ショックドクトリン日本の自粛要請について

2020年05月24日

「夏の甲子園」今こそスポーツの力を魅せる時!

aa春のセンバツは出場校が決まった上での中止でした。その点では、様々な特集号も発行され、選考に至る過程の様々な試合も行われ、その中で惜しくも選ばれなかった学校の皆さんには影響を及ぼさない中止だったと言えるでしょう。

ただ、夏の甲子園は全く違います。予選大会すら開催されず、学校によっては新学年での顔合わせもないまま中止が決定してしまいました。明日、全国的に緊急事態宣言が解除され、経済活動が再開される中で、大人が決めたこの決定は何なのでしょうか?

甲子園に人生を賭けると簡単に言いますが、保護者と本人にとっては本当に人生を賭けた戦いです。幼稚園や小学校から野球を始め、まだ年端も行かない12歳から14歳の時点で学校選択の岐路に立たされます。学費免除の学校もあれば、自費の学校もある中で、甲子園を目指せる学校を選択するわけです。

ダルビッシュ有選手を例に挙げれば、大阪府羽曳野市から東北高校へ入学。東北福祉大付属や仙台育英じゃないですよ。実際は分かりませんが、早い時期からの出場機会を求めていたかも知れません。結果的には1年からエースとして活躍し、2年と3年の春夏に甲子園に出場してます。

田中将大選手だって兵庫県伊丹市出身。捕手として駒大苫小牧に入学。高校2年の秋に投手転向。しかし3年春は部員の不祥事で出場辞退。夏の大会はハンカチ王子との決勝戦で2日に渡る試合に登板し、見事プロ入りして現在に至ってます。

マー君と小学校時代にバッテリーを組んでた坂本勇人選手だって、兵庫県から八戸学院ですからね。高校から生まれ育った家を離れて寮に入って野球漬けの毎日を選択するって、本人だけでなく保護者も大いなる決断が必要ですよ。

その決断の先に、部の中でのレギュラー争いや先輩・コーチ・監督からの無理強いとの戦いがあって、さらに勝負運に打ち勝っての甲子園。そしてその先にプロ入り・ノンプロ入りと続く未来があるのですが、その舞台が丸ごと消えてしまいました。

公益財団法人日本高等学校野球連盟(日本高野連)は春の大会が中止になった後、夏大会の開催を必死に模索したと思いますが、今回の発表はあまりにも切ない。もう少し、夏の大会を彩った選手達にコメントをもらうとかなかったのでしょうか?

セレクションで選ばれ学費免除で入ってる子供達だけじゃないですからね。保護者の方々も必死の思いで学費や寮費を工面して通わせてたりするわけですよ。OBや地域の人々も多額の寄付金を集めて応援してる。それが中止って一言で片づけられていいんですか?

都道府県をまたいだ移動が禁止されてますよね。じゃあ予選って出来るじゃないですか。春休みやゴールデンウイークに自粛が打ち出されたから、保護者の方々も会いに行けてないし、選手達も運動不足でストレスマックスだと思います。そこに配慮ってないんでしょうか?

プロとアマがケンカしてるのはどうでもいい。今実際にメジャーやプロ野球で活躍してる選手達から、高校球児や保護者へ向けたメッセージリレーとかできませんか?このまま中止の2文字で終わりにして、我々は居酒屋でワイワイ騒いでいればいいんですか?

この発表を受け、すでに3年生が引退した野球部も複数あると聞きます。進学校なら夏大会より受験でしょうから理解できなくもないですが、短い3年間の高校生活を野球に打ち込んできた最後の幕引きとしては、あまりにも切ない。

オリンピック・パラリンピックを来年に延期したんなら、夏の甲子園やインターハイだって延期でいいじゃないですか。会場なんてオリパラやらないんだから山ほどあるでしょ。プレのオリンピックと位置付けて組織委員会がやってもいい。それぐらい思ってます。

政治判断って、こういう時にやるもんですよ。自分が責められたら桜を見る会を中止にしたじゃないですか。検察庁法改正案だって先送りしたじゃないですか。なんでも閣議決定で無理やり法案を通して来たじゃないですか。なぜ今だんまりなんですか?

今こそスポーツの力を見(魅)せる時!

今やってる経済支援って若者たちに借金を押し付ける施策でしょ。だったら学ぶ機会・スポーツする機会・文化芸術に親しむ機会を与えてあげてください。日曜日の早朝からバカバカしいかも知れませんが、アホなオッサンの切なる願いです。




gq1023 at 04:22│Comments(0)

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