2017年07月16日

豊かさを実感できない人々

b4a031d8.jpgよく「生活者は豊かさを実感できてない」という報道を見ますが、あの種の適当な調査では、バブルの時でさえ豊かさを実感できないと言う層が半数以上でした。簡単に言えば、大多数の人間は豊かさを実感できないものなんだと思います。

大多数の人々がエアコンの恩恵を受けてる。公共交通機関なんてバスだろうが電車だろうがエアコンなんてなくて当たり前だったんですよ。健康保険制度だってなかったし、道にドブがあるのが当たり前だったし、路地なんて舗装されてなかったし街路灯もなかった。

劇的に生活が豊かになってるのに、豊かさを実感できないわけでしょ。鉄道網はどんどん充実してるし、踏切だってどんどん無くなってるのに豊かさが実感できない。年金受給者なんて激増してるんだから、1人あたりの受給額は激減して当たり前なのにそうなってない。

ものすごく簡単に書くと「今の日本国民はバカ」なんですよ。生きてる事だけで幸せと思った戦後から一気に高度成長期に入った。その時でさえ、メディアが話題にしたことは「高騰する物価と戦う国民」でした。

日本ってデフレなんですよ。世界は平均でも約3%ですよ。500円の物が0.1%成長だと30年経っても515円。それが3%成長なら1,178円。7%なら3,557円。10%なら7,932円になるんです。世界が成長して日本だけ止まってるんだから、そりゃあ豊かさなんか実感できない。

ASEAN諸国や中国なんて何年も10%以上の経済成長を経験して来たわけですよ。高騰する物価に必死で寝ずに働いて収入増やしてくらいついて来た。そして今もそれを続けてます。働き方改革とか言って国民がサボる口実を政府が必死に与える政策なんて誰も取ってない。

休みが増えたって会社から早く帰れたって、絶対につまんないですよ。だってお金がないんだもん。生活するだけでギリギリなんだもん。

1日1000円のお小遣いだとして、ランチ500円で自販機で飲み物2回買ったら残金200円。スーパーで缶チューハイ1本とおつまみ1個って感じですよ。それで月に3万円。

家賃6万円、スマホ1万円、インターネット6千円、電気・ガス・水道・電話1.4万円、生活費が1日1,000円で3万円。もう15万円ですよ。新聞も取ってないし車も買ってないのにこの金額。

ここに嫁さんが来て、子供が2人なんてなったらどうなります?専業主婦と普通の子供2人で1人の生活費を1日1,000円としても9万円増えます。光熱費だって増えるし、嫁さんだってスマホぐらい持つでしょ。そもそも嫁さんの小遣いいりますよね。3万あげたらもう12万。

学費も何も払ってない状態で、手取り27万あっても外食すらできないし、ましてや旅行なんて絶対無理ってレベルです。そこに残業代を減らされる方向の働き方改革ってのが入って来た。国民全体は収入がさらに減って、努力する意欲も失う事でしょう。

幅広く国民に豊かさを実感させるなんて無理ですよ。今狙ってる2%の伸びって手取り30万の人が30万6千円になるってことでしょ。1日200円ですよ。分かるわけない。

でもそれを10年続ければ36万に、20年続ければ44万に、30年では53万になる。「だからこそ、2%の経済成長率が必要なんです」ってのを政府も言わなきゃいけないし、国民に理解させなきゃいけない。

ただ、リアルタイムで国民に理解させるのは無理です。何十年も経ってから教科書で「高度成長期と言われます」程度に評価されるのがせいぜい。目の前の選挙のためにジャブジャブ無駄金使ってるようじゃ国は亡びるだけなんじゃないかと思ってます。

gq1023 at 06:21│Comments(0)

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