今月は中国の大型連休(国慶節&中秋節)があったので、久々に都内中心部で多くの中国人を見かける機会がありました。とはいえ爆買いする方は激減し、パッケージツアーでの来日も少なくなったようで個人旅行が大半。見た目も昔とは大きく異なり一見して中国人と分かる服装の方は減り、会話を聞くまで日本人と変わらない感じの方が多くなりました。
日比谷の高架下にある居酒屋で出会った20代と思われる中国人観光客4人組に「なぜ日本に来たの?」と聞くと、驚いたことに「日本には懐かしい中国が残っている」と言われました。衝撃のコメントです。
そこは現金を机に置いて何か注文するたびに現金精算するお店で、いつも欧米系外国人が多いのですが、中国人の方が珍しかったので声をおかけしただけで、これといって話すことも無いので「いつ来たの?/いつまでいるの?/どこへ行くの?」といった事を聞いただけだったんですけどね。
そこで「何が懐かしい中国なの?」と聞くと「現金を使ってる」「腕時計を付けてる人がいる」「都会にも古い建物がある」といった事を言われました。要するに他の国と比べて日本はレガシーを遺しているので、ノスタルジーを感じに来ているってことですよ。
アジアと比較して日本が遅れ始めたと感じたのは20数年前でしたが、気が付けば今も残る世界の化石的な位置づけになってたんですね。
もちろん20代の中国人からすれば、中国で街中に自転車が溢れてた姿なんて知らないでしょうし、現金なんて10年以上前から使う場面が無いので懐かしいと言うより初めて見る感じかとは思いますが、日本全体が古都京都的な位置づけになっていることに驚きました。
これからASEAN(韓国)になるわけですが、東南アジア各国も劇的に変わっているわけで、タイのようにまだ現金を使う国はありますが、キャッシュレス化や歩車分離すら出来ない日本は、世界でも異質な遺産的な国と思われているのかもしれません。
かくいう私もコロナ以降は2022年の北京オリンピックすら行かなかったので丸5年も中国に行っていないわけで、先日も書きましたが年内に時間を見つけて北京・上海には行ってこようと思ってます。