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2019年07月08日

減り続ける農家と減らない補助金

nouti農業領域における課題は小規模農家の存在であるのは明らかです。これを推進したのがGHQ。大地主と小作人の構造を変革させるため、国が激安価格で大地主の土地を搾取し、格安で小作人に分け与えたのです。

農業生産性を上げるには、他人の土地を耕すより自分の土地を耕すほうがやる気が出るはずという意味で、なぞの法律「自作農創設特別措置法」が制定され、先祖代々の大地主は土地を奪われました。

多くの農家が「先祖代々の土地」と言っている場所は、ぶっちゃけ大地主からもらった土地であって、ぜんぜん先祖代々の土地ではなかったりします。土地ですらタダ同然で手に入れてますから経営観念は弱く、実質破綻に陥る農家が多発しました。

そこで国は農家に金をジャブジャブ注ぎ込んだのです。戸別保障などといって現金を渡し、米を一括買い上げし、たばこ葉を専売公社(今のJT)で全量買い上げし、減反政策といって田んぼを他の作物に転換すると現金を渡したりしました。

その結果は農業国だった日本の没落です。1960年の農家は1175万人。現在は145万人です。どれだけ減ってるんだって感じですよねえ。1億2千万人のうち145万人ですからね。国民の1.2%のためにいくら使ってると思います?2兆3千億円ですよ。

日本の税収は40兆円。国家予算は100兆円。毎年60兆円を国債という名の借金で子供達へ付け回してます。税収が40兆円なら国民の1%である農林水産予算は4千億円じゃなきゃいけないはずなんですけどねえ。

現金を農家にバラマク理由はただ一つ。選挙に勝つためです。農村部の票はやはり農家が持っている。自民党だけでなく民主党政権下でも農家へのバラマキが行われました。だけど、何も変わってないし何も成長してません。

今こそ大規模農業を目指して参入する企業や若者がいてもおかしくないんですけどねえ。耕作放棄地どんどん増え、農村部の過疎化は激化の一途です。なんかさみしいなあと思っている次第です。

gq1023 at 04:32│Comments(0)

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