安倍総理の我慢勝ちソウルにて

2018年10月29日

韓国自動車業界が危険水域に

7011321d.jpg韓国自動車業界の不振が深刻なようです。2017年1-12月数字では、最大手のヒュンダイが約450万台で対前年マイナス6.5%。経営難からヒュンダイの資本参加を受けているキアが約275万台で対前年マイナス7.8%。結構なマイナスでした。

あとの外資系は韓国GM(昔のダエウー)は約52.4万台でマイナス12.2%。インドのマヒンドラが大半の株を持つサンヨンが約14.3万台でマイナス7.8%。唯一のプラスはルノーサムソンのプラス7.6%ですが販売台数は約27.6万台でしかありません。

「ヒュンダイ500万台&キア300万台でヒュンダイグループ800万台は世界の脅威」だったわけで、順調に成長していれば1,000万台も見えていたでしょうし、その下請けがある前提で生産台数の少ない外資系も成立していたのに、ヒュンダイグループで725万台ですから大問題です。

2018年は現代自動車以外は全韓国車メーカーが販売数を減らしているとの報道が相次いでいて、ただでさえ大変なのにアメリカが関税かけるとか言ってるから、韓国GMの輸出は今後期待できず、より事態は深刻に向かっていました。

そんな時に、ヒュンダイ自動車の7-9月期発表の営業利益が3,000億ウォンを切る2,889億ウォンだったので激震が走りました。以前は9,000億ウォンを超えてましたから1/3になったことになります。理由は大規模リコールによるものですがね。

昨年、生産台数が唯一のプラスだったルノーサムスンですが、その中に多数の日産ローグ(ROGUE)が含まれています。ある意味、日産の生産子会社化的な部分もあるので、こちらも関税引き上げとなれば日産は北米生産に切り替えるでしょうから予断を許しません。

いちいち労使交渉が決裂してストライキ等に発展する韓国ですから、団体交渉で労働者側は賃金アップを狙うでしょうが、この状況で賃金を上げれば会社が破綻ですんで、大手部品メーカーのかじ取りが気になります。

日本では、日立がクラリオンを約800億円でフランスの自動車部品大手フォルシアに売却するようです。フォルクスワーゲンに次ぐ世界2位規模の販売台数となった「ルノー・日産・三菱・サムスングループ」への供給を強化するんでしょうねえ。

まあ今なら中国系自動車メーカーが救済しますよ。アメリカが関税をかけて韓国自動車業界を窮地に陥れて、中国企業が救済合併して、最終的には中国だけが独り勝ちするんじゃないかと思ったりしてます。

gq1023 at 08:36│Comments(0)

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