2026年07月27日 06:13

スズキの商用軽シリーズ(エブリィ/キャリイ)が大進化

スクリーンショット 2026-07-26 054700昨年から今年にかけて、スズキの商用軽ラインナップが大進化しているのをご存じでしょうか。

メーカーでは「一部仕様変更」「マイナーチェンジ」という位置付けですが、その内容を見る限り、私には実質フルモデルチェンジと言っても過言ではないように感じます。

今回、大幅な商品改良を受けたのは「エブリイ」「エブリイワゴン」「キャリイ」の3車種です。安全装備、快適装備、内外装、さらには走行性能まで幅広く見直され、商品力は一気に引き上げられました。

現行のエブリイ/エブリイワゴン(DA17系)は2015年に登場、キャリイ(DA16T系)は2013年に登場しており、いずれも発売から10年以上が経過しています。普通であればフルモデルチェンジのタイミングですが、スズキは基本設計を活かしながら中身を大幅に進化させるという選択をしました。

その結果、「車の基本設計はそのままでも、使い勝手はまるで別物」と言えるほどの商品へと進化しています。

今回の改良で最も印象的なのは、安全装備の充実です。

・デュアルセンサーブレーキサポートII
・全車速追従式アダプティブクルーズコントロール(ACC)
・車線逸脱抑制機能
・標識認識機能
・前後パーキングセンサー
・発進お知らせ機能

軽商用車というと、「仕事で使えれば十分」というイメージを持たれる方も多いでしょう。しかし今回の改良では、普通車並みの先進安全装備が惜しみなく投入されました。高速道路を長距離移動する機会が多い方にとっては、ACCが搭載されただけでも十分購入する価値があると思います。

内装も大きく進化しました。従来のベージュ基調だったインテリアはブラック基調へ変更され、デジタルメーターやステアリングヒーターなども採用。商用車というより乗用車に近い質感になっています。仕事だけでなく、車中泊やキャンプなどレジャー用途でも満足度はかなり高くなったのではないでしょうか。

そして私が最も評価したいのは、トランスミッションの進化です。今回CVTになったことで、発進から加速までより滑らかになり、静粛性や燃費性能、走りの質感まで進化していることでしょう。

もし私が購入するなら、迷わずエブリイワゴンの両側電動スライドドア/全方位モニター/9インチメモリーナビを装備した最上級グレード「PZターボスペシャル」です。さらに、標準ルーフではなくハイルーフを選択します。

標準ルーフとの価格差は約1万7千円しかありません。それでいてハイルーフは室内空間に余裕が生まれ、荷物も積みやすくなります。さらに運転席上部には大型オーバーヘッドシェルフが装備され、サングラスホルダーも追加。室内灯のデザインもより上質になります。

もちろん全高が高くなるため、高速道路では横風の影響を受けやすくなるというデメリットはありますけどね。それでも収納力や室内の使い勝手を考えれば、そのメリットの方がはるかに大きいと感じます。

今回の改良内容を見ると、スズキは本当によくここまで仕上げたと思います。それでも、将来的にぜひ採用してほしい装備があります。それが電動パーキングブレーキと電動リアハッチです。

ACCを搭載したのであれば、停止保持まで可能な電動パーキングブレーキとの相性は抜群です。また、荷物を持ったままでも開閉できる電動リアハッチが採用されれば、利便性だけでなく高級感もさらに向上するでしょう。

発売から10年以上が経過した商用軽が、ここまで進化するとは正直驚きました。特にエブリイワゴンは、仕事・趣味・車中泊・キャンプ・送迎まで、あらゆる用途を1台でこなせる軽自動車へと進化したように思います。

実は23年前、今の家へ引っ越してきた当時、私は2001年型のエブリイランディ(DA32W)に乗っていました。

この車は13年を超えると自動車税が上がるため、2013年にエネチャージを搭載した新型ワゴンRへ乗り換えましたが、その12年間、一度も大きな故障をすることなく、素晴らしいカーライフを与えてくれました。

また、お隣さんは2005年にフルモデルチェンジされたエブリイワゴン(DA64W)を発売と同時に購入され、20年以上経った今でも大切に乗り続けておられます。

この二つの実例を見ていると、エブリイワゴンという車は、一度購入すれば何十年にもわたって付き合えるだけの満足感と信頼性を備えた一台なのだと感じます。

だからこそ、次回社用車を更新する機会があれば、これまで候補にしていたハイエースだけでなく、今回大幅に進化したエブリイワゴンも真剣に検討してみたいと思っています。

軽自動車とは思えないほど充実した装備と、長く安心して付き合える信頼性。今回の商品改良を見て、「マイナーチェンジ」という言葉では片付けられない、スズキの本気を感じました。

最後になりましたが、この車はエンジンが前席下にあるので、静かだとは言え音はしますし、振動もあるし、熱も伝わって来ます。でもレイアウトがミッドシップFRなので、フロントミッドシップのBMWより遥かにハンドリングは洗練されています。そこだけでも買う価値あるかもと思っている私です。

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