
しかも立憲・国民・無所属と3つに割れた旧民主党が再合流と言う流れになり、野党の話題がメディアに露出されることが目立ち始めたタイミングでの総理辞任。これでメディアから野党の話題は全て消え去り、総裁選の話題一色となりました。
もともと年内の解散総選挙が想定されていましたが、新型コロナで自民党支持率が低下する中、いったいいつ解散するかが話題の中心でした。ここで新総理が誕生すると間違いなく支持率は上がります。ハネムーン期間と呼ばれる最初の数ヶ月間はメディアは叩きませんからね。
ここで新総理が誕生しても、来年9月末には任期満了に伴う自民党総裁選がありますので、できればここで解散総選挙に打って出て、選挙に勝てる新総理というイメージを作り上げたいというのが実情だと思いますので、支持率の高い秋に選挙となるかもですね。
来年オリンピック&パラリンピックをやったとしても、安倍総理にとっては任期末期での開催。それだったら未来を担う新総理が世界に顔を売る機会にしてもらったほうがいい。安倍氏はサポート役で入ればいいわけですからね。
しかも、下手すると中止判断しなきゃいけない場面もあり得る。任期の最後にオリンピック&パラリンピックを中止にした総理ってなる可能性もあったわけです。それは嫌ですよね。
本来は延期になったG7サミットが9月に入る予定だったのが、アメリカ大統領選後の11月に再度延期となったので総理スケジュールも空いてる。いろんな意味で、総理が辞任するにはベストなタイミングだったと言えるかと思います。
都知事もオリンピック&パラリンピック中止判断させられるのはイヤでしょうし、新党作ってまで国政進出を狙った方なんで、解散総選挙となれば都知事を辞任した上で自民党に復党して衆議院議員選挙に立候補って可能性もあるでしょう。もちろん来年9月末の総裁選立候補含みの動きです。
もちろん元気なら来年度予算を編成してから退任したかったとは思いますが、アメリカで大統領が変わる可能性もありますし、そうなるとトランプ氏と仲がいいという関係が、新大統領との間で軋轢を生む可能性もあるわけで、本当にベストタイミングだと感じてます。
それにしても突っ込みどころ満載だった安倍政権に全く突っ込めなかった野党の弱さが情けないですねえ。国民というか有権者のみなさんは旧民主党が小池新党と合流すると言ってバラバラになったの覚えてますかねえ。
これ、じつは安倍総理が考えに考え抜いてやったことだとしたら大したもんですね。つくづくそう思ってます。