2017年07月20日

外食は自分を物差しにすると間違う

8ed96ef0.jpg飲食業の閉店調査に客観データがあるかどうか怪しいですが、一般的に言われるのが開店から1年未満での閉店が約3割。2年が1.5割で合計約半数が閉店。3年となると約7割がダメになると言われます。

都心に住んでる私からすると、牛丼チェーン等のファーストフード店なんて儲からないように見えるんですが、個人経営の店もそれらに戦いを挑むかのように、500円ランチや100g売り唐揚げや鯛焼き等を、高額な賃料の場所で展開しては、どんどん潰れるという繰り返します。

飲食業ってのは開店が簡単なんで、参入障壁が低いですから、思い立ったが吉日で行動に移せば数か月でオープンできます。ただし、昔のように口コミだけで情報が広まった時代ならいざしらず現状はネット社会。ホームページ制作やネット広告も必要です。

そして何よりも大きな問題が生活者のお財布の中身。元々小遣いなんて3万円程度だった人々が、スマホ・インターネットプロバイダー・ゲーム課金等で自由に使えるお金が減っていき、外食に回せる金額が急速に縮小しているのです。

しかも出店場所を決めるのが直観という経営者が多いように感じます。駅に近い目抜き通りに次々とオープンしては潰れるって感じです。駅の乗降客数を見たり、カウンター持って1日中通行者数をカウントしたりという当たり前のことをやらず決めるのでしょう。

私の住んでる所に武蔵小山駅と戸越銀座駅ってのがあって、どちらも人気のスポットなんですが、駅周辺の賃料はもっと都心のエリアと変わらないレベルなのに、次々と新しい店が誕生します。でもね、ビジネス街じゃないから平日の客が取れないんですよ。

都心でも500円ランチってありますが、やる意味ありますかねえ。鳥貴族でも昼営業はやってないですよ。4人掛け10卓とカウンター12席の店で、同時に座れるのは40名ぐらいですよね。500円で料理原価4割として粗利300円だから40人で1万2千円。2回転で2万4千円ですよ。それが最大利益なわけで、4人掛けに平均2人になると30人で9千円。1.5回転だと1万4千円にしかなりません。

アルバイトの時給って東京は1000円超えます。ランチやるなら夫婦で回してもアルバイト2人は必要でしょうから4人でヒーヒー言いながら11時から14時まで頑張って、時給1000円が2人いると6千円が人件費になります。交通費も加えたらもっとですね。光熱費も大変です。

こうやってランチで1日1万円の粗利を目指すってお店が大半じゃないでしょうか。ランチで家賃稼ぐぞみたいなね。でもそんなの都心の人気店でしか無理です。普通に営業してたらランチタイムなんて20人くればいいほうですよ。

そうやって考えると、やっぱお金持ち狙う方がいいですよねえ。ちゃんと駐車場もあって18時OPENの22時ラストオーダーで23時には完全閉店って感じ。客単価1万円超える設定で、10卓程度。1日平均客数が20名で売上20万円。料理原価3割で粗利が14万円/日。

これで、バイト代が500円ランチの店と違うかというと同じわけですよ。時給が2千円になったりしないから、経営者の取り分が増えることになる。1日5万円のシェフ雇ってもペイしますよ。そっちのほうがいいと思うんですよねー。

外食は自分を物差しにすると間違うものだと思います。自分が「ランチに出せて500円だなあ」と思ったら、「ランチに5000円出せる人を狙おう」と思った方がいい。どんな町にも土地持ちやマンションオーナーはいて、その方々の家賃収入って月額100万どころじゃない。

そういう人々が毎日食事に行けるような場所を作った人が、結局駅前で500円ランチ戦争やってる人に圧勝してるような気がしてなりません。

gq1023 at 05:47│Comments(0)

コメントする

名前
URL
 
  絵文字