昨夜ジャパンモビリティショーに来た中国人の友人と話していると「BYDよりジーリーがスゴイ」との話しが出たのですが、そんな話しも忘れるほど酒を飲んで(酒に飲まれて)いたので、朝まですっかり忘れてました。朝になって思い出したのでググってみたところ、あの2010年にボルボを買収した会社でした。しかも1兆円近くの資金を投入してメルセデスの筆頭株主にもなってました。
今回のジャパンモビリティショー(旧東京モーターショー)に7人乗りミニバンEV「ZEEKR 009」を輸入代理店が展示しているらしいのですが、このメーカーはEVだけでなくエンジン車やハイブリッドもあって、今年はBYDを抜く販売台数だそうです。
それどころか、そもそもBYDが台頭するまでは毎年中国国内の自動車販売1位はジーリ―というのが当たり前だったそうです。まあまあアホで情報弱者な私は全く知りませんでした。
ただ今年1位を取り戻せそうな理由は、中国の経済低迷で内巻(ネイジュアン)という過当競争によって価格競争となり、値引き合戦が各所で繰り広げられ、さらに電気自動車需要が一巡した結果、以前から低価格小型車を得意としていたジーリ―が人気を博したということのようです。
今や電気自動車用バッテリーは中国勢を頼らざるを得ず、さらに自動運転等の自動車用制御システムもファーウェイが世界を圧倒。トヨタやホンダもファーウェイの車載OS「Harmony」を採用するようになってます。
逆に中国製バッテリーやファーウェイの車載OSを採用できない上に完全EVメーカーでPHEVを持たないテスラは競争から離脱しつつある状況。BYDより先に日本上陸を果たしたヒョンデ(旧ヒュンダイ)のショールームが数店舗なのに対しBYDはすでに約70店舗。
ってことは、ジーリーが本気で日本上陸を果たすと一挙に100店舗ぐらいは余裕で展開しそうですし、既存のボルボディーラーを使って売ることも考えられる。というか、すでにボルボブランドを使って日本上陸を果たしているとも言える状況なのかもです。
現在の自動車業界は「日産がどこに身売りするか」に注目が集まっていますが、今や日産の電気自動車技術やプロパイロットのような自動運転技術は中国勢と比較すると劣りまくっているので、最大価値はブランドとディーラ網だけ。
気が付いたら報道にも出ないまま中国メーカーが市場で株を買い進めて筆頭株主になってるって可能性があるのかもと思ってます。
そんなジャパンモビリティショー開幕直後ではありますが、本日より豊田市でラリージャパン準備に入ります。最終日までよろしくお願い申し上げます。