オリパラ組織委員長・森会長なんて年だ!

2020年07月08日

水害による世界経済への影響について

damu中国の長江流域にある重慶・武漢・南京は三大火炉と呼ばれる高温多湿の大都市です。その中でも重慶市は人口3千万人以上と圧倒的で、東西&南北ともに450kmを超え、面積は日本に例えれば北海道島を超えるサイズです。

中国に4つある省に属さない直轄市(北京・上海・天津・重慶)の一つですが、経済的には広州や深浅が急成長を遂げたので4大都市ではありません。とはいえ大都市です。

この発展に大きく寄与したのが「三峡ダム」です。世界最大の水力発電ダムで、長江の急激な流れをコントロールし、下流の水害を大きく減少させ、1万トン級の大型船舶が重慶まで行けるようになりました。別の言い方をすると、このダムがないと下流全域が危ないということになります。

その重慶で史上空前の規模と言われる洪水が発生している模様です。これは様々な記事や動画で紹介されているので真実だと思うのですが、それら記事の中に「三峡ダムが危ないのでは?」という推測記事が散見されるようになって来ました。

そして今週月曜日のニューヨークタイムズ記事に「中国・三峡ダムにブラックスワンが迫る─決壊はあり得るのか」が掲載されました。6月以降ニューズウイークにこの種の警告記事が載るのは数回目で、もしかすると本当に危ないのかもと思ってます。

もし、三峡ダムの上流にある複数のダムが決壊して、一気に三峡ダムに流入したら決壊する可能性があり、そうなると下流全域が浸水し、死者数は億単位となり、上海は壊滅すると言うのですが、ここ数日における日本の状況を見て、ちょっと恐怖を感じるようになってます。

ダムって難しいですね。ダムの限界までは洪水抑制能力があるけど、自然は人間の創造を上回る雨を降らせ、ダムの能力を上回ってしまうことがある。放水でクリアできればいいけど、放水能力を上回れば、ダム上端を超えた水はそのまま流れることになるし、そうなれば急流で周囲の土が削り取られ、ダム崩壊の危険性が高まるのは当然です。

日本各地でも水の被害が次々と寄せられていますが日本経済や世界経済への影響は限定的でしょう。ただ、三峡ダムが崩壊したら世界経済へのダメージが相当なものになると思われるので、中国政府には危険情報であっても正確に住民や世界に伝えて欲しいと願ってます。

gq1023 at 05:10│Comments(0)

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