2026年08月13日 10:30

私の車選びは「自己主張せず街に埋もれられる車」

スクリーンショット 2026-08-12 101600ホンダ・ステップワゴンを買った際、結構な頻度で「なぜアルファードにしなかったの?」と聞かれました。理由は明確でして、「3列目シートのたたみ方が跳ね上げ式だったから」です。

アルファードの3列目シートは左右に跳ね上げて収納する方式。一方、ステップワゴンの3列目シートは、前に倒すと床下へ沈み込んでフラットになるダイブダウン式です。仕事柄、大きな荷物を積むこともありますし、3列目を収納した時に左右にシートが残らず、荷室を四角く広々と使えるステップワゴンの方が、私には圧倒的に使い勝手が良かったわけです。

ただ、それだけではありません。私は昔から、車を選ぶ時に「なるべくガラ悪く見えなさそうな車」ということを結構気にしています。別に高級車が嫌いなわけでも、派手な車が嫌いなわけでもありません。ただ、アルファード/ヴェルファイアは「ちょっとガラ悪そうに見えるかも」と思って敬遠したのも事実です。

車というのは不思議なもので、乗っている本人が何も言わなくても、車種やグレード、色、カスタムの仕方だけで、周囲から勝手に「こういう人なんだろうな」とイメージを持たれてしまうことがあります。1998年型のBMW528iを買った時も、自分なりに結構考えて車種を選びました。

まず「メルセデスはちょっとガラ悪く見られそうだな」と思いBMWを選択。3シリーズは後ろに人を乗せるには膝前の空間が狭すぎたので5シリーズとなり、それでも「一番高いのを買った」と思われないよう、中間グレードの528iを選びました。

今になって考えれば「そこまで人の目を気にしなくてもいいだろう」と思いますが、昔からそんな車選びをしていたわけです。

ただ、BMWに乗っているうちに「輸入車を乗り継いでいることで、周囲から変に思われるんじゃないか」などと考えるようになりました。そして2002年、次に選んだ車がスズキ・エブリイランディでした。

これが絶妙のバランスで、軽自動車サイズに近いボディなのに1300ccエンジンを搭載し、7人乗れて荷物も積めるという車。しかも誰とも被らない謎の車種で、誰から見られても偉そうでもないし、かといって貧しそうにも見えないという、私にとっては素晴らしい車でした。

何より良かったのが、どこへ乗って行っても気を使わないこと。仕事先へ乗って行っても、遊びに行っても、近所を走っていても一切目立たず、それでいて実用性は抜群。この「何も主張しない」というところが、私には非常に心地良かったのです。

残念ながら、その後継となるような車種が出てこなかったので、結局エブリイランディには12年間乗りました。そして次に選んだのが、初代エネチャージが搭載されたワゴンRです。こいつがまた良くできた車でした。

価格は安いのに、乗ってみると驚くほどしっかりしている。もちろんクラウンのような高級車と同じという意味ではありませんが、日常域で走っている分には安っぽさを感じさせず、乗り心地も上質。「軽自動車って、ここまで良くなっているのか」と驚かされました。

そして、このワゴンRに乗ったことで「一番売れている車は、やっぱり良くできている」ということを痛感しました。

考えてみれば当たり前なのかもしれません。多くの人が買う車ですから、価格、燃費、使い勝手、故障の少なさ、室内の広さ、取り回しなど、どこか一つだけが突出しているのではなく、あらゆる部分で大きな欠点がないように作られています。当然、メーカーとしても主力車種には多くの開発費をかけられますしね。

このあたりから私の車選びは「一番売れている車」を選ぶ方向へ変わっていきます。そんなわけでここ数年は、荷物を運ぶ車はハイエース、普段乗る乗用車はN-BOXとなっている次第です。

どちらも街中にいくらでも走っています。ハイエースで仕事先へ行っても単なる仕事車ですし、N-BOXでどこかへ行っても日本中に走っている軽自動車です。誰も振り返らないし、誰も気にしない。これが実に楽なのです。

一時的にステップワゴンにも乗っていましたが、ぶっちゃけ、ミニバンは私には不要ですね。夫婦2人家庭なので、最大乗車人数は基本的に2名。それなのに7人、8人乗れる大きな車を毎日動かす必要はありません。

しかも都心に住んでいると、狭い道は多いし、駐車場も狭い。スーパーやコンビニへ行くにも、大きな車より小さな車の方が圧倒的に楽です。そう考えていくと、結局「軽自動車が一番」という結論に達しました。

今、私が車を選ぶうえで大切にしているのは、「自己主張せず、街に埋もれられること」です。高級そうに見せる必要もない。速そうに見せる必要もない。偉そうに見せる必要もない。カスタムして「自分の車だ」と主張する必要もありません。

仕事先へ乗って行っても、地域の集まりへ乗って行っても、買い物へ行っても、誰も気に留めない。街中を走っていても、駐車場に停めていても、風景の一部になっている。私にとっては、それくらい存在感のない車が一番気楽なんですよねー。

いろいろな車に乗ってきましたが、結局たどり着いた私の車選びの基準は、「自己主張せず、街に埋もれられること」。きっと次は、宅配屋さんが使っているような軽ワゴンを選ぶと思います。今は、そんな車が一番良い車だと思っている私です。

記事検索
QRコード
QRコード
月別アーカイブ