2026年06月22日 05:16
会議や宴会では当たり前のことを当たり前のようにやる
大人と言っても60歳近くともなると人間的には結構なポンコツになっていて、周囲も同世代なので脳ミソもギリギリ稼働してる程度の状態だったりします。他人のふり見て我がふり直すどころか、自分に直さなきゃいけないことが多すぎるはずなのに、それに気づかないというダメダメ状態が現状。
それでも会議や宴会では話がグダグダにならないよう、「言いたいことを事前に整理整頓する」「他人の意見を遮らない」「否定的意見は出さない」「発言したいと思ったら一回飲み込んで考える」といったことは意識するようになりました。
ただ、やはり60歳近くのただのオッサンなので、お酒が入ると声が大きくなったりするのは止まらず、どうでもいい「チキンラーメンを粉々にして巨大ベビースター化して食べた」程度の話で盛り上がったりもします。後から思い出して自己嫌悪になることも少なくありません。
とはいえ、広告代理店時代の中途社員研修で教わった「OKトーキング」という考え方は、今でも役に立っています。
「他人の意見を否定しない」
「まず受け止める」
「司会者は参加者の発言を肯定し、自分の意見は極力差し挟まない」
今では当たり前に聞こえるかもしれませんが、実際にできている人は意外と多くありません。
そこにコンプライアンスやハラスメントという概念も加わりました。昔なら平気で飛び交っていた「女性の意見は?」「バカの意見も聞いとくか」といった言葉も、今では許されません。
私はこの10年ほど、そういう言葉を使わない練習をしてきました。もちろん完璧ではありませんが、若い頃の自分と比べれば少しはまともになったのではないかと思っています。
しかし最近、会議や懇親会、業界団体の集まりなどに参加していて感じるのは、特別な能力や高度なテクニックよりも、当たり前のことを当たり前にできる人の方が圧倒的に信頼されるということです。
・相手の話を最後まで聞く
・事前に資料に目を通しておく
・議題を整理してから発言する
・人の手柄を横取りしない
・知らないことは知らないと言う
・酒の席でも最低限の節度を守る
どれも小学校や中学校で教わるような内容です。ところが、年齢を重ねるほど、立場が上がるほど、この「当たり前」が難しくなります。経験や成功体験が増えると、自分が正しいと思い込みやすくなるからです。
会議の生産性を上げる方法について書かれた本や研修は数多くあります。ファシリテーション技術やロジカルシンキングも重要でしょう。
しかし、それ以前の問題として、
「相手の話を遮らない」
「否定から入らない」
「準備をして参加する」
こうした基本動作ができていなければ、どんな立派な手法も機能しません。これは宴会も同じです。
気配り上手な人は、特別なことをしているわけではありません。隣の人が飲み物を頼めていないことに気づいたり、一人だけ会話に入れていない人に声をかけたりしているだけです。でも、そういう人がいるだけで場の雰囲気は驚くほど良くなります。
結局のところ、会議でも宴会でも、組織運営でも人間関係でも、「当たり前のことを当たり前にやる」というのが一番難しく、一番効果があるのかもしれません。
私自身、まだまだ修行中です。
次の宴会でも、チキンラーメン巨大ベビースター化計画の話で盛り上がってしまうかもしれません。それでも、「相手の話を聞く」「否定から入らない」「周囲への配慮を忘れない」という当たり前だけは、これからも続けていきたいと思っています。
歳を重ねるほど、新しいことを覚えるより、当たり前のことを当たり前に続ける方が難しい。だからこそ、その価値があるのだと思います。









