
ただ、人口ピラミッドを見ると人口のボリュームゾーンは「団塊世代(76-78歳)」と「団塊Jr.世代(54-51歳)」であることが分かります。現状は団塊世代の年金をJr.世代が負担していますが、団塊世代が平均寿命年齢に近づいて来て落ち着きました。
ということは、少子高齢化による破綻が懸念される部分はJr.世代が年金受給を開始する65歳から平均寿命の83歳ぐらいまでとなるわけで、約18年しのげば極端な高齢者の増加や若年者人口の減少もありません。
その部分に関しては、豊富な年金積立金残高とともに年金マクロ経済スライドを導入した年金改革でクリアしていて、この18年間のうちに年金制度が破綻するなんて可能性は劇的に低いと言えます。
もちろん破綻しないわけでは無いですが、日本円の価値が絶望的に紙切れ同然になるとか、戦争に負けるといった状況で、そんなことになれば年金どころか現金・生命保険・不動産もゴミになっていることでしょう。
ただし、政治家と国民だけはこういう分かりやすい話しを理解せず、なぜか恐怖訴求に乗せられやすいのですよ。例えば待機児童問題。何十年も解消し続けたら保育園が増えすぎて淘汰の時代。すでに大学は統廃合が必須の状況ですし、同じことは25年後のデイサービスにもおきます。
先日も年金を受け取り始めた65歳の方が「年金って払った額の2倍しかもらえない」とお話しされていたのですが、そのとおりで「払った額よりもらえる可能性が高い夢の仕組み」なんですよ。ただし受給年齢まで生き続ける必要がありますがね。
私は住宅ローンを抱える普通の生活者なので、月の小遣いは6万円ぐらいでやりくりしてますが、これって結構裕福な生活だと思ってるんですよ。国民年金で7万円ぐらいあって厚生年金部分がプラス4万円あったら暮らせそうに思うので、しっかり払い続けようと思っております。