不思議の国でいられなくなった北朝鮮喉元過ぎれば熱さ忘れる

2019年01月14日

こんなに自衛官が足りなくて大丈夫なのか?

slider世の中は人手不足が深刻化し、テレビコマーシャルは求人情報サイトとリクルーティング狙いのCMが溢れています。総理やその周辺は外国人受け入れに否定的でしたが、経済団体の要求を受け受け容認へと舵を切りました。

そんな中、この国で最も重要な組織である自衛隊の人手不足が極限の状態です。「募集CM」もやってるようですが、見た記憶すらありません。「マンガや動画で紹介」ってのも素晴らしい出来ですが、ここへ誘導する仕組みがない。日本が抱える喫緊の課題です。

最新の採用状況で言えば、2017年度の採用計画8,600人に対し入隊は約6,800人。なんと計画の79%でしかありません。こんな採用実績なんて民間企業だったらあり得ません。採用担当者なんて即座に懲罰人事って感じですよ。

採用がこの調子ですから兵隊がいない。いわゆる1士・2士って人々ですね。昔の言い方で言う一等兵と二等兵ですよ。つまり現場で戦う兵隊が足りないんです。「79%採用できてるじゃん」と思うでしょ。でもココから辞めるわけですよ。

現在の1士・2士充足率は5割以下。自衛隊って最初から現場の兵隊が半分以下しかいない軍隊なんですよ。士長まで入れると充足率7割になるんですが、戦わずして3割いないってエライこっちゃですよ。

そんなわけで、2016年に自衛官の採用年齢上限を24歳から26歳に上げたのですが、たった2年しか経ってない昨年10月には32歳まで引き上げました。それでサバゲ―マニアが自衛官目指すようになればいいんですがねえ。ちょっと肥満気味のBMI30程度でも入れるようになりました。

国会議員さんは民間と人材争奪戦だって時に「ちょっとオッサンでも小太りでも大丈夫にしました!」程度の改善で採用がバッチリって思ってるんですかねえ。そんな小手先でええんか???

陸自は帝国陸軍、海自は帝国海軍の流れを汲んだ組織になってて、前時代的な訓練やイジメみたいなのがあるようで、自殺が多いのも課題です。そんな深刻な問題があったら改善しなきゃ採用増えるわけねーじゃんって話しなんですが、まだ歯を食いしばれ!ってやってますよ。

根本的な問題があるなあ。自衛隊法で地方自治体の長は採用に協力することになってる。実際に私たちの時代は自衛隊の方が学校に来て全校生徒に説明してましたよ。でも、今は個人情報だとか言って出し渋りますよね。学校で自衛隊がリクルーティングしてたなんて保護者が知ったら激怒するPTAもいるでしょうしね。

有効求人倍率がここまで低いと、自衛隊に兵隊が足りないって状況はしばらく続くでしょう。それにしても訓練をもっと現代的で根性論だけじゃなく理論的なものにする努力も必要でしょうねえ。

どうせなら学校卒業後に無職が2年以上続いてる若者は自動的に徴兵されるようにしちゃえばいいんじゃねーかなんて思ったりしました。

gq1023 at 06:43│Comments(0)

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