フラット35
2026年01月25日
日本は金利5%も当たり前だった
何気ない写真に見えると思いますが、生命保険に加入していれば誰でも送られてくる加入内容の説明資料です。「月々6,496円」で「年利5.5%」って意味なのですが、私が34年前なので24歳の時に加入した生命保険です。すでにバブルは崩壊していて、所得も低かったので最低限の保障だけは付けつつ貯金がわりにと加入したものです。
事務所に生命保険のセールスレディと称するおばちゃんがしょっちゅう訪問して来ていて、運悪く遭遇するとロックオンされて徹底的に営業されるので、当時の同世代会社員は月々5千円から2万円程度の保険には加入していたと思います。
当時は金利が下がって来たと言われつつも5%以上ありましたので、掛け捨ての保険なんて入る人はおらず、みーんな貯蓄型を選んでました。そして企業の定年年齢は55歳or60歳が当たり前でしたので、60歳満期の物に入るのが普通でした。
加入から36年間も払い続けないといけないのですが、5.5%の複利パワーは凄まじく、月々1万円の保険に加入していたと仮定すると、総払込額432万円に対し利子が881万円超ついて、60歳満期時の返戻金は1,313万円超となります。
ここから数年で不動産価格はとんでもなく下落し、3千万円前後で購入できるマンションが次々登場し、さらに全期間固定の住宅金融公庫(現在の住宅金融支援機構/以下公庫)金利も常に史上最低の更新が続きました。
当時は給与から天引きで貯金される「財形(勤労者財産形成貯蓄)制度」を利用する会社員が多く、この財形残高に応じて公庫から優遇金利で4千万円(最大返済期間25年間)まで借りられ、多くの若者は金利3から3.5%の25年ローンで3千万円前後のマンションを買ったと思います。
3千万円を金利3.25%で25年払いすると、月々均等で毎月の返済額は146,194円。1人だと返せないけど共働きなら返せないほどの額じゃないと結婚する人も多かったと思います。
当時に家を購入した人はローンの支払いも終わり、忘れていた生命保険の満期が近づいて来て、返戻金を一括で受け取るか年金方式で受け取るかを検討している感じでしょう。年金方式で10年や15年払いで受け取ると、さらに受け取る金額が増えます。
そして65歳から公的年金を受け取るわけですが、普通に就職して36年間の平均年収が400万円ぐらいって方は月々14万円ぐらいの年金があって、退職金も零細企業で50から100万円ぐらい、大企業で500万円から4千万円ぐらいはあるでしょう。
これが普通の生活をしてきた60歳前後の方々ですよ。そう思うと波乱万丈の生活を送って来た自分を悔いますが、あの時もっと保険に入っていればとか、あの時マンションを買っていればなんて過去を振り返っても後戻りできませんので、住宅ローンと会社の借金を両肩に背負って生きております。
生命保険の運用利率が5.5%の時代って公庫金利も同様。公庫金利が2%程度になったのは1998年です。そのあと3から4%ぐらいが続いて2014年にまた2%を切りました。
たぶん今も公庫金利って2%ぐらいですよね。だとすると、まだ史上まれに見る低い最低水準なのは間違いないので、金利変動リスクを取りたくないってお若い方は、フラット35で安定した返済計画をされることをお勧めしたいと思います。
gq1023 at 07:03|Permalink
2026年01月13日
住宅を買った24年前の想定と現在
私が新築戸建住宅を購入したのが2002年。1999年から2000年にかけて「ゼロ金利政策」が実施され、2001年には「量的緩和政策」も始まる中で、こんなバカみたいに金利が安いのは今だけだということで家購入を決断したわけです。購入直前にはITバブル崩壊があり株価が激下がり。2年前は2万円を超える局面もあった日経平均は1万円を切って8500円あたりまで下がる中で、株のように乱高下する物では無く、安定資産としての不動産にも興味がありました。
約4,250万円の35年ローンを約3%の10年固定金利で組むも、ゼロ金利が延々と続いたため途中で金利見直しを実施。現状は1.05%となっています。今までの23年間を考えると最初から変動金利で借りておけば良かったというのが現状の暫定結果ではあります。
しかも今までの期間の大半がデフレでしたので、企業収益も自分の所得も上がらず、そうなると当然ですが返済の苦しさは全く変わりませんでした。
本来なら物価上昇に伴って所得も上昇し、住宅ローンの返済額はずっと変わらないので、年を経るごとに返済は楽になると思っていましたし、そうなれば繰り上げ返済もできるので、35年ローンを組んでいても、30年以内で返済できると思っていました。
ちなみに私の目論見では、ローンを組んだ時点の月平均手取り30万円は、毎年3%づつ上がると仮定して計算したので、24年経過時の現在は60万円になっているはずでした。
ところが実際は35万円。毎年の返済負担率を35%にして、差額を繰り上げ返済することで28年目に完済という野望でしたが、実際の夢は彼方であと12年も返済期間が残っております。
こんなに先行きを予測するのが難しいのに、よく自宅購入なんて無茶をしたものだと思いますが、心から思いますが無謀でしたし無茶でした。
ただ3階建てのペンシルハウスとは言え、小さいながらも楽しい我が家を具現化してくれ、賃貸では実現できなかったであろうペットとの生活や、息子との思い出を作ることが出来たのは感謝。
さらに奇跡的に今は都心不動産価格の上昇局面なので、これを担保に事業融資も受けられていて、会社的には破綻必死だったコロナ禍を生き延びられたのは、あの時の住宅購入という決断でした。ただ間違いなく大博打でしたけどね。
これからも大震災などの住宅価格下落リスクを背負いながらの住宅ローン返済は続きます。幸いなことに60歳から69歳までの10年間は毎月8万円受け取れる個人年金に入っていて、2年後には受け取りが始まるので、これと65歳からの年金での繰り上げ返済で8年での完済を考えています。
長い道のりですが、そこまでは歯を食いしばってでも返さないといけないわけで、今は夫婦ペアで50年なんてローンを組む方もいるらしいですが、サラ金の広告みたいですが「ご利用は計画的に」とだけアドバイスさせていただきたいと思います。
最後になりましたが、投資するなら住宅だけでなく若いうちは自分を成長させてくれる自己投資も重要なので、趣味や旅行できる程度のお金は置いておく方が良いと思いますし、子供がいると教育費もバカにならないので、こちらも計算しておくことをお勧めいたします。
gq1023 at 04:49|Permalink
2025年12月26日
日銀(=高市政権)金利上昇で苦しむ人を切る戦略に転換
0.25%の利上げを決定した19日の会見では慎重な発言に終始した日銀植田総裁ですが、昨日行われた経団連会合の講演では明確に「引き続き政策金利を引き上げ金融緩和の度合いを調整」と表明しました。先日は30年ぶりの金利水準へ0.25%の利上げをしたにもかかわらず、市場から「どーせ0.25%刻みでしか上げられないんでしょ」と見透かされたかのように円安が進行。しかも欧州中央銀行が当面利下げしない方向性を打ち出したことで今後の動向が注目されていました。
多くの企業は今日が仕事納め。どうしても年内に19日会見で見せられなかった「今後利上げを継続する」との姿勢を打ち出すには最後の機会として、昨日の経団連会合が選ばれたのでしょう。
ココからは勝手な憶測ですが、高市政権(と片山財務大臣)は恐らく金利上昇に苦しむ痛みを許容して、円安と株安を回避すると言う戦略にシフトしたのではないでしょうか。でなければ前回会見から一週間で大きくトーンが変わる理由が見つかりません。
確かに政策金利を上げて困るのは変動金利で借金する方々に限定されるわけで、その中でダメージが大きいのは変動制で住宅ローンを組んでる方でしょうが、全国平均約6割といわれる持ち家居住者の大半は親からの相続かローン完済者。住宅ローン返済中の方でもフラット35利用者も多いですし、私のように10年固定等の一定期間固定利率を利用する方も多い。
政策金利上昇局面は昨年3月から続いているわけで、すでに変動でローンを組んでる人も金利が2回(or3回)上がっているわけで「急激な変化じゃねーだろ」って感じかも。さらに「変動金利の方も固定に移行できるじゃん」って考え方もあるでしょう。
これまで変動金利住宅ローンを抱える人々の見えない安心材料は「金利を上げたら住宅ローン破綻多発するから政府日銀は出来ないだろう」という物でしたが完全にあてが外れた感じ。確かに「変動金利ローンを組む=金利上昇リスクを抱える」のは当たり前で、そういう判断をしたのは利用者側ですからね。
今後は3月の春闘までは順調に物価上昇と賃金アップが推移して、そのあたりから小麦・コメ・石油価格の下落で物価が下がってしまい消費者に30年以上も叩き込まれた「安い物が一番」というノルムが再来してデフレに逆行ってのが2026年なのかもですね。
高市政権の支持率が高いので1月or3月での解散総選挙ってのもあり得るでしょう。次の利上げが0.25%なのかそれともサプライズを込めて0.5%や1%なのか分かりませんが、市場はすでに2026年中に1.5%到達を予想しているので、私個人としては住宅ローン3%を視野に入れた準備をしたいと思ってます。
gq1023 at 05:49|Permalink









