんでしたが、私たちはこの変化を恐れずに、新しいイベントの形を模索し続けたいと思っています。
最後になりましたが、私共はイベントが本業では無いので耐えられますが、工務店や建設業の方々は大丈夫でしょうか。今後は建設費高騰の嵐がビル建設や再開発事業中止へと進むのではないかと思っております。
2026年02月21日 02:46
写真は自宅へ先週土曜日に届いた日経新聞に入っていた折込チラシなんですが、どう考えても近所に無いイトーヨーカドーのチラシが入っていました。正直に書くと日経電子版を購読しているので紙の新聞は不要なのですが、広告代理店時代は新聞に大変お世話になっていましたので、敬意を表してまだ紙の新聞を購読している次第です。
とはいえ結構なゴミになるし、不要な折込チラシも迷惑なので、できるだけ必要な物だけにとどめて欲しいのですが、購読者数激減で販売店が減少し、1つの販売店が受け持つエリアが広がった結果、いらないチラシが届くようになりました。
写真のチラシ2枚のうちノジマは徒歩10分圏内にあるTOCという施設に入居したので近いとは言えるのですが、イトーヨーカドーは大井町駅前なので徒歩45分で電車でも30分。絶対にこの地域に折り込む必要無いのですがねえ。
昔は折込広告ってターゲットメディアの中でもエリアをセグメントしてピンポイントで投下できるので人気だったんです。販売店毎に歩留まりがあって、この販売店は1万5千部になってるけど宅配は1万部なので歩留り60%の9千部送ろうとかね。
今じゃターゲットに的確に投下するなんて無理でしょうねえ。そもそも小さいお子さんのいるニューファミリーは新聞購読してないでしょうし、高齢者は折込チラシを見てくれそうですが、このサイズの小さな文字は老眼鏡やルーペが無いと見えない。
昔はスーパーの折込チラシって大きかったんですよ。もちろん老人が読めるようにってのもあるのですが、食卓やリビングテーブルいっぱいに広げさせるって目的もありました。ところが今の東京じゃ大きなテーブルなんておける家は無いですからねえ。そりゃあチラシも小さくなります。
なんでもいいんですが、できれば無駄なチラシを折り込むのやめて欲しいし、なんだったら折込チラシ全廃してくれてもいいと思っている私です。ただ不動産チラシが多いところを見ると、不動産には効果あるんでしょうね。
2025年12月19日 07:14
日本でEV普及率が低い理由について、賃貸駐車場率の多さ/リセールの悪さ/充電インフラ不足/車両価格/航続距離・・・といった課題はよく挙げられています。ただ、世界と比べて圧倒的に普及率が低いのは政治的指導力と大企業の努力不足が大半なのでは無いでしょうか。
2012年にホンダがGoogleとの協業を発表した時、「2015年Androidプラットフォームの自動車搭載」「Googleアシスタントで音声のみで各種操作を完結」などと言ってましたが、その発表が行われたサンノゼのGoogle本社に多数ある駐車場には、あり得ないほどのEVが並んでいました。
分かりやすかったのが普及方針で、「自分の車で通勤してもいいけどガソリン代は自腹だし車も傷む。EVなら無料で自分の車は傷まない。選択は自由」というものでした。
日本には多数の自動車&バイクメーカーがあります。その1社でも無数のEVを社員向けに用意してる会社がありますか?充電設備でさえ大した量は用意されていないのが現実。公用車だってガソリン車が大半。ハイブリッド車ですら義務化している自治体はありません。
広告マーケティング業界で昔から使われている「イノベーター理論」という物があります。全体の2.5%が新商品好きの「イノベーター」、13.5%がイノベーターに感化されやすい「アーリーアダプター」で、一般的に「オピニオンリーダー」「インフルエンサー」と呼ばれます。
この合計16%を超えると「アーリーマジョリティ」という普及を決定づける34%の層が動き出すとされ、広告をやる前のプロモーションではイノベーターとアーリーアダプターをつかまえるのが基本とされます。
ただ、EVプロモーションについては圧倒的にプロモーションが効いておらず、新し物好きのイノベーターの心すら掴めておらず、一部がテスラを買っている程度にとどまってます。
こんなの自動車メーカーが率先して社用車や通勤用車をEVにしていけばいいし、公用車はEV比率を義務付ければいいじゃないですか。いまEVが一番普及してるのって日本郵便ですからね。
世界では新車販売台数で16%を超えた国も出て来ました。そういった国々では一気に普及が進むでしょう。でも日本では全くといっていいほど普及していません。
だから「日本では普及しない」と断言する方もいますが、そう言われていた電動アシスト自転車もスマホも普及してますよね。絶対普及しないと思われたマイナンバーカードですら政治主導で持っている方が8割を超えました。
臨時国会が終わって次は通常国会です。日本は海外に物を売って生活してるわけで、日本国内だけで生活してる私達や大多数の政治家は海外に物を売ってる会社の利益をくいつぶしてるわけで、その主たる物が自動車やバイクである以上、それを必死に開発し売っていくことが大切なと思うのです。
テスラやBYDは先進的だけど人気なのはトヨタ。そんな時代はすぐに過ぎ去るかもしれません。今先進的なメーカーは来年はもっと先へ行くでしょう。老人票を狙っておこめ券を配るより、輸出産業の未来を考えるべきかなーと思ってます。
自動車&バイクを売って暮らしてる日本人が自家用車通勤すら出来ないってことに疑問も持たないことすら問題なんですけどねー。まずは無料駐車場整備や路上駐車の無料化なのかもしれませんね。

2025年12月07日 06:59
とんかつ・かつ丼の全国チェーンに「かつや」という店があります。ここは一度行くと翌月末まで使用可能な100円引券をくれるのですが、ケチな私はこれを忘れたら店に入りません。出張が続いたりして翌月末まで1度も行かない事態になると、100円引券が無いので誰かにもらうまで行かないと言うのが結構ありました。今はかつやアプリで常にクーポン保有状態になるので一安心しております。(ただ食券自販機がアプリクーポンのQRを認識しやがらないのですが・・・)
値引きというのは販促プロモーションの武器として使えるのは事実ですが、このように逆の効果を生み出す場合も多く、たびたびミスタードーナツが陥いる「ミスドクラブスクラッチの時しか売れない」「100円の時しか売れない」「100円&120円の時しか売れない」は逆効果の良い事例かと思います。
昨日、日経新聞にフォルクスワーゲン(以下VW)の折込チラシが入っていました。見ると在庫車一掃セールで車種によって35万円から55万円の値引きがある感じ。BYDは楽天スーパーセールで20%OFFをやっていて、こちらも車種によっては100万円を超える結構な値引き額となっています。
これ以前BMWの値引きがすごすぎる話しでも書きましたが、さすがにココまで値引いちゃうと定価で買う人なんていなくなるわけですよ。もはや定価がウソってレベル。
以前は自動車の大幅値引きって「限定1台」って書いたんですよ。あとは「抽選で各10名様にご購入サポート100万円/50万円/30万円が当たる!」とかね。ところが今は売れなさ過ぎて何台でも値引いちゃう感じ。これだと売る時も価値が下がっちゃうので買う人が減りますし、もっと安くなるまで待というって人も増えるでしょう。
トヨタなんて値引きしてくれても10万円以内の端数だけですし、値引きキャンペーンを待ってるとそのうち定価が上がっちゃうのでえらい差です。
こういう値引きプロモーションって誰が提案するんですかね?以前なら広告代理店のプロモーション(ストラテジック)プランナーでしたが、こんな爆発的値引きをチラシやウェブで大々的にやってしまうようでは1年間を通した販促施策があるとは到底思えませんし、複数年レベルでブランド価値を高めるなんて目線も無いのでしょう。
自動車の場合は「ロイヤルカスタマー」という「ブランド&商品に惚れ込み愛着と信頼を寄せる人」を育てる必要があり、これがF1やWRCといったモータースポーツをやる理由でもあったりします。
そこを育成するにはまず「買ってくれる人=カスタマー」が必要で、そこから「よく買ってくれる人=グッドカスタマ―」を作っていかなければなりません。それは今値引きして「安ければ買う人」を引き寄せるのとは真逆の発想が必要なんです。
VWにはビートル&ゴルフファン。BMWには2002&初代3シリーズファン。比較的低価格だが高品質でジャーマンクラフトマンシップが感じられる車を愛するというロイヤルカスタマーがしっかりいたのですが、今ってここに刺さる車が無いような気がするのは私だけでしょうか。
ましてやBYDともなると海の物とも山の物とも分からないわけで、そこをブレイクスルーするには「5年後50%買取保証(無事故の場合)」や「バッテリーを含めた主要機関10年保証(無事故の場合)」といったものが必要でしょうし、「電気自動車初購入の方にご自宅用充電設備無料設置」なんてのも効果があるでしょう。
ちなみに私はVWだとゴルフ2とポロ2(初代正規ディーラー物)に、BMWだとBMW520i(E28)とBMW528i(E39)に乗ってました。すべていい車だったのですが、高温多湿の日本で乗るには日本車が最高だし、日本車って新車価格が安いのに下取り価格が高いんですよねー。
値引きプロモーションは戦略的にやらないと、激しい買い控えを誘発したりブランド価値を棄損してしまうと思うので、うまくやったほうが良いかもと思いました。1年は52週間なので、まず52週間のマーケティングプラン作成が必要でしょうね。
(やっぱりブログが長くなってすみません。明日こそは短くしたいと今は思っております)
2025年08月16日 06:48
前回の台湾出張にはピーチというLCC航空会社を使用しました。決して価格で決めたわけではなく、羽田発着で朝一番に台北着の便を選んだらピーチでした。国際線なので窓口でのチェックイン手続きが必要。ピーチのチェックイン時間は120分前から50分前までとなっていたので、6時前出発の便でしたから始発電車でも間に合わず乗り合いタクシーのニアミーを利用。
じつは前々夜に予約したのですが、スカイスキャナーという航空券比較サイトで検索し、一番安い価格だったのが「サプライス!」というHIS系の格安航空券販売サイトでして、ピーチ公式より往復で1500円ほど安かったのでそれに決めました。
そこが落とし穴で、公式サイトから予約しないと追加料金を払っての事前座席指定がオンラインで出来ないことになってました。旅行代理店経由の予約は座席指定も旅行代理店経由じゃないとダメということなのですが買うまで気づかなかったなー。
チェックイン窓口で運命の座席は!? というと、LCC利用時に普段は絶対選ばない足元の広くない窓側座席でした。しかもすでに足元の広い座席も通路側座席も埋まっているとのこと。
片側3列席の窓側ってトイレ行く時は出るのが大変だし、そもそも飛行機も新幹線も窓側席って頭上は狭いし横に壁があるしで嫌なんですけど仕方ないと搭乗すると、使用機材はエアバスA320neoで座席は全席「電源ナシ」「モニターナシ」「リクライニングナシ」。
でもこのリクライニングですが、ピーチの説明によると「背もたれがあらかじめ15度に倒れた状態に固定されているプレリクライニングシート」とのことで、自分も倒せないけど前の人も倒して来ないので、じつは結果的に快適であることに気づきました。
昨年4月にドバイ経由バルセロナへ行った際は、出張決定が前日夕方だったしF1鈴鹿ラウンド決勝日の深夜羽田発だったこともあり座席が超満席。まさかの羽田ードバイ/ドバイーバルセロナがどちらも真ん中の刑なのに全席の人がフルで座席を倒して来て、トイレも行けない17時間を過ごしたのですが、それよりは全然マシ。
調べてみると、これ「近年の航空関連におけるマーケティング業界の勝利作品」であると分かりました。今やこれが新常識だそうです。
このシートは座席が固定されているので「安全」で、機内エンタメ/電源/リクライニング機構が無いので「壊れない」「軽量」、前後の間隔が変わらずしかも少し倒れているので「快適」、さらにCAさんは「離発着時の背もたれ位置確認不要」なのだそうです。スゴイ!
マーケティングプランナーの私としてはこういうことを考えないといけないのですが、飲料の試飲会とか新車展示をやる程度のことしか企画しておらず情けない・・・。
LCCや新幹線の普通座席はプレリクライニングシートでいいじゃん!と思ったことを忘れた頃に思い出しました。ちなみにこの体験は昨年6月のことです。遅くなってすみません。









