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2019年03月02日

コンビニ時代の終焉

最近「コンビニ本部がオーナーに24時間営業を強制するのがおかしい」との報道が相次いでます。ただ、その論調には疑問があります。

コンビニの24時間営業というビジネスモデルが古いんですね。24時間営業でウハウハだった時代は、深夜は高い人件費を負担しても儲かったんですよ。「脱サラして1店舗目で軌道に乗って地域に3店舗経営してます」程度で良かった。

でも、地域を面で制圧する「地域ドミナント戦略が必要」とか、「エリア内で5店舗から10店舗やるのが普通です」なんて言い出した辺りからおかしくなった。1店舗あたりの収益が悪化してるので多店舗展開させるわけです。出店費用はオーナー負担だから本部は関係ない。

だけど、それも効かなくなって税金や電気ガス水道の収納代行をやるようになった。銀行ATMも置いた。来店機会を増やせばついで買いが増えると言われていた。そんなの幻想と分かるまで大した時間はかかりませんでしたよ。ついで買いなんてしません。

収納代行するから大金がレジに入る。入るからコンビニ強盗も増える。キャッシュレス化が進んでるのに収納代行だけは現金ですからめんどくさい限りなわけです。

次は店内調理ですよ。最初はおでんぐらいでした。それだけでも手間なのに唐揚げやポテトまで揚げさせる。店内には上下水道完備の調理区画設置が必要になり、ホットミールを提供するためのウォーマーも買わされる。

「1店舗でも食中毒が出たら終わり」という恐怖の言葉と共に、調理後には白い粉がふりかけられます。腐らないようにするための酸化防止剤ですね。そんなもん食べないでしょ。

なんか24時間営業が問題になってますが、それって本来の問題は「儲からない」って事ですよねえ。「儲からないんで営業時間を短くさせてください」って要求に対し、本部は「短期的に利益を押し上げますが、周辺の24時間営業店舗に客を奪われて将来的には悪化しますよ」って事でしょ。

今やコンビニって宅配の受付や切手販売やコンサートチケット販売までやりますからね。それを全部任せられる超能力を持つ人を24時間張り付けるのは難しいですよ。もうビジネスモデルの限界なんだと思うんですけどねー。

イオングループのまいばすけっとは市街地の小型スーパーとして展開してます。24時間営業ナシ/ATMナシ/収納代行ナシ/宅配受付ナシ/チケット販売ナシ。直営のみでビジネスモデルを形成してましたがフランチャイズも出て来たようです。

首都圏では10年ほど前からありますが近年首都圏で出店攻勢を強めてます。もうこれが進出して来ると周辺のコンビニは終わりですよ。一番利幅の大きい食品や弁当は一気に売れなくなります。

数年前に「ローソンストア100が全体の2割にあたる260店舗を閉店」との報道がありましたが、まいばすけっとの影響が大きかったでしょう。小型スーパーのビジネスモデル開発は、まいばすけっとがリードしているように見えます。

24時間営業の話しをするのって、問題のすり替えだと思うんですよねえ。コンビニ本部はオーナーの人生を背負ってるんですから、しっかりとした方向性を打ち出してあげて欲しいと思ってます。

gq1023 at 06:38│Comments(0)

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