
「エコポイントのあるうちに買ったほうがいいですよ」ってあおりまくったから、アナログ放送終了の何年も前から買う人が続出。「今買わないと、テレビは品薄になる」とまで言われ、実際にエコポイント終了目前は、品簿状態になりました。
でも、ヤマダ電機の山田会長が前々から言ってました。「これは単なる需要の先食いだ」とね。「ものすごい先細りがおきる」って言ってたんです。別の言い方もしてました、「こんなに増産体制を構築すると、後で大量に余って値下げ合戦になる」とね。
そして結果はというと、激アマリの超ダンピング合戦ですよ。エコポイントのある時に買った人は損をした形になりました。
エコカー減税もそうでしょ。結局駆け込みで買う人がいるってことは、需要の先食いになる。結果的に、その後は製品が余ってダンピングになるんです。
うちのソニーの40インチ液晶テレビ4万円以下ですよ。11年落ちのスズキエブリィはエコカー減税終了前は下取りゼロ円だったのに、今回15万円でした。要するに駆け込み需要の後は深刻な売上低下と在庫の増大がおきる。ここが商品価格の下落点です。
経済って安定的に推移させなきゃいけない。カンフル剤じゃダメなんです。「エコポイント(エコカー減税)やりましたが予算切れたんで終了です」ってのは、給油して管制誘導して離陸させた飛行機を、燃料をカットした上で着陸は勝手にやれって言ってるようなもんです。
これらは自民党人気が凋落していた時に、必死で人気取り用に導入したひどい政策です。1000円高速とかも同じ。だけど政権交代しても、民主党も引き続きこれらをやり続けたんです。バカバカしくて涙が出てくるでしょ。
しかもその数字がずーっと続くと思い込んで増産体制構築した大企業が何社もあるわけですから、もう開いた口が塞がらないとはこの事です。
今年、日本で売れなくなったものをいっぱい買いました。バイク3台、車2台、テレビ1台、パソコン3台、エアコン2台・・・、スバル・スズキ・ホンダ・ソニー・パナソニック・東芝・・・そうそうたる世界に誇る日本企業の物です。
とはいえ今後5年以上は買わないですよ。ほんの数百万円ですが、自分なりの小さな下支えだと勝手に思ってます。今回の新政権下では、前回のようなひどい施策だけはやめてもらいたいと願うばかりです。