東急電鉄の野望練習試合も大変だ

2021年03月07日

広告マンは怒られてなんぼ

ダウンロード広告代理店てのは大変な仕事で、新聞・テレビ・雑誌・ラジオといった4マスメディアでも、実際に記事を書いたり広告を載せてるのはメディア側なので、毎日トラブルが発生します。

新聞担当「明日の〇〇新聞テレビ下3段だけど落ちるからね」
私「えっ!困るんだけど」
新聞担当「決定だから」
私「変更日を教えてよ」
新聞担当「分からん」
私「広告主に言えないよ」
新聞担当「言わなかったらトラブルぜ」
私「何に変更?」
新聞担当「大手銀行!出稿実績80年以上だから無理」
私「分かった・・・」

これ、通販広告だったら得意先は商品を仕入れてるわけですよ。コールセンターのスタッフだって雇ってるわけですよ。前日夕方にこんなこと言われても困るだけなんですが、伝えないともっと大事になっちゃうので伝える。

私「明日の〇〇新聞テレビ下3段が掲載できなくなりました」
得意先担当「今さら無理だよ他の新聞に載せてよ」
私「そんな事したら他に被害拡大しますよ」
得意先担当「なんでうちだけ迷惑被るわけ?納得できないんだけど」

こんなのが毎日続く。まだ事前に分かってれば良いですけど、当日得意先担当から「注文の電話ゼロなんだけど、掲載されてないよね」なんて言われる場合もあります。こういう場合ほぼ確実に掲載されてません。営業マンが死ぬパターンです。菓子折り持ってお得意様へ直行!!

「今日11時に記者会見予定の商品CMが朝から出てる」とか爆死です。「今日の折込チラシでって言ってるけど明日だよね」とかね。キワキワのタイミングを狙った企画ほど、運用で外す危険が高まります。自分は悪くないけど全部被って謝る。

テレビ担当「震災で報道特番切り替え。全CM外すから」
私「CMを1週間ほど止めて欲しいです」
テレビ担当「AC切り替えね。だったら請求は行くからね」
私「それっておかしいですよね」
テレビ担当「局都合で流さないのは請求無し。得意先都合はダメ」

毎日大変だったけど、そういう経験が今に生きてる感じがします。若い頃は問題が発生するたびに絶望の淵に追いやられたような気持ちになってましたが、今では善後策を練るように切り替えられてますからね。

若い広告マンと話していると、今の時代には今の時代なりに大変なことがあるようです。世の中には電通バッシングとかやってる方もいるようですが、丸フリでボロ儲けなんて仕事ありませんよ。こうしている今も24時間365日怒られてると思います。

昔の上司が「広告マンは怒られてなんぼ」と言ってました。「怒って怒られての連続で得意先や媒体社と心が通じ合う」とも言ってました。そんな仕事だということが、少しでも理解していただければと思ってます。

gq1023 at 05:46│Comments(0)

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