
受注したのは「淺川組(和歌山市)」「堀組(田辺市)」で、堀組は知りませんが、淺川組は良くも悪くも和歌山の名門というか老舗ですよ。バブル後に破綻も経験されているので堅実経営と言われていました。
今回の件は調査でダメダメであることが判明。トンネル工事のやり直しが決定しました。当然ですが解体と施工は淺川組と堀組でやらないといけませんし、工期遅れの損害賠償も必要でしょう。
手抜き工事の理由は「作業所長が勝手にやった」ということだそうです。アホみたいな表現ですが「所長は社内でも経験が豊富でまさにトンネル工事と言えばこの人と称されるいわば敏腕社員だった」とされています。放置プレイ&ガバナンスゼロ。
落札一覧(リンク)を見ると、設計が「株式会社建設技術研究所和歌山事務所(落札金額 約948万円)」で、工事が「淺川・堀特定建設工事共同企業体(落札金額 約196億8千万円)」でして、設計はしっかりしていたのに工事で手を抜いただけで、それも2023年5月現在の売上高約283億円の会社が受注する仕事としては、比較的大規模案件だったことが想像できます。
所長はサラリーマンでしょうから無理をする必要なんて無いわけで、工期か予算に無理があったのでしょう。そして問題があれば会社は所長が悪いと言うのは勝手ですが、経験豊富な所長以外の未経験者がやってきてやり直すのでしょうか?
月末で県議会も終わったでしょうから今後の対応を知りたいところですが、入札仕事って怖いですねー。一発失敗すると会社が飛びますからね。「トンネル工事をやり直せ!」って言われたら即死でしょ。
世の中では大した話題にもなってませんが、この会社が施工したトンネルや道路や建物は大量にあるわけで、全部点検して問題が個所は全部やり直しだとすると、大変な事になるんじゃないかと想像してます。