人命と財産が流失する事態さすがに暑い

2018年07月17日

毎度おなじみの災害支援物資問題

1416ff7d.jpgこのブログで何度も書いてる事ですが災害支援物資の問題についてです。なぜテレビで「物資が届いてません」と騒ぐのでしょう?テレビは影響力が大きいので、あんな勢いでギャーギャー騒ぐと数日後には物資で避難所があふれ返りますよ。

阪神大震災の時は「とにかく物資を神戸へ」と送られました。その結果、神戸市の東端になる東灘区に物資があふれ返りました。とにかく10tトラックがドンドンやって来る。それも区役所や避難所の体育館に来るんです。そんなの受け入れられるわけない。

荷崩れしないようにパレットの上にフィルムでグルグル巻きにされた荷物がフォークリフトで10tトラック満載に積み込まれてやって来るんですよ。荷下ろしする場所は人力です。それも広くて10tトラック3台分で満タンになるような体育館程度の場所ですからね。

しかも、そこに避難してきたぜんぜん働かない被災者がいる。避難所開設した人に対して「食事はどうなるのか?」とか「必要なものがない!」とけしかける。避難所開設してる人自体が被災者なのに、働かない被災者が勝手に救助依頼をネット上にばらまきます。

情報は常に遅れて拡散する。「生理用品や幼児の紙おむつが必要」といったメディアの狂気の発信で個人からの物資やメーカーの支援物資が被災地へ向かいます。

被災地のコンビニやスーパーマーケット向けの物流拠点に向かっていた物資が、受け入れ不可となり避難所へ向かったりします。避難所も最初は物資が欲しいしスペースに空きがあるので受け入れます。そしてその情報が物流会社を通じて拡散されます。

その結果、運びやすい被災地への物資の集中という問題です。まあ今回で言えば鉄道は山陽本線がダメですし、本四国橋が全部ダメになったので、関西方面からの荷物は、四国や広島や九州を目指した荷物も全部岡山に落とされたでしょう。容易に想像がつきます。

熊本県庁で見た光景は印象的でした。県庁を目指す10tトラックの大行列。でも荷下ろししてるのは数人の県庁職員だけでした。熊本市長がツイッターで大きなスタジアムへの物資輸送依頼とボランティア募集をつぶやいて落ち着くまでに数日が必要でした。

そこで国に提案したいのですが、救援物資の物流を見直しませんか?初動にもいろいろありますが、現状把握や救命救急と同じタイミングで避難所開設や救援物資輸送が必要です。でも物資だけがいつも無駄に余りまくる。もったいないですよ。

私の場合、東灘区役所に届いた物資を須磨区役所に運びました。それも自家用車のVWゴルフでですよ。被災地確認のためのカメラとフィルムや子供たちのためのぬいぐるみでしたが、それでも結構な作業量でした。普通に走れば往復1時間ですが、15時間かかりましたから。

東日本大震災でも、いわき平競輪場に山積みになってましたもんね。被災地の端に届いてるだけで、被災地内配送が整備されてないから届かない。そして「ご自由にお取りください」ってなっちゃう。赤ちゃんがいる人はすぐ避難所出ていくし、女性の生理なんて何人もいないからねえ。

日本郵便・佐川急便・ヤマト運輸・アマゾン・西濃運輸・日本通運・JR各社・JAL・ANAといった日本の物流を支えるロジスティック巨大企業をネットワーク化して、災害時のミクロレベルまでの配送体制構築を考えるべきだと思います。

被災地に入るボランティアに「被災地の社会福祉協議会の情報を入手して状況を事前に把握してから現地入り。長袖、長ズボン、ヘルメット、グローブ、安全靴or長靴を着用し、スコップやリヤカー等の道具は持参。炎天下の作業は危険なのでテント等の日除け対策を用意。最低1日6リットルの水を補給して作業を実施。食料&水は自身で用意。私物は最小に。」って無理でしょ。各自治体で必要とされる物資は国で用意してくださいな。

多くのメーカーや人々の善意と、トラックドライバーの努力が無駄になってる現状が改善されるように祈ってます。まあ災害支援を専門にしてる賢い大学教授がいれば解決する話しですがね。残念ながら日本のロジスティックに精通した災害の専門家はいません。残念!

gq1023 at 07:32│
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