
スプリントレースは1人でもできますが、耐久レースは総力戦です。トップの走行距離の75%を走行すると完走ですから、トップと同じラップタイムでずーっと走れるなら転倒しても、マシンをピットに戻して修復完了させコース復帰まで2時間の余裕はあります。
でも、トップと同じラップタイムなんで無理なんで、目安は90分。今回の修復完了までにかかった時間は、この90分を超えていました。それどころか100分を超えていた。2分25秒ラップだと完走できません。
でもその状況で大木&松川の両選手が2分20秒を切るペースで延々ラップしました。ちなみに転倒修復後は、フレームに損傷を受けた影響か、ステムヘッドが緩む症状があり、ハンドリングがしっかりしない状況が続いていました。良くこのタイムで走れたと思います。
國川選手は予選でチームトップタイム、決勝でもベストラップをたたき出しました。2回の転倒は、前を追いかけた代償でもありますが、周りを走っているチームのタイヤは、私たちのチームとは少し異なってまして、あのペースでは少し無理があったかも知れません。
今回モトバムさんは、タイヤの問題を補うように新品エンジンを組んでレースに挑みました。ストレートでは、かなり速かったはずです。やはり参戦を早めに決めないと、こんな特殊なレース用のタイヤは製造も間に合わないわけで、私たちのミスが厳しい結果を招いたのかもしれません。
とはいえ総力戦を終え、なんとか完走することができました。トップ10入りを目指して鈴鹿入りしましたが、結果は49位とブービー賞。次回への課題ややる気も出てきました。次は来年になりますが、またご声援のほど、よろしくお願い申し上げます。