第一次トランプ政権下で中国ハイテク企業が狙い撃ちされ、2019年から2021年にかけて次々と中華スマホ制裁が発動されました。それも「アメリカ国民のプライバシーとアメリカ企業の秘密を中国共産党から守るため」と直接的に表現しての制裁でした。ファーウェイやシャオミといったスマホメーカーはCPUやGPU等を購入出来なくなり、Android OSのバージョンアップもNGに、Google Playストアすら使えなくされ、アリババ・バイドゥ・テンセント等のアプリも流通できなくなったりしました。
当然しばらくの間は中華スマホの新機種発表は止まっていたのですが、この制裁や数々の規制は、中国ハイテク企業の本気を導き出しただけでした。
気が付けばCPUやメモリが中国製なのは当たり前。OSもアンドロイドベースのファーウェイHarmonyOSやシャオミHyperOSといった独自OSを誕生され、最新バージョンのHarmonyOSに至っては、アンドロイド由来の部分を完全排除したオリジナルに進化しました。
ファーウェイはCPUもハイシリコンという子会社で独自開発しており、最新のKIRIN9020はSnapdragon 8+Gen2と肩を並べるレベルに達したと言われていて、今後は中国のスマホCPUが世界をリードするようになるのは時間の問題といった状況です。
アップルやモトローラはアメリカ企業とはいえ実質的には中国製スマホにロゴを貼ったような製品を供給して来ました。ただアップルが製造国をインド等に移転したことで、最新技術にリーチできなくなる危険性も出て来ています。
トランプさんが動くとアメリカって弱体化するんですよねー。日本にもアメリカ車を買えとか言って来てますが、あんなの世界中探してもアメリカ以外で売れてる国なんて無いわけで、パソコンとスマホのOSやネットフリックスが生命線ですよね。もうインテルやボーイングは倒産領域ですしね。
今年のAPEC開催(韓国・慶州)にあたりトランプ氏のアジア歴訪が発表されました。必死にアポイントを取ろうとしても簡単には会ってもらえなかった石破元総理と異なり、就任直後に会談ができる高市首相は幸運だとも言えますが、何よりも30日に中国・習近平氏との会談が予定されているので、ここに大きな期待を寄せています。
アメリカが中国に制裁や規制をかけると中国が本気を出してアメリカ経済が弱体化して世界経済がシュリンクするというのを何度も経験しているので、個人的にはアメリカと中国が仲良くなって世界経済がどんどん拡大するような時代になれば良いですね。。