
変化があったのは2011年。ニューヨーク市が車両の統一を目的として日産NV200を唯一の車両と制定。10年間の独占供給契約を結びました。ところがドライバーが大反対。結局法定沙汰となりましたが、2015年に最高裁がNV200タクシー独占供給契約を有効としました。
ただ、それでもNV200の拡大は限定的でした。結果的にはトヨタのプリウスVやカムリといったハイブリッドが人気車種となり、2018年には独占供給だったはずが30車種から選べる制度に変更。気が付けば少数派に成り下がってしまってます。
対する日本はというと、このNV200タクシーが2015年に華々しくデビュー。六本木ヒルズのサマーイベントで展示されたりもしました。ところが大して普及しないまま2年後にトヨタのJPNタクシーがデビュー。一気に市場を席巻するようになりました。
そして今はどうなっているかというと、なんとNV200タクシーは今月分の受注を持って生産終了だそうです。つまり今日で打ち切り。今後のタクシー車両はJPNタクシーor市販車改造の2択となります。
日本では長らく5ナンバーフルサイズセダンのトヨタクラウンvs日産セドリック(Y31)の時代が続きました。その後もトヨタクラウンコンフォートvs日産クルーの戦いが続いていたのですが、とうとう圧倒的な燃費の差でトヨタのハイブリッドに軍配が上がることになってしまいました。
なんか日産って全然うまく行かないですねー。まあ今やフランスメーカーなんで、トヨタやホンダが売れるほうが日本人である私からするとうれしいのですが、昔は910とかU11ブルーバードの4ドアハードトップに乗ってたんですよねー。
このブルーバード達はZ型やCA形4気筒エンジン搭載で、1気筒にプラグが2本あるツインプラグ方式でした。アルファのツインスパークみたいヤツ。当時の日産はキャッチフレーズに「技術の日産」と打ち出していて、西部警察への車両提供などイケイケだったんですけどねー。
この日産NV200タクシーはガソリン車で約219万円から。LPG(バイフューエル)車が約281万円から。対するトヨタJPNタクシーは約333万円から。どちらも国のサポカー補助金が約100万出るのですが、ハイブリッドのJPNタクシーは東京都からプラスアルファで数十万出るそうです。
確かに、都内のJPNタクシーって事業者に関わらず、お揃いのステッカーをリアドアに貼ってます。左側にパラマーク、右側にオリマークね。乗車する時はいつもパラマークだもんなー。あれって補助金出てるからかー。我がエリア支持率No.1の荏原無線(地元の呼び名/本当の社名は荏原交通)も貼ってあります。
正直言うと前のセダンタイプの方が良かったなーって思うし、長距離に乗る場合は東京エムケイor高級セダンの個人タクシーを選んじゃうんですけどね。そして、カブを買っちゃったので都心の移動でタクシーって飲酒した時だけになるんだと思うんですけどね。
余談ですが、東京エムケイって「天井の行灯外して来てください」って頼めるんです。羽田の早朝便だと目覚まし代わりに呼ぶんですけど、大野の家に「ハイヤーが迎えに来てた」と話題になったことがありました。そんなわけねーだろ!
本題に戻しますが、日米のタクシー市場でも日産は苦戦というか惨敗してるようですねー。救急車もハイエースばっかでキャラバンは滅多に見ないもんなー。モータースポーツに熱心な会社なので、トヨタは絶好調なようですから、日産も復活してもらいたいもんだと思ってます。
本日28日は目黒不動尊の縁日なんで、17時ぐらいから19時まで仁王門くぐって左側の焼鳥屋でしっぽり飲もうと思っている私です。ってほぼ徹夜作業4夜目なんですけどね。
