泰明小学校の制服8万円報道について自衛官が足りない

2018年02月12日

2等陸佐を失ったのに軽くない?

先日の佐賀県で墜落した自衛隊ヘリの件ですが、自動車学校のドライブレコーダー映像にはっきり主回転翼が落下していくのが映ってますね。

整備後の点検飛行で外れてますから間違いなく整備不良か部品不良ですが、自衛隊最大の財産は人であり、次に装備品ですから、2人乗りのヘリで乗員2名と機材の双方が失われたことは最大の損失であると言えます。

機長は43歳の齊藤謙一2等陸佐だそうです。これ、かなりアッサリ伝えられてましたが、2等陸佐なんて国立大出てビシバシ出世してもつけない役職ですよ。防衛大卒のエリートで、それもかなりの実績がないと無理。航空学校の教官も経験した隊長ですよ。

陸上幕僚長は別として、陸将−陸将補−1等陸佐−2等陸佐だから上から4番目です。失礼な表現ですがガンダムのジオン軍ならシャアみたいな感じ。

副操縦士は26歳の高山啓希1等陸曹。これは3等陸佐−1等陸尉−2等陸尉−3等陸尉−准陸尉−陸曹長−1等陸曹だから7つ下の役職です。「曹」の下が「士」です。こちらは整備士からの叩き上げで、パイロットの資格を取って1年だったそうです。

おそらく、何らかの異常は離陸直後にあったんでしょうねえ。だけど不時着はダメだという感覚があったと思うんですよ。実際に「予防着陸する」と機長から何度も連絡が入ってたようですしね。本当はその場に降りるできだったんだろうなあ。

通常パイロットというのは、異常があってもて無事着陸させれば英雄扱いされるものです。でも日本では不時着を事故のように扱う特殊事情があるのも事実です。アメリカ軍ヘリの不時着は事故どころか事件のように扱われてますもんね。

整備を人間がやる以上、必ず間違いが発生するものです。今後、このように貴重な人材と機材が失われることがなきよう、少しでも異常を感じたら、どこでもいいので不時着を試みるというように、運用を変えたほうがいいと思います。

ヘリって翼がないのでグライダーみたいに降りられませんから、警告灯が点いたら降りるってのは常識なんですがねえ。簡単じゃない話しなんで大変ですねえ。民間機なら緊急着陸なんですがねえ。とても残念です。

gq1023 at 05:51│Comments(0)

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