お菓子

2026年09月30日 03:20

スクリーンショット 2026-09-29 183934今年5月、東京駅(改札内)でノースマンと言うお菓子が売られているのを見つけました。「まさか札幌の銘菓が東京に!?」と思ったのですが、じつは期間限定の直売店で、4月24日より9月30日までの期間限定ショップとのことでした。

思わず感激して購入したのですが、まさかの実物大ノースマンステッカーをいただき、嬉しすぎて何度か買いに行ってしまい、今や事務所のドアを開けた正面にあるロッカーに、ノースマンステッカーをいつでもどこでも貼れるように、磁石で止めてあります。

このノースマン、札幌千秋庵と言う会社のお菓子なのですが、北海道のお菓子を考える際に、この「千秋庵」の名前が各所に出て来ます。

北海道土産と言えば、今なら「白い恋人」が真っ先に出てくるのかもしれません。でも、北海道に住んでいる人が日常的に白い恋人を買って食べているかと言えば、そんなことはないでしょう。あれはどちらかと言えば観光客のお土産というイメージが強いお菓子です。

北海道には、それよりずっと昔から地元で親しまれてきたお菓子がたくさんあります。そして、その歴史を辿っていくと、面白いことに「千秋庵」という名前に何度もぶつかるのです。

千秋庵の始まりは札幌ではありません。1860年、まだ江戸時代だった頃に函館で創業した「千秋庵総本家」が始まりです。そこから北海道各地へ暖簾分けされ、函館千秋庵 → 小樽千秋庵 → 札幌千秋庵 → 帯広千秋庵と広がって行ったのです。

マルセイバターサンドが有名な六花亭。この六花亭は「帯広千秋庵」が名前を変えて誕生した企業です。つまり、「ノースマンの札幌千秋庵」と「マルセイバターサンドの六花亭」は、ルーツを辿れば同じ千秋庵の流れをくむ、親戚のような存在とも言えるのです。

さらに面白いのが「山親爺」。「出てきた出てきた山親爺〜」という昔のCMを覚えている北海道の方も多いと思います。バターやミルクを使った洋風煎餅で、スキーを履いた熊が鮭を背負っている、いかにも北海道らしいお菓子です。

この山親爺も、もともとは函館千秋庵総本家の四代目が昭和初期に作ったお菓子で、その製法が北海道各地の千秋庵へ伝えられました。現在は函館千秋庵総本家に「元祖 山親爺」が、札幌千秋庵には「山親爺」があります。

六花亭に山親爺はありませんが、模様こそ柏の葉になりますが、歴史的なつながりを感じさせる「郭公の里」という、よく似たお菓子があります。こういう歴史を知ってから北海道のお菓子売場を見ると、かなり面白いのです。

話が脱線しましたが、兎にも角にも札幌千秋庵の「ノースマン」が東京駅で買えるのは今日まで。パイ生地の中に餡を入れるという、洋菓子なのか和菓子なのか分からないような組み合わせですが、これが実に北海道らしいお菓子です。最近は生クリームをたっぷり入れた「生ノースマン」まで登場し、こちらも購入可能です。

そんなわけで、ちょっと気になって東京駅(改札内)まで行けそうな方は、行ってみてはいかがでしょうか。北海道へ行った気分になれますよー!

なお、改札を出て八重洲地下街(ヤエチカ)に行けば、北海道のアンテナショップ「北海道フーディスト」があり、歩いてでも行けるお隣の有楽町駅前には「北海道どさんこプラザ」もあります。東京駅でぷらっと北海道体験も楽しいかも知れませんね。

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