
バブルの象徴として語られることの多いディスコ「ジュリアナ東京」って大阪花博の翌年なので1991年にシックで落ち着いた巨大スペースとしてオープンしました。営業期間は3年間だったのですが、バブル崩壊後に気が狂ったように盛り上がったんです。
女性はストレートヘアに体キツキツの服を着るワンレンボディコンというスタイルが流行ったのはジュリアナ東京オープン前のバブル時代。ありえないような高級マンションで生活を謳歌している若者達が次々出てくるトレンディドラマってのが流行ったのも同じ。
超人気歌番組だったザ・ベストテンが終わったのはバブル期の1989年。デビューと同時に歌番組が無くなったSMAPは、すでに人気があった光GENJIや忍者とともに行く先を模索していました。
同じ年、吉本興業も行く先が見えず「新喜劇やめよッカナ?キャンペーン」という、一定人数の集客が達成できなければ吉本新喜劇を廃止することを宣言。多くの大物座長は退団。さらに未来を求めて本格的な東京進出を開始しました。
私が旅行代理店から転職してイベント会社でタレントさんを扱うようになったのが1990年。早々のうちにバブルが崩壊しておかげさまで何の研修も指導も無く現場の最前線に立たせていただいたのですが、ぶっちゃけSMAPもドサ回りでしたし、ダウンタウンも営業現場では単なる若手の扱いでした。
1991年にフジテレビで「ダウンタウンのごっつええ感じ」放送開始。SMAPはそれに遅れること2年後の1993年にフジテレビの「あすなろ白書」に木村拓哉さんが出演。どちらもジュリアナ東京と同じで、バブル崩壊後に大人気となったんですよ。
この時期とっくに富裕層は吹っ飛んでたのですが、残念ながらよく分からない私のような一般層はバブル時に仕込まれたディスコや遊び場が次々完成するもんだからそこで弾けてまして。決して自分が偉いわけでもなんでも無いのに調子に乗ってました。
ジュリアナ東京にはお立ち台という舞台があり、そこでエロい服の女性がクネクネと踊るのですが、最後のほうはドンドン過激になってストリップ劇場みたいになってましたが、男性も女性もそういうもんだと信じてたと思います。
店内でキスするとか触るなんてのは当たり前でトイレでエッチも日常でしたし。泥酔してる男がBMWで女性と街へ消えていくなんてのも当たり前。
そもそも団塊世代が45歳ぐらいで労働者人口が多い時代なのに、電車は今より編成は短く間隔は長かったので通勤列車は超満員。そこに気が狂ったのかと思うようなマイクロミニスカートの女性がワンサカ乗っているというすごい時代。チカンしなくても電車に乗れば毎日女性と密着できてました。
50歳以上が同年代とバカ話しするのはいいんですが、さすがに今の時代に同じことやったらアウトですよ。先日30歳の女性が「50代は女性と2人きりの食事に誘っただけでアウト」と言ってました。そう、その感覚が重要なんですよ。
「誘っても他のみんな来てくれてる」ってのは「気を遣って」とか「迷惑だと思ってるけど」が付いていて、全般的に誘うって行為自体がハラスメントになってると思わないといけない。
私も90年代前半は乱痴気騒ぎをやってましたが95年の早々に阪神淡路大震災の直撃で中止を余儀なくされました。でもそのまま業界人として何の失敗も無く生きていたら、バブル崩壊後もバブル生活やってる変人になっていたかもしれません。
そして今回話題になってる有名タレントさんは、そのバブル崩壊後もバブル生活やってる変人から現代人へと変われなかった可哀想な人達かもしれないなーと思っている次第です。しかもジュリアナ東京が無くなった後に、エイベックスの松浦さんってのがヴェルファーレってを作って1994年をそのまま2007年まで引っ張っちゃったんで、まじでそれが当たり前って世代を40代にも産みだしてしまいました。
もうアメリカのニュース番組でかわい子ちゃんキャスターなんて起用する番組無いし、ワイドショーでもかわい子ちゃん女子アナ勢ぞろいなんてやりませんが、いまだに各局がそんなことやり続けてるわけで、世代間ギャップを消し去るには放送局の役員から50代以上を排除すべきかなーって思ってます。