
NHKで2003年10月2日に放送された「クローズアップ現代 どうなる国民年金〜未納率4割の衝撃」では「10年前14.3%だった国民年金の未納率が2022年は過去最悪の37.2%まで悪化し深刻な状況」となってます。
視聴率にこだわる必要の無いNHKまでがそんな話しを広げている意味は分かりませんが、私は何十年間も一貫して「安定性と確実性で圧倒的に有利な貯蓄は公的年金」と言い続けてます。理由は単純で、預ける相手の確実性と制度の堅実性によるものです。
しかも年金積立金残高は飛躍的に増大していて、何を根拠に「将来破綻」と言っているのかも分かりませんし、そもそも「年金未納者って誰?」って疑問もありました。
令和5年6月 の厚労省年金局資料(コレ)によりますと、下の写真のように年金未納率は1.3%。免除や猶予になっている9%を加えても約10%。国民年金対象者を1号(自営・学生)・免除&猶予者・未納者としても未納率6.3%。免除&猶予者も未納者と仮定すると未納率49.5%ですが、大学生などが含まれるので無理があると言えるでしょう。
今や5人以上従業員がいる企業は厚生年金への加入義務がありますから、会社員・公務員とその主婦での約8割を占めるわけで、その人達が強制的に源泉徴収されている限りは年金未納率っていきなり悪化しないし、そんな勢いで国民の大半が強制徴収されてる年金が破綻なんかしたら国が滅びますよ。
その昔にあった民主党って政党が「自民党だと年金破綻するぞー!」と恐怖訴求して政権を取ったのですが、取った瞬間から「年金は絶対破綻しません」とか態度を急変させてました。そりゃそうですよ。
そんなわけで「年金が破綻する」ってのはデマだと思います。そんなこと心配しているヒマがあったら、年収の10倍を超えるローンを組んで家を購入している人こそ破綻するんじゃないかと思ってます。
