2021年03月15日
3月10日は東京大空襲の日
2011年3月11日 東日本大震災
死者約2万2000人余 原因:地震
1945年3月10日 東京大空襲
死者約10万人以上 原因:アメリカ軍の無差別空襲
東日本大震災以降、まるで忘れ去られたかのように扱われる東京大空襲。アメリカに対する配慮なのか、それとも局地的に東京だけが被害を受けたからなのか分かりませんが、甚大な被害の割にその事実が幅広く伝えられているとは思えません。
アメリカ軍は、日本の建築物が木と紙で出来ていることに注目。風上にナパーム弾を落とすだけで人口密集地を焼き尽くすことが出来ると判断して実行された計画です。
このナパーム弾は着地するとTNT火薬が炸裂。中に入ったナパームが点火し、周囲に半径20m以上の火炎を発生させる構造で、日本では学校や町内会に徹底されていたバケツリレー等の初期消火を実行しているうちに、周囲が火の海になって全員焼け死ぬという物でした。
当日は避難しようとする人々に警察・憲兵・軍・自治体らが初期消火を命じ続けたため、逃げられる時間のあった人々の多くが逃げ遅れました。空襲警報は避難警報では無く初期消火準備警報になってしまっていたのです。この事実は都市部の危険性と避難の重要性を伝えています。
この歴史から分かるように過度な人口密集は危険なのです。そして木と紙で出来た家は火災に弱く、防火帯としての機能を持つ大きな道路を各所に配置しなければ、決して空襲が来なくても、大規模火災と強風が重なると危険であることは分かっているのです。
阪神淡路大震災では人口密集地で発生した火災により多くの家屋が焼失しました。戦後何十年にも渡って危険性が訴えられ、4m道路の設置や耐震耐火構造建造物の設置が唱えられていますが、多くの地域で今も昔ながらの家屋が存在し、細い路地は現存しています。
2016年糸魚川市では1軒の飲食店から発生した火災が原因で、折からの強風にあおられ焼損棟数は約150件にも及ぶ大火災となってしまいました。東日本大震災直後に気仙沼市で発生した火災も、人口密集地での火災と津波で倒壊家屋が折り重なっていた事が原因です。
関東大震災では10万人以上の死者が出たとされています。今の東京で都市直下型地震が発生したら一瞬で住宅街は火の海でしょう。東京都では危険な木密地域を解消するため「木密地域不燃化10年プロジェクト」を実施していますが、なかなか進みません。
私の住んでいる品川区は特に課題が多く。都内最多のプロジェクト数となっています。これは別の言い方をすると、今大規模火災が発生すると地域全体を焼失する可能性があるということ。非常に危険な状況が今の東京に現存してるわけです。
東日本大震災の追悼も大切ですし、今後へ向けた津波への備えも重要ですが、地上波放送局のキー局がある東京だけに、東京大空襲の日ぐらい過去の政治と軍部への批判や、住宅密集地における火災の怖さを伝える努力をして欲しいと思ってます。
死者約2万2000人余 原因:地震
1945年3月10日 東京大空襲
死者約10万人以上 原因:アメリカ軍の無差別空襲
東日本大震災以降、まるで忘れ去られたかのように扱われる東京大空襲。アメリカに対する配慮なのか、それとも局地的に東京だけが被害を受けたからなのか分かりませんが、甚大な被害の割にその事実が幅広く伝えられているとは思えません。
アメリカ軍は、日本の建築物が木と紙で出来ていることに注目。風上にナパーム弾を落とすだけで人口密集地を焼き尽くすことが出来ると判断して実行された計画です。
このナパーム弾は着地するとTNT火薬が炸裂。中に入ったナパームが点火し、周囲に半径20m以上の火炎を発生させる構造で、日本では学校や町内会に徹底されていたバケツリレー等の初期消火を実行しているうちに、周囲が火の海になって全員焼け死ぬという物でした。
当日は避難しようとする人々に警察・憲兵・軍・自治体らが初期消火を命じ続けたため、逃げられる時間のあった人々の多くが逃げ遅れました。空襲警報は避難警報では無く初期消火準備警報になってしまっていたのです。この事実は都市部の危険性と避難の重要性を伝えています。
この歴史から分かるように過度な人口密集は危険なのです。そして木と紙で出来た家は火災に弱く、防火帯としての機能を持つ大きな道路を各所に配置しなければ、決して空襲が来なくても、大規模火災と強風が重なると危険であることは分かっているのです。
阪神淡路大震災では人口密集地で発生した火災により多くの家屋が焼失しました。戦後何十年にも渡って危険性が訴えられ、4m道路の設置や耐震耐火構造建造物の設置が唱えられていますが、多くの地域で今も昔ながらの家屋が存在し、細い路地は現存しています。
2016年糸魚川市では1軒の飲食店から発生した火災が原因で、折からの強風にあおられ焼損棟数は約150件にも及ぶ大火災となってしまいました。東日本大震災直後に気仙沼市で発生した火災も、人口密集地での火災と津波で倒壊家屋が折り重なっていた事が原因です。
関東大震災では10万人以上の死者が出たとされています。今の東京で都市直下型地震が発生したら一瞬で住宅街は火の海でしょう。東京都では危険な木密地域を解消するため「木密地域不燃化10年プロジェクト」を実施していますが、なかなか進みません。
私の住んでいる品川区は特に課題が多く。都内最多のプロジェクト数となっています。これは別の言い方をすると、今大規模火災が発生すると地域全体を焼失する可能性があるということ。非常に危険な状況が今の東京に現存してるわけです。
東日本大震災の追悼も大切ですし、今後へ向けた津波への備えも重要ですが、地上波放送局のキー局がある東京だけに、東京大空襲の日ぐらい過去の政治と軍部への批判や、住宅密集地における火災の怖さを伝える努力をして欲しいと思ってます。
gq1023 at 04:29│Comments(0)
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