
「踏切内で2人が南側を向いて立っていた」との目撃情報があるそうなので、ほぼ間違いなく信号待ちする場所を間違ったのでしょう。この場所って線路と線路の間隔が広い上に北側からJR神戸線があって山陽本線があって国道2号線となってます。
スマホを見ながらだったのか2人で会話に夢中だったのか分かりませんが、踏切を渡って来て遮断機の前で停止した。目の前の信号も赤だった。ただ、本来なら遮断機の外で信号機の前に立っておくべきだったのに、遮断機の中で止まってしまったというのが最悪の結果となった理由のようです。
この種の事故は年々増えてます。最初に発生したのは10年以上前でしたが、今はスマホで動画を見るのが当たり前になり、イヤホンというか巨大なヘッドホンをして歩く人も多くなりました。こうなると警報音やクラクションなんて聞こえません。
昨年、横浜市鶴見区生麦3丁目にある生見尾(うみお)踏切で4月と9月に死亡事故が発生しました。これもスマホを見ながら遮断機の前で停止していたのが防犯カメラに残っていて、待機場所が遮断機内だったために電車にはねられたと推定されています。
これ(日テレNEWS)は別の死亡事故例ですが、この場合は東武練馬駅横の踏切内でスマホを見ていてひかれています。
これらから分かるのは「ながらスマホする能力は人間には無い」ということ。止まっている時でさえ踏切の内か外かも分からなくなるんだから、歩きながらなんて無理なんですよ。ましてや運転しながらなんて絶対無理。
これら死亡事故になったものは、すべて待っていた際に周囲の人に気づかれず、立っていた場所側に電車が来たために発生したものです。誰かが気づいて声をかけたり、来る電車が逆側だったら何の問題も発生しなかったでしょう。
とすると事故事例は間違った踏切侵入の氷山の一角ということになります。鉄道死亡事故は遺体等を袋に回収するとあっという間に運転再開され事故があったことすら忘れ去られます。できる限りながらスマホを無くして悲惨な事故が少しでも減ることを祈ってます。
故人のご冥福をお祈りいたします。