写真はジャパンモビリティショー2025にスズキから出品されている「e EVERY CONCEPT」です。「えっスズキ?」と思う方がいるのは当たり前で、全くもって見るからにダイハツハイゼット。これ、もともとは「軽EVバンをトヨタ/ダイハツ/スズキの3社共同開発して2023年中に発売」として岸田政権下だったG7広島サミットでダイハツ版が展示されていました。トヨタ版とスズキ版もダイハツが製造するので見た目がハイゼットなのです。
その当時は、ホンダが負けじと「うちも2024年早々に軽商用版の N-VAN e: 出します!」等と発表し、「ミニキャブEV」で日本郵便等の宅配業界からの大規模受注に成功している三菱自動車をけん制していたのですが、ダイハツの不正問題で状況激変。
EV軽バンどころかタントもムーヴも販売停止となり、ダイハツ版が出ないんだから他の2社版も出せなくなり、それらが出てから発売しようと画策していたホンダは発売開始を遅らせるもダイハツ版の登場が無いまま結局2024年10月に発売開始。
そんな中でBYDが軽EV「RACCO」の日本投入を発表したジャパンモビリティショー2025に、ひっそりとスズキブースに「売るかも・・・」的な展示をしております。
BYDって商用車が得意なので、軽自動車プラットフォームを作ったってことは、当然ですが次は軽EVバン&トラック「T1」を出すって発表すると予想されているので、軽EVバン市場は結構な激戦になることがほぼ決定済。
そんなこともありダイハツブースにはストロングハイブリッドエンジンが堂々と展示されていて、今はダイハツとしてはハイブリッドで頑張ります!って感じ。ダイハツってEVの先駆者で、1970年の大阪万博では大量にダイハツのEVが会場内を走っていたし、昔はゴルフ用EVカートも沢山作ってたんですけどね。
今後発売されるかどうかもビミョーな3社共同開発の軽EVバン企画。ダイハツ不正問題で一度は企画自体から抜けたスズキが今年になって復帰したとは聞いていましたが、ブース展示するほど本気みたいですので、販売が実現することを祈っております。