バス旅行

2026年05月30日 03:19

bus2私がバス会社にチャーターバスを依頼するのは大きく分けて「仕事での利用」と「ボランティア活動での利用」の2種類になります。

仕事は必要に迫られての物で、コンサートツアーのスタッフ移動や、イベント時のVIP輸送が多く、費用が上昇しても依頼者に上乗せして請求するので何の問題もありません。

今課題となっているのはボランティア活動時のバス料金。「小学生のバス遠足」なんて絶対不可能なレベルに達しています。

バス料金が大きく上がったのは2回。最初の大幅上昇は、2014年4月に国交省が「貸切バス新運賃・料金制度」を導入した時です。

これは2012年の関越道高速ツアーバス事故を受けたもので、安全対策強化となり、料金に時間キロ併用制が導入され、料金が大幅上昇しました。特に「実車時間+前後2時間」という考え方が導入されたのが大きかったです。

それよりも深刻だったのがコロナ明けからの値上げ。燃料高騰、人手不足、運転手確保競争・・・によってガンガン上がり、2024年の運転手残業規制問題で運転手拘束時間や休息時間規制が厳格化され、「以前は1人運行できた仕事に2人必要」というケースが増えました。

東京での個人的な相場感だと、44人乗り大型バスの12時間拘束・走行200kmで、2014年の値上がり前が1日8万円弱が10万円に、2000年前後が12万円から13万円程度、そして今は15万以上は確実って感じ。特に、土日祝や観光シーズンは厳しいです。

しかも以前の12時間拘束は今の14時間料金になり、少しでも到着遅延があるとドライバー2名乗務となるので、行き場所の設定も渋滞などによる遅延と言った安全面を見て、遠くまで行けなくなっています。

関東運輸局の2025年11月1日以降の大型バス運賃基準は、「時間制運賃:約7,190円/時間」「キロ制運賃:約170円/km」です。14時間拘束で約10万円。200kmで3.4万円。閑散期でも14万円はします。そんなわけで、今の企画は1日16万円で計画しています。

ただ、武蔵小山から富士サファリパークは片道120km。もっと費用がかかるし、当然ですが高速代(約2.5万円)や駐車場代(ココは無料)は実費。つまりバスで20万円。

44人乗りで引率5名の参加者35名だと、バス代だけで一人5千円。引率者は無料となると、一人6千円近くになります。数年前なら7千円で行ける日帰りバスツアーは結構ありましたけどねえ。

小学生の保護者なら、突然学校から「日帰りバス遠足(行先:サファリパーク) 旅費8千円」のお手紙が来たら「やめてくれー」って言いますよね。

これだけ高騰してしまうと、「もうバス旅行はあきらめるしかないのか」という絶望感さえ漂ってきます。皆さんの活動の場では、この「バス代高騰」という現実にどう向き合っていますか? 良い方法があればコメントいただけると幸いです。

2026年05月23日 03:17

bus3先日の磐越道バス事故のブログ記事を読んだ周囲の方から、「レンタカー屋の運転手手配が違法なの?」との驚きが2件寄せられました。結構な数です。

「昔はレンタカー屋さんが運転手さんも手配してくれた」という方も多いと思います。実際にレンタカー会社も「レンタカーでバス旅行(運転手紹介も可)」なんてチラシやFAX広告を出している所もありました。

大きく変わったのは相次ぐバス会社による事故の発生。これによりバス会社の規制が強化され、同時にバス会社保護の観点から、許可を持たない業者が実質的にバス事業を行うのを防ぐため、白バス規制も強化されていったわけです。

今はレンタカー会社が運転手を紹介することも、利用者と運転手派遣会社を仲介することも、現在は「一体的な提供」とみなされ、行政処分の対象となるようになっています。

規制が強まれば強まるほど、コストを抑えたい利用者や、仕事を失いたくない小規模業者の間で「グレーな運用」が広がります。

形式上は利用者が別々に手配したように見せかけ、実際には裏で繋がっているケースもあれば、謝礼名目で現金を渡し、プロの運転手にレンタカーを運転させる行為も多いことでしょう。いたちごっこです。

とはいえ、万が一事故が起きた際に保険が適用されない可能性もあるわけで、甚大なリスクを負っている行為であるのは明らかです。

ルールが厳しくなったのは、過去の悲惨なバス事故を繰り返さないためのはずです。しかし、そのためにバス料金が高騰し、結果としてレンタカー+紹介運転手による白バス活用が増えているのも事実です。

結局のところ、正規の緑ナンバーバスを手配するのが一番安上がりで一番安全な道なのでしょう。コンプライアンスが重視される今、幹事さんに求められるのは、抜け穴を探す知恵ではなく、安全に投資する決断かもしれませんね。

2026年05月13日 06:39

Gemini_Generated_Image_qsaofrqsaofrqsao現在、バスのチャーター料金は驚くほど上昇しています。度重なる悲劇的な事故を受け、国が安全基準と料金設定を厳格化したためです。

プロのドライバー、適切な休息、確実な車両メンテナンス・・・。これらを維持するための「正当な価格」ですが、町内会や青少年活動の予算を圧迫しているのも現実です。

そこで、安価に済ませるために「レンタカー+個人手配の運転手」という選択肢が頭をよぎるかもしれません。

今は「タイミー」や「ココナラ」などのプラットフォームで、大型免許を持つドライバーと個人で繋がれる時代。レンタカー会社に紹介してもらわなくても、自力で「白バス行為」に近い環境が作れてしまいます。しかし、ここには巨大な落とし穴があります。

もちろん緑ナンバー(正規のバス会社)なら100%安全というわけではありません。プロのドライバーによる事故も後を絶ちませんし、様々なバス規制が出来たのもプロによる事故が理由です。しかし、緑ナンバーと白ナンバー(レンタカー+個人手配)には、決定的な違いが二つあります。

一つ目は「運行管理の有無」。ドライバーが体調不良ではないか、前日に酒を飲んでいないか、無理なルート設定ではないかをチェックする「第三者の目」があるかどうか。もう一つは「事故後の補償」。これが最も重要です。

もし個人で手配したドライバーが事故を起こした場合、その運行が「事業(白バス行為)」とみなされると、自動車保険(の任意保険)が適用されない、あるいは著しく制限されるリスクがあります。

「良かれと思って安く済ませた」結果、事故が起きた瞬間に、主催者や参加者が一生背負いきれない負債を抱える可能性があるのです。

「バスが高いから白バスに近い方法をとる」これはギャンブルです。これからの時代、私たちは移動に対して以下のような多角的なリスク低減を考える時期に来ています。

すべての行程をバスにするのではなく、鉄道や航空機などの公共交通機関で現地まで移動し、現地での短距離移動のみをタクシーや正規バスにするといった選択肢も検討すべきかもしれません。現実に私たちは3月の親睦旅行で伊東へ行った際、その方法を採用しました。

また「誰が運転するか」に依存せず、主催者側が保険に加入するとか、参加者全員が旅行保険に加入し、万が一の際の補償を二重三重に固めておくという必要性があるかもしれません。

町内会の旅行、野球チームの遠征、ブラスバンドの大会・・・どれも楽しい思い出を作るためのものです。しかし、その「移動」が違法性の疑われるものや、管理の行き届かない状態で行われていれば、一瞬ですべてが悲劇に変わります。

「バス代が高い」のではなく、「安全を買い取っている」という認識を組織全体で共有する。「昔はこうだった」「みんなやってる」は、事故が起きた瞬間に何の言い訳にもなりません。

今一度、自分たちが選ぼうとしている移動手段にどんなリスクがあり、それをどう補填できるのか。それを問い直すことこそが、本当の意味で「参加者を守る」ことに繋がるのではないでしょうか。

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