
個人的な感想で言わせてもらうと「百貨店が時代遅れなのに労使交渉も時代遅れだな」とサラっと思いました。というのもこの場所って様々な人々がからんでますが、家電大手のヨドバシHDに売られることが決まっているからです。
もともと経営破綻状態のそごう・西武を救済していたのはセブン&アイHDでしたが、2023年にヨドバシHDが資金供給しているアメリカの投資ファンドに実質8,500万円で売却。いらないから投げ売りする感じでした。
私は寂れた有楽町そごうがビックカメラになって一気に集客スポットになったのを見て来た世代なので、すでに池袋はビックカメラvsヤマダ電機の大バトル地なので、ヨドバシが駅ビルを手に入れて参戦するのも理解できるんですよ。
セブン&アイHDが実質ヨドバシHDにそごう・西武を売った時に、豊島区長が「家電量販店は(池袋西武の)低層階に入ってほしくない」とか言ってたんですが、真正面に巨大なヤマダ電機ですぐ横がビックカメラなのになぜ?とも思ったんです。それは以前ブログにも書きました。
名古屋は栄の松坂屋には南館4階から7階にドーンとヨドバシカメラが出店してます。でも低層階じゃないからイマイチなんですよ。たぶんヨドバシカメラの中でもダメな店舗の代表格だと思います。あれだったら南館の1階から5階をヨドバシカメラにしたほうがいい。
上には松坂屋美術館やホールがあるので低層階をブランド店にしていますが、これがまたどっちつかずでイマイチなんです。ブランドは本館に集めてね。
池袋西武も本館に北/中央/南があって、それ以外に別館/書籍館があるんです。ルイヴィトンが入っている北ブロックは上までヨドバシカメラでいいんじゃないかと思ったりするんですよねー。
年間5000万人以上も来店してるのに赤字の事業って、従業員がストライキやったら黒字化できるって話しじゃ無いですよね。それに今はストライキ自体が少ないので、会社側にも労働者側にも労働争議に詳しい弁護士を立てるの難しそうですしね。
弁護士がそうなんだから労使双方の担当者も経験不足。労働争議の調整(参考)とか分かりますかね。経営者も分からなければ役員全員分からないし労働組合も労働者も分からないって感じではないでしょうか。
でもストは行われました。そして何か労使にとって良い事になったのかは不明ですが、間違い無いのはその後はストは行われず店舗は営業されていると言う事実だけです。
お客様あっての店舗ですから、そのお客さんに迷惑をかけたのなら、何の権利を得るためのストで、結果としてどういうメリットを得て現在の営業継続が出来ているのかをお客さんに提示できないとダメなんじゃないかなーと思ったりすることもあります。
先日28日に、青森県弘前市のランドマークであった老舗百貨店の中三弘前店が破産申請をして店舗を閉じました。翌29日の朝礼で全社員に会社の破産と全員解雇が告げられたそうです。百貨店が昔のまま生き残るのは難しい時代ですからね。
私がビブレ担当だった頃は弘前にもビブレがあり何度も行かせてもらい、当時の中三は地域トップの店舗として君臨していただけに、隔絶の世の感じがありますが、今はビブレも無いわけで、Amazonや楽天で何でも買える時代の生き残りは真剣に考えないといけないですね。
そんなわけで、ストから1年を機に当時を思い出してみました。池袋西武で働く皆様が昨年のストをきっかけに幸せな生活を手に入れていると信じてブログを終えたいと思います。