van1990年代前後にカナダ・バンクーバーで生活していた時は、日本がバブル&会社が旅行代理店ということで、ありえないほどのお客様が毎日やってきて、全く休みなく働くチャンスに恵まれました。

朝6時着のJALとカナディアン航空の直行便があり、これを待ち受けるために家を毎日4時半に出て空港へと向かうのですが、スキーツアーで有名だったサミーツアーのお客様を一手に引き受けていた時期は、1日70名以上は受け持つ感じで、冬場は毎日ウイスラー行きのバスを2台出発させていました。

ただカナダの旅行シーズンは春から秋にかけてなので、その時期になるとハネムーンや家族旅行等の団体で混載バスに乗せられないお客様が大量におりまして、そうなると私も単なるガイドでは無く運転手も兼務するドライバーズガイドもやっておりました。

写真のフォードエコノラインF150と同型の車両に15人は乗れたと思うのですが、だいたいは2名から10名程度のお客様を乗せてヴィクトリア観光やウイスラー送迎等をしたものでした。

これをやるには日本でいう2種免許を取得する必要があり私も持っていましたが、ハッキリ言って20歳前後の若造ですから仕事の重大さを真剣に受け止めてまして、運転中に絶対寝てはいけないのは当たり前のこと、車も大きいので間違って小さな路地に入らないように等と真剣にやってました。

それでも毎日朝4時半には空港へ向かう生活で、毎日最後は22時に帰って来るハネムーンパックと称したリムジンで夜景を見ながら夕食をして、夕食後にまた夜景ドライブを楽しんで帰って来るお客様をホテルでお迎えするという連続。さすがに若くても眠い時もあるわけですよ。

そんな経験から、今のバスドライバー不足報道を見るたびに「そりゃ大変な仕事なのに給料が安いからからだよ」と思うのですが、世の中の理解はそうじゃない感じがしていて、このままだと近い将来バス運転手って壊滅的に減少するんじゃないかと思ってます。

そもそも給料を上げてもバス運転手や旅客機のパイロットなんて運転や操縦が好きな人しかやらない仕事なので、車の免許すら取る人が激減している今、職業ドライバーや職業パイロットなんてワザワザ選ぶ人ってみつけるのも大変なのは当たり前ですよね。

職業ドライバーを辞めて30年以上が経過しました。もしチャンスがあるなら、60歳を超えて社会のニーズがあるなら再びバス運転手もいいかもと思い始めてます。週2or3回で良ければ本気で考えますけどねー。

60歳以上でも雇ってくれて、週2or3回勤務で月の手取り15万円以上もらえる会社があったら、まじで面接を受けてみたいと思っている私です。