
都心で電柱なくなったのって主要幹線道路だけですよ。あとは電柱だらけでしょ。袖看板や突き出し看板なんて付いたままでしょ。瓦屋根ってまだあるでしょ。電柱倒れるし、袖看板は落ちてくるし、瓦が落下したり重みで家が潰されたりする。その時点で震災対策はできてないんですよ。
東日本大震災って、都心はほぼ被害がなかったのに大混乱したわけでしょ。携帯電話が通じないと言いながら通じるから、車で迎えに行く人が出たわけでしょ。都心のほうが物資があるのに、わざわざ何時間もかけて自宅に戻った人も多かったでしょ。
これ、実際の大震災があると、電柱が倒れてるから主要幹線道路以外は走れない。でもその幹線道路は消防と救急用に開けておかなきゃいけない。その意識って、国民の総意になってますかねえ?
4m幅の道路なんて、家が1軒倒壊したら通れませんよ。そこから先で火が出たら、幹線道路に面してない所までは燃え尽きます。だって消防車どころか、消防隊も入れませんからね。
1階が駐車場になってる古いマンションって、阪神大震災ではことごとく深刻な被害を受けました。外廊下のマンションは、廊下の崩落も多かった。だからといって、1階が駐車場になってない内廊下のマンションなんて、ほとんどないでしょ。
私、阪神大震災の直撃受けた週末から、とあるコンサートツアーでした。土曜日が初日だったんですが、初日と2日目は行けませんでした。理由は天然ガス貯蔵タンクからのガス漏れ。六甲アイランドという埋立地に住んでたのですが、そこと内陸をつなぐ橋が通れなくなったんです。
東京って埋立地ばかりでしょ。海を埋め立てた所が中心地になってて、幹線道路は川を埋め立ててる。しかも震災ガレキと戦災ガレキで埋めた所も多いから、ものすごくもろい地盤です。その海沿いに石油タンクやガスタンクがいっぱいある。これ、1つから漏れが見つかったら、周辺は全面避難になっちゃうのです。
「震災で生きてるか死んでるかなんて時の運。仕事があるかないかも運次第です。そんな事を考えてるヒマがあったら、生命保険と地震保険に入りましょう。」そんな見当違いの事を会議で発言して、総スカンくらった大野のコメントでした。