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2021年04月20日

世界で一つだけの花

2144798_201909200599580001568942158c経済界がなぜか「流通」と呼ぶ「スーパー等小売業」における大手4社2月期連結決算が出そろって約10日が過ぎました。日常的にはこんなのを見てます。

・イオン 赤字710億円(過去最大の赤字)
・ライフ 178億円(前年の2.3倍)
・ファミマ 赤字164億円(前期は435億円黒字)
・セブン&アイ 営業利益3,663億円
・ローソン 純利益89億円

いろんな計算方法があって、いろんな指標があると思うのですが、事業を興して法人化させた以上継続させるのが義務だと言う原則に立ち返れば、赤字であろうが黒字であろうが頑張るしかないし、世の中つねに浮き沈みがあるので、ずっと右肩上がりなんてないのも間違いない。

ただまことに個人的に感じるのは「スーパーなんてどこでも良くね?」「コンビニなんて同じじゃね?」って事です。まったく差が無い。「OKが安い」「業務スーパーが安い」「オオゼキが安い」とかって勝負のポイントなんですかねえ?

韓国の辛ラーメン(袋麺)が好きで良く買うんですが、スーパーだと3袋入りが358円から389円なのに、ドンキホーテだと5袋入りが398円から448円。これ全部税別価格。ところが上野のアメ横にあるお茶屋さんは5袋入りが常に税込み400円。えらく安いんですよ。

「なんで安いんですか?」って聞いたら、「アマゾンで40個入り送料込みの3,200円以下で売ってるんで普通」との回答でした。冷静な回答ですよ。あくまでメインはお茶の販売であって、辛ラーメンは損しない程度の価格で普通に売ってますよと言う事ですね。

でも、お茶屋さんで辛ラーメンが売ってるのはココぐらい。これって、ちゃんとオンリーワンしてますよね。こういう差別化って大切なんじゃないかと感じるんですよ。

子供のころ駄菓子屋に行ってましたが、その駄菓子屋に売ってる物は日本中同じだったと思うんです。もちろん選定の第一条件は自宅からの距離ですが、それよりも店の雰囲気とか店のオバちゃんのパーソナリティとか、そういう部分にお金を投じてたんだと思うんです。

以前は家族で車に乗って百貨店に行くのは楽しい時間でした。でも駐車場待ちが1時間とか必要。そこに大規模駐車場を持つ大型ショッピングセンターが出て来た。一時はそこに人が流れ、ミニバンの普及とともに大型商品の購入や大量購入が進みました。

そのファミリー層の子供たちが成長し、親たちが老人になった今、わざわざ老人二人で大規模ショッピングセンターに車で出かけ、意味も無く1階から3階まで見て歩くなんてやりませんよ。その点で、老人の多いエリアに店を出すライフやOKの戦略は当たってる。

だとしても、私自身がそうなのですが「お店で何かを選ぶ」とかしません。犬&猫の餌なんて全部通販。お米やトイレットペーパーやティッシュ等、かさばる物や重い物もそうです。ヨドバシドットコムなら当日、アマゾンでも翌日には届けてくれます。

正直、業務スーパーやOKって安いと思いますが、あれ店員さん楽しいんですかね?朝から夜まで格安商品をひたすら品出しするわけでしょ。500g398円のウインナーって20袋出したら10kg。それを30箱やったら300kg。丸1日やるって引越屋並みの重労働ですよ。

通販で何でも買える時代だからこそ、実際に足を運んで何かを買う時は、そのお店に「世界で一つだけの花」がなければならないってのは、大塚家具創業者の大塚勝久氏の言葉です。ダイエー創業者の中内功氏の「よい品をどんどん安く」とある意味逆で心に刺さってます。

個人的には3千億円以上利益と言ってる流通は眉唾じゃね?と思ってます。普通の生活者なら「」って思ってますもんね。

前述の大塚家具は「バカ具屋姫」劇場の結果、ヤマダ電機になってしまい、ヤマダ電機各店に家具屋姫の遺物が散乱してるのが気になりますが、流通には「世界で一つだけの花」が咲いている事を認識してもらい、その花をもっとキレイに魅せることを考えて欲しいと思ってます。


gq1023 at 07:02│Comments(0)

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