bukka総務省が先日発表した2024年12月の消費者物価指数が前年同月と比べて3.0%上昇という報道がありました。理由は電気代&ガス代補助金の終了とガソリン補助金縮小だそうです。

政府や日銀の姿勢は「物価上昇=ハッピー」といった感じなのですが私には良く分かりません。私の認識では企業は売上&利益が上がってから賃上げするので、物価上昇を上回る賃金上昇はあり得ない。とすれば「物価上昇=不幸」以外のなにものでも無く、2024年はそれが明確に出て世界中の選挙で与党が負けまくった結果につながったのだと思ってます。

毎年同じような話しをしてますが、12月にキャベツや白菜の値段が上がるのは当たり前、あんなの1月末から2月になると価格が下がるのが常です。そんなことじゃなく体感的物価上昇って単品の話しじゃないと思うのです。

例えば全量国産の牛乳・卵・米ですら価格は以前の2倍以上。日本は食料自給率38%(カロリーベース)なので円安ダメージはモロに受ける。円ドル相場の上限が「1ドル=150円」で定着した今、2025年は1ドル=200円も予想されるわけで、円安はさらなる物価上昇を招くでしょう。

食費の高騰はサラリーマン家庭に大打撃。ガソリン&軽油価格の高騰は全産業にコスト増と言うダメージを与え、これも価格高騰要因になるでしょう。円安は輸出型産業で潤っている日本と言う国には良いのかもしれませんけどね。

例えば今年の春闘で大企業が大規模な賃上げをしたとしても10%も上がらないですよね。でも着実に生活物価や光熱費コストって10%を超える上げ幅なんですよ。大企業で10%じゃあ半年後に中小零細企業にまで回って来たとして5%でしょうか。

だとしたら、物価上昇に賃金上昇が追いつかないわけだから景気は悪くなるのに物価だけ上がるスタグフレーションの危機なんじゃないかと思ってるんですが、大阪関西万博が大成功して日本の景気が爆発的にアップすることを祈って、あまり真剣に考えず生きて行こうと思っております。